先日ご報告させて頂きましたように、私Karinはスイスのジュネーブにて元気な赤ちゃんを出産いたしました!
日本人夫婦の私達が、この地で出産を体験したことは言葉の壁などの面で大変でしたが、それ以上に素晴らしい経験ができましたので、お話したいと思い、記事にしました。
まずは出産編、そのあとで妊娠中の検診の様子などお話していきたいと思っていますので、是非このシリーズをお楽しみ下さいね♪
今後、スイスで出産を迎える全てのママさんのお役に立てますようできるだけ詳しく書いていきます!
その①「早朝の破水から入院&恐ろしく長い陣痛編〜」はこちらから読めます。先にこちらを読んで頂くと話が繋がりますので、是非先にお読み下さいね♪↓
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🇨🇭日本人夫婦のスイスで出産!てんやわんや物語①〜早朝の破水から入院&恐ろしく長い陣痛編〜
先日ご報告させて頂きましたように、私Karinはスイスのジュネーブにて元気な赤ちゃんを出産いたしました! 日本人夫婦の私達が、この地で出産を体験したことは言葉の壁などの面で大変でしたが、それ以上に素晴 ...
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出産編
分娩室にて
無事、麻酔を打ってもらい体が安定し、子宮口は5センチまで開きました。10センチまで、まだ半分ですが少しずつ赤ちゃんが外の世界に出る準備をしてるんだと思うと、感激しました。
ただ、時刻は深夜3時を過ぎていたため、助産師さんが「朝まで子宮口が全開になることはないと思うから、あなたもご主人もここで休みなさい。もし何かあったらナースコールしてね」と言い、分娩室からは誰もいなくなりました。
あ・・・あれ?こんな身体に管を何本も刺した状態で寝ていいの??とちょっと変な気持ちになりましたが、前日からの陣痛の疲れで気がついたら寝落ちしていました。
主人も、リクライニングがついた椅子を用意してもらい、それで仮眠をとっていました。
朝の7時頃に助産師さんがが戻ってきて子宮口の開きを確認してもらいましたが、変わらず5センチのままでした。ちょっと期待していたから残念でした。
その後、この助産師さんは勤務時間が終わったため、別の助産師さんに交代となりました。
「私はまた今夜、夜勤だけど、あなたがそれまでに元気な赤ちゃんに会えていることを願ってるね!私とあなたがまた会いませんように(笑)」と、冗談と励ましの言葉で挨拶しました。いい人だったな〜なんて、思いながら暫くまた分娩室には、私と主人だけ残されました。
途中お腹が空いた主人は近くのcoopにランチを買いに行ったりしました。私は前日の陣痛から何も食べていませんでしたが、全くお腹は空かず。点滴をしているからなのでしょうかね?
そんなこんなで13時になり、違う助産師さんが子宮口を確認に来てくれました。今度の助産師さんは、年配のベテラン風の方で、なんだか心強く感じました。早速子宮口を見てもらうとなんと7センチまで広がっていたのです!
これには、その場にいた全員が歓喜!主人はすぐに家族に連絡をしてくれました。私の母も義母も中々産まれないので、とても心配していたようなのです。7センチまで開くのに凄く時間がかかったけど、目標の10センチまではあとちょっと!希望が見えてきました。
ただ、陣痛促進剤を入れた24時間後の16時まではあと3時間です。あと3時間で子宮口が開かなければ、最終手段である帝王切開になるとチラっと話をされました。
そして、時間は16時になり再度子宮口を見てもらったら・・・なんと!!変わらず7センチのままでした(泣)
ついに、産婦人科の先生が登場し、帝王切開の提案をうけました。
でも、私が自然に産みたいという希望を分かってくれていたため、助産師さんや産婦人科の先生の監督のもと、20時まで待ってくれることになりました。
その間、お腹の赤ちゃんの心音を何度も測りましたが、私の赤ちゃんは元気いっぱいで心音が弱まることは一度もありませんでした。本当にこれだけは良かったです!
レジェンド登場?!
18時頃、またドクターが来て子宮口の開き具合と赤ちゃんの頭の位置を膣から確認しました。
すると、ドクターが「あなたのベベ(赤ちゃん)の頭の位置が斜めに傾いてる。だから、べべの頭が子宮口に向いていなくて、違う壁を押しているから出てこない」と言うのです。
な・・・なるほど!それを聞いた助産師さんが、「同僚に頭の位置を治すプロがいるから呼んでくるわ」と言い、同僚を呼びに行きました。
頭の位置を治すプロって何!?(笑)
そして、これまたベテランの助産師さんが登場したのです!
その助産師さんに言われるがまま、不思議なポーズを暫くとらされ、そのあと2人に膝を押されました。
本当にこれで直るの?と疑問に思っていたのですが、その後の確認で赤ちゃんの頭の位置が真っ直ぐ正常に戻ったのです!
本当にびっくりしました。なので、その助産師さんのことをレジェンドと呼ぶことにしました(笑)
ただ、子宮口の広さは7センチのままで変わらず・・・
帝王切開の準備
その後も、赤ちゃんの心音を確認しながら、ギリギリまで子宮口が開くのを待ってくれましたが、20時にこれはもう限界だと判断したドクターと助産師さん。
ついに帝王切開になるということが決定しました。
今までついてくれたベテランの助産師さんが「どんな形でもあなた達は素晴らしいパパとママになる」と声をかけてくれ、それを聞いた私も主人も感激して大号泣しました。ベテラン助産師さんのこの一言で帝王切開の決意が固まりました。そして、ベテラン助産師さんは、時間のため退勤に。
そして、朝「もう会わないことを願うわ!」と冗談を言っていた助産師さんが夜勤で戻り、再び会いました。
とても複雑な表情で、「あなたは本当に頑張ったよ。帝王切開でも赤ちゃんは元気に産まれるからね。あと少し頑張ろうね。」と励ましてくれました。
数分後、ドクターが来て、いよいよ帝王切開の詳しい説明がされました。
「切開自体は5分〜10分だけど、縫うのに30分くらいかかります。それから、切る場所はビキニラインの下を横に切ります。そのため下の毛の処理が必要です。剃ることになるけど問題ないですか?」と。
下の毛の処理があるのか!そんなのここまできて「剃らないで下さい!」なんていう人いるのかな?(笑)
私は全く気にしてなかったので、普通にお願いしました。
それから、麻酔が追加になるため麻酔科の先生もきました。今は無痛分娩のための麻酔を腰から入れただけなので、それでは足りなく、肩から追加するね。とのことでした。
また痛い注射針刺すのかな〜・・・と不安でしたが、もともとの麻酔も効いていたからか、肩からの麻酔は全く痛くなくて冷たい水が身体の中を通るような感覚だけでした。そして、あれよあれよという間に手術室へ。
全身麻酔じゃないため、凄く緊張しました。何度も何度も何度も、麻酔科の先生が冷たい保冷剤をいろんなところにつけて、感覚があるかないかの確認をしました。冷たいと感じたら麻酔は効いてなく、冷たいと感じなければ麻酔が効いている証なんだとか。
ついに手術室へ!
いよいよ手術室へ運ばれました。その間、主人は手術室に入る準備をするとのことで、暫くは1人になりました。
と言っても周りにはたくさんのドクター、助産師さん、麻酔科の先生、研修生など10人くらいに囲まれてました。
そして、いよいよ準備も整い、最後に質問されました。
「今からの手術の様子を見たい?もし見たければ顔の前のカーテンは取るけどどうする?」と。
一瞬、赤ちゃんが出てくる瞬間が見えるからいいかも!と思いましたが、よく考えたら、自分のお腹を切ってるところも見ることになるため、怖くなったのでやめておくことにしました。
そして、顔の前にカーテンが仕切られ、不安がMAXになってきました。そんな私を見ていた麻酔科の先生が、ずっと笑顔で話しかけてくれ、緊張を和らいでくれました。本当にみんな優しいな。
そんなこんなしていたら、主人が手術の服を着て登場です!主人の顔を見たら凄く安心しました。
さぁ、今から切るよ!と声がかかり静かになるのかと思いきや、周りのドクターやら助産師さんやら、麻酔科の先生やら、研修医やらが鼻歌を歌ったりお喋りしたりとゆるやかな雰囲気の中手術が始まりました。
え?(笑)
こんなラフな感じなんだな〜とびっくり(笑)
そしてほんとにあっという間に、なんかお腹がふわっと軽くなった感じになり・・.!
あれ?と思ったのと同時に「オギャーオギャー」と鳴き声が聞こえたのです!!
ついに、ついに待ち望んだ私の赤ちゃんが誕生しました!!!
感激のあまり本当に涙が止まらず、隣で主人も泣いていました。
そして、すぐに産まれたての赤ちゃんを持ってきてくれて「キスしてあげて!」と言われ、何度も何度も産まれたての我が子にキスをしました。
さて、あとは私は縫う作業が残っています。その間、主人は臍の緒切断式と、カンガルーケアをしたらしいです。(後から動画と写真を見せてもらい知りました。なんと一緒にいた助産師さん?が「動画を撮ってあげるわ!」と撮ってくれたらしいのです。親切〜!)
術後は・・・
こうして無事、帝王切開が終わり、私は専用病棟へ移動です。私の部屋は、帝王切開の人が入院する2人部屋でした。時刻はすでに深夜0時を周っていましたが、主人も来て、産まれたてのふわふわの我が子にも会うことができました!
身体は動けないけど、助産師さんが「ファーストブレストフィーリングをしてあげて!」と赤ちゃんを私の胸の上に乗せ、初母乳をその場でしました!まだ産まれて2時間とかなのにできるの?と思いましたが・・・チュパチュパしました!凄く可愛いです!!(感激)
その後は少しだけ話して、主人は深夜に自宅に帰宅しました。
たくさんの時間を一緒に過ごしてくれ、励ましてくれた主人には、感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうの気持ちでいっぱいでした。
陣痛の時、「必ず終わりがくるから頑張れ!」と励ましてくれ、帝王切開が決まった時は、同じ気持ちになって、一緒に泣いてくれました。出産までの約44時間ずーっとそばにいてくれて本当に心強かったです。
まとめ
さて、初日は赤ちゃんとは別室なのかな?と思っていたのですが、なんとこの日から休む暇もなく育児がスタートしました!
我が子に会えて嬉しい反面、思いもよらない試練が待ち受けてるとは・・・
その③に続く・・・
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🇨🇭日本人夫婦のスイスで出産!てんやわんや物語③〜HUGの試練の塔での5日間編〜
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