フランスのリヨンから南に行った郊外にある街「Valence」という街があります。ローヌ川沿いにあるので、この辺ではワインも有名です。
フランス第2の都市リヨンから電車で1時間半というかなりの郊外ですが、ここにはミシュラン3つ星と1つ星レストランがあります。
ワインも美味しい、ミシュランレストランもある、これは美食の街ですね!
しかも、ミシュラン一つ星レストランのシェフは、なんと日本人!ということで、日本人シェフがいるレストランに行ってきましたのでご紹介していきたいと思います。
ミシュラン一つ星レストラン「La Cachette」
レストランへ行くよ!
こちらが、「Valence」駅です。とっても立派な駅舎ですよね。
駅からは、ちょっと遠いのですが街も見たかったし歩いて行きました。
それにしても、静かな街です。
人とすれ違うこともなく、静かな道をどんどん歩きます。
途中、細い住宅街に入ったりして・・・
「La Cachette」に到着!
ようやく見えてきました!
見えてきたって何が?って思ったかも知れませんが、本日ご紹介するミシュラン一つ星レストランです!
なんと、このコンクリート造りの建物がレストランなんですよ!
建物に近づくと、レストランの名前の「La Cachette」という看板がありました。ロゴからしてオシャレな感じです・・・!
シンプルな入口を入ります。
伊地知シェフと奥様のストーリー
中に入ると、すぐ受付がありミシュラン星一つを掲げる看板が飾ってありました。
こちらのレストラン「La Cachette」は鹿児島県出身の伊地知雅 (いじちまさし)さんがシェフで2005年にオープン、2009年にミシュラン一つ星を獲得しており、その後一度も星を落とすこと無く14年間連続ミシュラン一つ星を守り続けているレストランです。
また、奥様も日本人で、同じValenceにある三つ星レストラン「Pic」でパティシエールとして働いていた方で、伊地知さんもシェフの1人として働いていた時に出会われ、結婚して「La Cachette」をオープンしたそうなんです。
なんて素敵なストーリーでしょう・・・!
ということで、ワクワクして胸が高まりながら、予約名を伝えました。コートを預かってもらい、席に案内されました。
店内
レストランは2階建てで、私達がお伺いした日は1階は2人〜4人組くらいのお客さん、2階には8人くらいのグループが入っていました。
席はもちろん満席で皆さん楽しそうにお食事を楽しんでいます。
席からは、窓越しにキッチンが見え、キビキビと動くスタッフさんの様子を見ることができました。
天井からは、もめん生地のようなもので作られたモニュメントが飾られていて、とても芸術的でした。少し日本ぽさも感じられますね!
テーブルはこんな感じにセットされています。
中央に本日のメニューが置いてありました。
1人65ユーロのランチメニューです。日付が入っているのも嬉しいですね♪
コースのスタート!
まずはドリンクですが、店員さんが「今日のメニューは白ワインが合いますよ!何杯くらい飲みたいか教えてくれたら、いくつかチョイスします。」と言って下さりました。ただ、本日はこのあとの予定もあったので1杯だけいただくことにしたので、その旨を伝えるとそれなら・・・と一つ選んでくれました。
こちら、西フランスNantes(ナント)付近で作られている「Domaine Les Grandes Vignes」という白ワインです。
「LA VARENNE DE COMBRE」というシリーズで、シュナン・ブラン100%で作られています。フランスのロワール地方が原産ということでまさに、その地域のワインでした。香り豊かですっきりとした味で、これから出てくるお料理に合わせるのが楽しみです。
色は濃いめで黄金色でした。とても綺麗ですよね〜。
さて、アミューズが3品運ばれてきました。
奥のスティック状のものは、アンチョビバターと赤玉ねぎのピクルスが乗ったスティックパイ、手前の器に入ったものは、カリフラワーのクリームで作られたムースのようなもの、奥はJolsという、まるごと食べられる小魚のフライでした。
どれも、見た目が素敵だし美味しいし感動的です。特に手前のカリフラワーのムースは濃厚なチーズのような不思議な食感でとても美味しかったです。
初めて食べるJolsも、骨っぽさが全く無くて食べやすく味付けもちょうどいい塩梅でした。
続けて、パンとマッシュルームバターが来ました。
マッシュルームバターはホイップされており、絶品!これだけでパンを食べる手が止まらない・・・前菜が来る前にパンを全部食べちゃいましたよ(笑)
さて、ここからコースが始まります。まずは、1品目の「大海老焼きとニョッキアーティチョークとセップ茸のムースリーヌ」です。
見るからに美味しそうなのがお分かり頂けると思うのですが、一口食べてびっくり!お・・・美味しすぎる!!濃厚なムースのようなスープともちもちのニョッキ、塩気の強い大海老との相性が抜群で本当に絶品でした。
ずっと食べていたい・・・
2品目はお魚で、「ヒメジのフィレ、ほうれん草とホワイトバターのソース」でした。ヒメジというお魚は初めて食べたのですが、ふわふわでしっとり、あっさりで軽めでした。でも、お魚の旨味は凝縮されていて、満足の1品でした!
次は、「黒豚とシャルキュテールソース、ネギとチャイナキャベツ」です。
脂身は甘みがあり、あっさりとしたお肉と食べるとちょうどよく、またソースとネギがいい仕事をしていました。
量もちょうどよくて、美味しかったです。
それにしても、全部本当に美味しい・・・窓越しからキビキビと指示と飛ばすシェフの姿が見えるのですが、こんなに素晴らしいお料理を作るかたはどんな雰囲気なんだろう・・・?最後にご挨拶したいな・・・お礼を言いたいなと思うくらいでした。
そして、このあとはチーズを追加できたのですが、今回はパスしてそのままデザートを頂きました。
デザートはパティシエールの奥様が担当かな!?「栗のムース、ラム酒のアイスクリームとマーマレードソース」です。
なんて美しいのでしょう・・・!
ムースの上に乗っている葉っぱのクッキーもとても繊細です。
そして、気になるお味ですが・・・!もう、美味しい!おいしすぎる!甘さ控えめなムース、と酸っぱいソース、クリーミーなアイスクリームのマリアージュがバッチリで、感激しました。本当に美味しかったです。
食後は、コーヒーを追加して小菓子が2つついてきました。
パッションフルーツムースとプチシューです。言わずもがな小菓子まで美味しくて、大大大満足なランチとなりました。
まとめ
帰り際に、たまたまシェフがキッチンから出てきました。声かけたいけど怖い人だったらどうしよう・・・とか、こんなところで日本人に会うの嫌じゃないかな?とか色々思っておどおどしていたら、シェフの方から「今日は来てくれてありがとうございました」と笑顔で声をかけて下さったのです!
これはチャンス!と思い、お料理が本当に美味しかったこと、特に気に入ったお料理のこと、などを話してお礼をお伝えしました。それを聞いたシェフはにこやかに「食材などで知りたいことがあったら、いつでもメールして下さいね!なんでもお答えしますよ!」と言ってくれたのです!
なんて優しい方なんでしょう・・・!HPに顔写真が掲載されているのですが、写真から受け取れるイメージ通りの優しく物腰柔らかい方でした。
お料理もシェフのお人柄も素晴らしいので、もし近くに行くことがあれば是非足を運んでみて下さいね!
「La Cachette」の場所
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