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🇳🇱【改定版!】ゴッホの生き様が知れる!「Van Gogh Museum(ゴッホ美術館)」を独自視点で解説!

誰もがその名を聞いたことがあるであろう、歴史的に有名な画家「Vincent Willem van Gogh(フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ)」は、オランダ生まれの画家です。

オランダ・アムステルダムにはゴッホの作品を中心に展示している「Van Gogh Museum(ゴッホ美術館)」があるのをご存知でしたか?

アムステルダムに行ったら、「Van Gogh Museum(ゴッホ美術館)」は外せない!ということで、今回行ってきましたよ!

今日は、チケット入手困難な「Van Gogh Museum(ゴッホ美術館)」について、そのタイミングや美術館の内容など詳細をご紹介していこうと思います!

「Van Gogh Museum(ゴッホ美術館)」

「Van Gogh Museum(ゴッホ美術館)」は、オランダ・アムステルダムにある国立美術館です。

空港から、バスで1本で美術館の目の前まで行くことができます。

空港のバス乗り場から「397番」のバスに乗って「Amsterdam, Museumplein」という停留所で降りると、目の前が「Van Gogh Museum(ゴッホ美術館)」です。所要時間は30分でした。とても便利ですね♪

チケットについて

「Van Gogh Museum(ゴッホ美術館)」は当日行こうとしても、難しい美術館です。と言いますのも・・・

看板が立ってますように、当日券を販売するだけの余力がないくらい事前予約で売れてしまうからなのです。なので、基本はオンライン予約のみとなっています。

私達は、旅行の1週間前から公式HPでチケットを購入しようと動きましたが、すでに完売・・・

ちょっとこれには驚きましたね。

一時は諦めていたものの、その後ダメ元で何度かHPをチェックしていたら、3日前くらいに空きが出ていたのです!入場時間はもう15時半〜の回しかありませんでしたが、すぐに抑えました!

その後、再度HPをチェックしたらまた完売に・・・見つけたらすぐにチケット購入手続きをしなければならないくらい人気の美術館なのです。

と思っていましたが、先程HPをチェックくしたらたくさんの空きがありました!なので、時期によるのかもしれませんね。

どちらにせよ、オンラインで事前購入が必須となっていますので、訪問したいと考えている方は事前にチケットを購入することをお忘れなく!

料金は1人20ユーロ、18歳未満は無料です。

ミュージアム内に入るよ!

入口を入るとスポンサー一覧がありました。ここをよ〜く見てみると、「東京新聞」の名前があるではありませんか!しかも結構大きい看板!こんなところで、日本の会社の名前を目にすると思ってなかったのでびっくりしました。

入場時間になったら、チケットを見せて入ります。ラウンド型の建築で、とても綺麗でした。

また、こちらのミュージアムには日本語オーディオガイドがあります。1人3.5ユーロです。

言語はたくさん用意されており、さすが世界的に有名なゴッホのミュージアムだなぁと思いました。

見学エリア内は荷物の持ち込みが禁止されています。なので、ロッカーに荷物を預けるよう指示されました。コインはいらず、暗証番号で閉まるタイプです。

館内の撮影について

こちらのゴッホミュージアム、写真撮影は禁止されています。ただ、エントランス・ホールや館内の指定された場所のみは可能となってます。

実は、私はその事実を知らず、撮影をしてしまったのです。実際に多くの訪問者が撮影していましたし、本格的なカメラを持って撮影していた人も多数見かけました。係員もかなりの数が配置されていますが、誰も注意する人もおらず・・・

なので、撮影は問題ないと思い込み写真を撮っていたのです。

これから、訪問される方は撮影は控えるようお気をつけ下さいね。

そこで、今日の記事ですが、写真については公式HPのものを利用可能と記載がありましたので、全て公式HPからダウンロードして使わせて頂こうと思います。

詳細はこちらに書いてあります↓

事前情報はこれくらいにして、私が感じたことなどをご紹介させてくださいね!

ゴッホコレクション

実は、先に特別展から見始めたのですが、想定外のボリュームで見学時間を使ってしまい、閉館まであと1時間となってしまいました。

この時は、「1時間もあれば十分だよね〜」と思いながらゴッホコレクションのコーナーへ足を踏み入れたのですが・・・

さ・・・3階まである!?これは結構広そう・・・1時間で見終わるか不安になってきました。でも、せっかく来たのだから全部見たいです!

早足で展示ブースへ向かいました。

最初の展示ブースに入った時に感じた気持ちですが・・・

「わぁ・・・広い!すごい迫力!」でした。

なんと、展示ブースの壁全面にゴッホの顔が印刷されていたのです。

そして、ショーケースには、貴重な展示物がありました。実際にゴッホが使っていたパレットと絵の具を見ることができましたよ!

パレットの使い方や色の組み合わせを見ていると、パレットだけなのにゴッホらしさをとても感じました。不思議なものです・・・

ゴッホの自画像の秘密

同じフロアにはゴッホの様々な自画像を描いた作品が展示してありました。

これから、たくさんの自画像をご紹介したいと思うのですが、なぜこんなにもゴッホは自画像を描いていたのでしょうか?一緒に考えながら作品を見てみて下さいね。

こちらは、1887年、ゴッホがパリにいた時に描いた自画像だそうです。

自画像からは、当時ゴッホ自身、「自分がどう見えていたのか?当時の心の心境はどうだったのか?」がわかるので、その変化も面白い点です。

当時はお金がなくて、キャンバスが買えず、既に他の作品が描かれた紙の裏に描いていたそうです。

この自画像が展示してあるフロアには、20枚以上の自画像が展示されていました・・・

ただ、全て同じ感じではなく、こんな風に暗めの色を使ったり、明るめのタッチで描いたりと様々な雰囲気の作品がありました。

この作品は、実は下に違う絵が描いてあったそうです。X線で発見されたらしいのですが、下に描いてあった絵は裸の女性だったそうです。

キャンパスを買うお金がなくて、上書きして使ったのですね。

この作品は、画家としての自分自身を表現したそうです。パレットを持った自画像とは面白いですね。パレットには、赤/緑、黄/紫、青/オレンジのペアが描かれていますが、実際にこの配色の色を使ってこの作品を描いたそうですよ!

さて・・・

まだまだあった自画像ですが、とりあえずご紹介はここまでにして、なぜゴッホはこんなにも自画像を描いたのでしょうか?

その答えは・・・

当時、画家として全く評価されていなかったゴッホはモデルを雇うお金がなかったため、自画像を描くしかなかったからなんだそうです!

意外ですよね!?

でも、そのおかげで私達は、こんなにもたくさんのゴッホの自画像を目にすることができるようになったわけです。

モデルの変化

次の部屋に行くと、中央に大きな作品はが展示されていました。こちらは、Léon-Augustin Lhermitte(レオン・レルミット)さんというフランスの方の作品です。ゴッホの作品ではありません。

ただ、なぜここに展示されているかというと、ゴッホがこの作品から影響を受けたからです。

農作業をする人たちの様子は、若さ、成熟、老年を想起させる象徴的な要素を含んでいて、ゴッホも農民生活の画家として確立することを望んでいたので、定期的にレルミットさんの作品の複製を取り寄せていたんだとか。

レルミットさんから影響を受けつつも、農家の様子を描き続けたゴッホです。

なので、1853年頃は農家に関連する作品が多数あります。

こちらは、「The Potato Eaters」という作品ですが、ゴッホの作品の中でも有名なも作品の1枚だそうです。

この絵は田舎暮らしの厳しい現実を描写するために、農民たちの様子を荒い顔と骨ばった働く手に注力して描いたそうです。美しく見せることよりも、よりリアリティを目指していたので、全体的に暗いカラーで描いたそうですよ。

1885年の作品ですが、今や世界中に知られているゴッホの作品からは想像もつかないタッチですよね。

他にも、農家の人たちの顔を描いたものも多く残されており、ゴッホが農家、農民にどれほど注力を注いでいたかが分かると思います。

確立したゴッホの作品

さて、こちらは冒頭でもお伝えしたゴッホの自画像と同じ時期に描かれた1枚です。1887年パリに滞在していた時に描かれました。

この作品は、だいぶ今のゴッホのイメージに近くないですか!?

ちょうどこのころ、点描画家の技法を学んでそれを応用して描いたそうです。色の組み合わせも大胆なもので、ひげには赤と緑が使われているそうです。

近くで見ないと分からないけど、遠くから見ると赤や緑を感じないのがゴッホの色彩の特徴の一つです。

遊び心のある作品

この作品、とっても素敵ですよね!

さて、問題です。この作品の中には何組のカップルがいるでしょうか?

正解は・・・なんと3組なのです!

2組はすぐに見つかると思うのでうすが、もう一組はピンクと青の服を着たカップルの後ろに座っています。

周りの風景と色を一致させながらも、その存在感を出している技法は、たくさんの人を驚かせたそうですよ。私もびっくりしました(笑)

「ひまわり」から始まる有名な作品

さて!ついにメインの絵画にやってきましたよ!

これは世界的に有名な「ひまわり」です。

1889年に描かれた作品です。日本でも、損保ジャパンが1987年に当時のレートで53億円でオークションで入手しているため、日本でも見ることができます。全く同じ作品ですが、当時複製をしたため、どちらも本物です。

ちなみに、ゴッホのひまわりは、友人で画家のポール・ゴーギャンが部屋に訪れるために、描いた「感謝」の意味を持った作品なんだそうですよ!

そして、もうひとつ。有名な作品です。

こちらは、ゴッホ自身の部屋を描いた作品です。壁にはいくつかの作品が飾られていて、こじんまりしていますが素敵なお部屋だなと思いました。

こちらは、「ゴーギャンの椅子」を描いた作品です。

ゴッホはアルルで2ヶ月間、Paul Gauguin (ポール・ゴーギャン)と共同生活をしていた際に描いたそうです。

肘掛け付きの椅子に、ふかふかの腰掛け部分と豪華な椅子です。この一見普通の椅子ですが、この作品と対になっている作品があるのです。

ゴッホ美術館に現物はなかったのですが、「ヴァン・ゴッホの椅子」という作品で、まさにゴッホが使っていた椅子を描いたものがあります。

写真がなくてお見せできず残念ですが、ゴーギャンの椅子と比較すると、とても質素な椅子が描かれていました。

豪華なゴーギャンの椅子と質素なゴッホの椅子・・・これは、それぞれの性格を表現しているのでしょうか?

この作品が描かれた数日後に2人は喧嘩別れしていますが、何か思うことがあったのでしょうね。

ゴッホは、日本美術を特に気に入っていたそうです。この作品、どこかで見たことがありませんか?

そうです!これは、名所江戸百景の「亀戸梅屋舗」という作品で歌川広重さんの作品が元となっているのです。日本の芸術が取り入れられているなんて、なんだか嬉しいですよね!

ちょっと変わった作品

次の部屋には、こちらの黄色がメインの絵画がありました。フルーツの塊ですが、これを描くのに研究を重ねたそうです。

と言いますのも、毛糸の塊を中国から取り寄せ、似たような色をランダムに置いて、色彩のインスピレーションを得て研究したそうなのです。

確かに、同じ黄色でも、紫の隣にある黄色と青の隣にある黄色とでは見方が変わってきますよね。

こちらの作品は、海を見ながら描いたものですが、よ〜く見てみると、風で飛んできた砂がそのまま絵に貼り付いています。

詳しくは、隣にある顕微鏡で確認することができますよ!砂がキラキラして綺麗でしたし、なんだか躍動感を感じられました。

ゴーギャンとのいざこざ

この作品は、ポール・ゴーギャン が描いたものです。ゴッホが「ひまわり」を描いているシーンを描いたものなんだとか!

作品を作る人を描くって面白いですよね!しかも、あの有名な「ひまわり」ですよ!

ここで、一つゴーギャンとゴッホのお話をしたいと思います。

ゴッホは、自分の自宅で画家たちのコミュティを設立することを夢見ていました。そのために、たくさんの画家に声をかけましたが、結局来てくれたのはゴーギャンだけでした。

ゴッホとゴーギャンは様々なことをテーマに語り合ったり、作品を作ったりしていたそうですが、芸術に対する考えが一致せずしばしば口論になったそうです。口論の度に、ゴッホはゴーギャンが去ってしまうのではないかと不安にもなりました。その寂しさからか、すれ違いからか、2人は激しい口論になり、もうゴーギャンの話は聞きたくない!という思いから、1888年のクリスマス直前ゴッホが35歳の時に左耳を自ら切り落としたそうです。

そして、その後ゴッホは精神病院に入院しました。

気になる作品

幸いなことに、ゴッホは回復し再び絵を書き始めたそうです。でも、また入院の繰り返しで・・・

と、ここでタイムリミット・・・本当はもう一つフロアがあって、この後のゴッホの生き様が絵画を通して知ることができたはずなのに、美術館の管理がとても厳しくてこの先に進むことが許されませんでした。

まとめ

ということで、ゴッホのたくさんの肖像画から、様々なタッチの作品、有名な作品とこれでもほんのごく一部をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

最後の結末は、是非ご自身で行かれて、自分の目で確かめてきてくだいね!

本当に、素晴らしい美術館で今回訪れることができて良かったです。アムステルダム観光へ行ったら、ゴッホミュージアムは是非是非行ってほしいです!

「Van Gogh Museum(ゴッホ美術館)」の場所

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