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🇨🇭世界遺産Kloster St. Johann Müstair(ザンクト・ヨハン修道院)

2021年6月5日

5月の週末は毎週、スイス国内旅行をしていたのですが、今回は世界遺産マニアの主人念願のKloster St. Johann Müstair(ザンクト・ヨハン修道院)へ行ってきました。

Genève(ジュネーヴ)から電車で乗り継ぐこと5回&バスを駆使して約7時間かけての移動です。この地図からも分かりますように、Genève(ジュネーヴ)からザンクト・ヨハン修道院のあるZernez(ツァルネス)までスイスを端から端まで横断しています。

電車で約6時間後、Zernez(ツァルネス)に到着しました。この可愛い建物がZernez(ツァルネス)駅です。

Zernez(ツァルネス)は、スイス唯一の国立公園の入口となっていて、街にはこのような看板があちこちにあります。

駅を出て、左に曲がるとすぐにバス停があるので、このバスに乗って国立公園を通り、約1時間かけて世界遺産Kloster St. Johann Müstair(ザンクト・ヨハン修道院)まで向かいます。

道のりが大変ではありますが、国立公園の先にある世界遺産の修道院はどんなところなんでしょう!

そうこうしているうちに、バスが来ました。

バスには私達の他にもう一組の計4人しか乗っていませんでした。バスに乗りながら外の景色を楽しみます。

ルートはこんな感じです。

このピンクの建物は、Zernez(ツァルネス)の街特有の建物に使われる模様で、ズグラッフィートという陶磁器などに用いられる手法で描かれているそうです。あとで、戻ってきたら街をお散歩してじっくりみてみようと思います!

バスに乗って10分もしたら、もう辺りは大自然になってきました!バスもどんどん山道を登っていきます。

30分くらいしたら、このルートで一番標高の高い2149mまで来ました。

更に暫く進むと、山の雪もなくなってきて、緑が美しい街に入ってきました。

約1時間後、バス停の「Clostra Son Jon」に到着です。

バスを降りて、まわりを見渡したら・・・

わぁぁぁ!!とっても素敵な場所じゃないですか!!空も山も空気も芝生も綺麗!イメージする修道院の場所って感じですね。

バス停から歩いてすぐのところに、世界遺産Kloster St. Johann Müstair(ザンクト・ヨハン修道院)がありました。

Kloster St. Johann Müstair(ザンクト・ヨハン修道院)は、780年に修道士のために設立され、12世紀からベネディクト会修道院となり、現在12人の修道女が集団生活を送っていて、ゲストハウスなどを開いているそうです。1983年に中世初期の美しいフレスコ画が決めてとなり、ユネスコ世界遺産に登録されました。

修道院の横がミュージアム兼修道院見学となっているので、まずは受付に行きました。

なんか、受付の写真を撮れる雰囲気じゃなかったので写真がないのですが、受付のまわりはお土産屋さんとなっていました。

入場料は大人10フラン(約1,220円)、学生8フラン(約980円)、子供5フラン(約610円)です。「Swiss Museum Pass」があれば無料で入れます。

営業時間は5月〜10月は9時〜17時で、毎日開いています。11月〜4月は10時〜12時と13時半〜16時半です。また、日曜日と祝日の午前中は休館です。

「Swiss Museum Pass」についてはこちらからお読み下さいね♪↓

🇨🇭スイスでお得に生活する〜乗り物編(GA Travelcard 、Half Fare Travelcard、Swiss Museum Pass、Saver Day Pass、CFF day pass)

手続きをしたら、教会から見学スタートです。すぐ横に凄く古い日時計がありました。1000年以上歴史のある建物なので、全てが貴重です。

こちらが教会の入口ですが、フレスコ画や石の彫刻などがあって、歴史的な場所に来たんだと実感させられました。

それから、ユネスコ世界遺産を証明する看板もありました。

教会の中は、中世初期の様子そのままで、天井や壁にたくさんのフレスコ画が描かれていました。

今から1,000年以上も前のフレスト画が間近にみれるとは凄いことです。なんと、この教会の壁画は、20世紀に行われた改修工事の際に、壁画の下から更に古い時代の壁画が発見されたそうです・・・

大きな彫刻も教会のあちこちにありました。

教会を抜けると、1階の回廊に出ました。この回廊は1035年に初期ロマネスク様式の司教邸宅が建設された際に設けられたそうです。

そういえば、教会からこの回廊に行く時に、専用の扉があるのですが、鍵がかかっていて、そのまま入ることができません。横にあるインターホンで「開けて下さ〜い!」みたいに言うと解錠される仕組みになっていました!

それと、結構ひんやりしていたので上着が必要だと思いました。

この回廊からは修道女たちがお世話しているハーブ園が見れました。自給自足の考えと古来の植物療法のために育てているそうです。

迷路のような修道院ですが、ラッキーなことに日本語のパンフレットが用意されていたので、道順通りに進むことができました。この廊下は壁画で飾られていたみたいですが、時代の流れとともに、今では赤みがかった跡が残っているだけになってしまったんだそうです。

2階には建物の一部とみられる彫刻の一部が展示されていました。

それから、食堂があって、部屋の中心にはテーブルや銀食器が並んでいました。

部屋の隅に気になる家具があって、近くで見てみたら、なんとオルガンでした!

17世紀前半に作られたリード・オルガンの一種で甲高い音がでるそうです。このオルガンは1999年に修復されて、なんと今でも演奏できるそうです!凄いですね!!

あとは、修道院のジオラマもありました。丸い塔で囲まれているんですね〜!この塔状はアルプス地方で最も古いそうです。(10世紀!)

2階か3階かぐるぐる迷路のような修道院を歩いていたら、今までとは違った木のぬくもりを感じる部屋に着きました。ここは、「ホーエンバルケンの間」です。木彫りの枠組みの暖炉が美しかったです。

一番上の階には、修道女達の個室がありました。

個室の中はこんな感じで、必要最低限のものが揃っているというお部屋でした。本物のミニマリストですね。

廊下の窓から見える、外の景色はとても綺麗でしたよ!

廊下にさり気なく飾ってあるお花も、なんだか生き生きしていてとても綺麗に咲いていました。愛情たっぷり育てられたお花なんだなぁと思いました。

修道院の見学が終わったので、外に出ました。やっぱり周りの景色が美しすぎます・・・心が浄化される・・!

修道院をでると、隣の建物からお庭へ行けました。

目の前が花壇になっていて、白くて小さなお花で埋め尽くされていて、驚きました!綺麗ですねぇ。

それと、牛もいました。カメラを向けたら、こっちに向かってきたので逃げました・・・(笑)

バスの時間までまだ15分くらいあったので、街の様子も見てきました。とても静かな街で、どの建物も統一した造りでした。

ちょっと歩いて、ベンチに座ってパンを食べたのですが、景色がいいからなのか、美味しく感じましたよ♪

さて、バスにも無事乗れたので、また国立公園を通って1時間かけて駅まで戻ります。標高が上がったので、また雪景色に・・・!さっきまでのキレイな芝生の場所を思い出すと、数分でこの雪山ですから不思議な感じでした。

1時間後、駅まで戻ってきました。せっかくなので、冒頭でお話したズグラッフィートという陶磁器などに用いられる手法で描かれているお家を見に行きました。

この街のほとんどの家が、その手法で模様が描かれていましたよ!

そういえば、結構歩いたのでお腹がペコペコに・・・・ところが、ここにはコンビニみたいなのはもちろんありません!でも、何か食べたいねってことで調べたら、唯一のスーパーを発見!

ここで無事、食料を調達できました♪

ということで、次の目的地に向かうのでした。

以上、世界遺産Kloster St. Johann Müstair(ザンクト・ヨハン修道院)でしたが、やっぱり歴史のある建物は雰囲気は他とは全く違いますね・・・また、建物だけじゃなく、その場所も本当に穏やかで静かで美しくて・・・時間が止まっているかのような場所でした。

7時間もかけて来たかいがありました!あ!でも、もし行かれることがありましたら、飲み物とパンは持参して行って下さいね♪(笑)

「Kloster St. Johann Müstair(ザンクト・ヨハン修道院)」の場所はこちら↓

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