みなさんは、天才ヴァイオリニストのHIMARIさんをご存知ですか?
HIMARIさんは、若干13歳にしてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期公演にアジア人最年少ソリストとしてデビューを果たした日本人の女の子です。
日本のメディアでも度々取り上げられており、知っている方も多いと思います。私は、その放送やニュースを見て、一度でいいからHIMARIさんの演奏を生で聴いてみたいなと思っていたのです。
YouTubeで彼女の演奏を聴くことができるので、時間さえあれば聴いたり、その凄さを主人に熱弁していたのですが、夏のある日、突然主人が「HIMARIちゃんがジュネーブに来るから、チケット取ったよ!」と・・・!
え!?!?と、私の頭の中がパニックに・・・!
話を聞いてみると、2025年12月17日にジュネーブのVictoria HallでHIMARIちゃんがソリストとしての演奏がセットアップされているというのです。
とにかく、ヒマリちゃんにハマっていたので、わけわからないくらい嬉しかったですね・・・
と今から約4ヶ月前の話となるのですが、ついに先日!楽しみに楽しみにしていたHIMARIちゃんのコンサートに行ってきたのでご紹介したいと思います!
チケットについて
今回は、スイス・フランス語圏を代表する世界的に有名な交響楽団「OSR(スイス・ロマンド管弦楽団)」の演奏にHIMARIちゃんがソリストとして演奏をするというものでした。
今回のチケットは単独で購入することはできず、「Série O - 8 concerts」という種類のチケットを購入必要がありました。
このチケットは8種類の公演のチケットで、その中の一つにHIMARIちゃんが出演する日のものが含まれているというものです。
せっかく8種類の公演チケットを購入したので全部聴きに行きたいところでしたが、開演が19時半〜と遅く、2歳の息子を誰かに預けないと聴きにいけないため、HIMARIちゃんの公演以外は捨てる覚悟でチケットを取ってもらいました。
実際、夏にチケットを取ってもらった時点でさすがHIMARIちゃんの公演が含まれているだけあって、いい席は完売状態でした。
でも私はその場にいられるだけでも、遠くても彼女の姿を見れて、その演奏を生で聴けるだけでも価値があると思ったので、席にはこだわりませんでした。
ついに、当日!
ついに、楽しみにしていた当日を迎えました。
もうこの日を迎えることができて嬉しすぎましたよ!息子は、近所に住む仲のいいお友達の家で預かってもらえることになったのでお願いしました。
18時半に息子を預けて、主人と久しぶりの2人きりのお出かけです!

場所は、「Victoria Hall」です。すでにたくさんの人達が会場に入っていました。

階段を登って席まで行くのですが、途中の窓からみたホールの中がすでに素敵でワクワクが止まりせん。そして・・・

会場の壮大さに驚きました!とても素敵な会場じゃありませんか・・・!
私と主人はチケットが連番で取れなかったので2席離れた席でしたが、隣に座っていたマダムが席を交換してくださいました。
全身黒ずくめのワンピースに黒の女優帽、シャネルのサングラスに真っ赤なリップというオーラが凄いマダムだったので、最初はビクビクしていたのですが、気さくに色々話しかけてくださって緊張もほぐれましたよ。どうやらマダムは席の年間契約をしているそうで(お嬢さんの分と2席)、時間があったり気になる曲やアーティストが来たら聴きに来るんだそうです。席だけを年間で購入できるなんて知らなかったので、驚きましたね。
プログラム

さて、曲目ですがこの日は3曲の演奏が行われました。

1. ヤージュ・クルターク:ステファンの墓(Grabstein für Stephan)
2. マックス・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26
3. モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
です。
HIMARIちゃんは2曲目にのみソリストとして登場でした。
まずは1曲目ですが、現代音楽だそうで、とても不思議な曲でしたね。故人への追悼として書かれた作品ということなので、明るい曲ではないのですが、会場のあちこちから色んな音が聞こえるような演出があり、ちょっと気味悪かったです。その音が悲鳴のようなおばけのような声のような・・・?
まだまだ現代音楽の理解には着いていけていませんが、こういうジャンルもあるんだなぁと感じながら聞きました。
(実際心の中はHIMARIちゃんでいっぱいだったのですが・・・)

そして、ついに2曲目です!
もうこの瞬間を待ちわびていました・・・!
赤いドレスかなぁと主人と話していたら、真っ白なドレスを着たHIMARIちゃんが登場したではないですか!
もう遠くてもその輝きとオーラは凄かったですね。もはや天使かな?ってくらい尊かったです。
そんな美しいHIMARIちゃんの演奏はすぐに始まり・・・力強いバイオリンの音に圧倒されました。あんなに華奢な身体から力強く、一つ一つの音がくっきり聞こえる演奏にもうびっくりです。
それともう一つ、注目していたのは楽器です。HIMARIちゃんが使っているヴァイオリンは前澤友作氏から貸与された1717年製ストラディヴァリウス「Hamma」なのです。
ストラディヴァリウスと聞くと、毎年お正月にやっている「芸能人格付チェック」で出てきたのをテレビ越しに聴くくらいだったので、本物を聴けることが本当に楽しみでした。
これが、かの有名なストラディヴァリウス・・・HIMARIちゃんの演奏と相まってその音の深さと響きは感動ものでしたね。
さて、曲はクライマックスにさしかかり、会場もHIMARIちゃんに釘付けになっています。
そして、演奏が終わったところで、会場全体の熱気が凄いことになっていて、拍手が鳴り止みませんでした。鳴り止まないところか、いつの間にやらアンコールの手拍子に・・・隣のマダムも大声で「ブラボー!!」と何度も叫んでるじゃないですか。
まさか、ここでアンコールしてもう一曲あるなんて思ってもいなかったのですが、まさかのアンコールに答えてHIMARIちゃんが戻ってきてくれ、ソロで1曲演奏してくれました。最後の音と同時にまた拍手喝采で、こんどはスタンディングオベーションしている人もちらほら・・・これは凄すぎる・・・さすがに、アンコール2曲はありませんでしたが、会場の熱気は凄いものでした。
本当にいいものを見れたし聴けたなぁと私も興奮状態でした。
そして、3曲目に入る前は20分間の休憩があるのですが時刻はもう20時半だったので、私達は3曲目を聴かずに会場を後にしました。
まとめ
HIMARIちゃんの圧倒的支配力は本当に凄かったです。
とにかく、オーケストラは完全にバックでHIMARIちゃんの演奏が全てでした。
また、機会があったら彼女の演奏を聴いてみたいなと思います。
今回思ったのですが、ジュネーブって結構穴場ですよね!?HIMARIちゃんの公演は日本では中々チケットが取れず、プレミアム化していると聞きましたが、ジュネーブは発売日近ければ普通に取れますし、他にも有名な方が定期的に来るので、クラシックに興味のある方はチェックしておくといいかもしれませんね。
今思えば、ピアニストのLang Lang (ラン・ラン)も来てたんですよね〜。来年はマルタ・アルゲリッチさんも来るし、チェックはかかせませんね!
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最後までお読み頂きありがとうございました。HIMARIちゃんの演奏を聴けてよかったね!と思った方は、是非「ぽち」っとお願いします♪押して下さるとブログを更新する活力になります♪
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