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🇨🇭Fondation de l'Hermitage(エルミタージュ財団)

2021年3月12日

昨日のCollection de l'Art Brut(アール・ブリュット美術館)に続きまして、今日も美術館のご紹介をしたいと思います。

今日ご紹介する美術館は、Fondation de l'Hermitage(エルミタージュ財団)という美術館です。

もともと、この地域はHermitag(エルミタージュ)と呼ばれていたことから、その名が付いたそうです。元は、1841年にある銀行家が自分が住むためにこの土地を購入し、1842〜50年の8年をかけて、この素晴らしいお屋敷とお庭を作ったそうです。その後、1976年にローザンヌ市に寄贈され、1984年から美術館として開放しています。

美術館のコレクションのほとんどが個人からの寄贈・委託されているもので、スイス人芸術家の他にエドガー・ドガ、アルフレッド・シスレーなどの印象派や後期印象派の有名画家の絵画を中心に、約650点の作品を保有しているそうです。

では、さっそく中へ入りましょう。

入場料は大人22フラン(約2,600円)、子供は9歳以下なら無料です。月曜日は休館で、それ以外は朝10時から18時まで、木曜日のみ21時まで開いています。

ちなみに、スイスミュージアムパス(166フラン(約20,000円))があると、1年間美術館が行き放題で、こちらの美術館もスイスミュージアムパスで入ることができます。

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チケットの手続きをしたら、いつものように荷物とコートを預けます。

こちらの美術館もロッカーの鍵に2フランコインがいらないタイプでした。

身軽になったら、お土産屋さんを通り過ぎて館内に入ります。チケットの確認をしてもらったら、まずこちらのテラスの横を通りました。窓が大きくて素敵なテラスですね。

まずは1階から見ていきます。写真は人がいないタイミングを見て撮りましたが実際には結構人がいて、部屋によっては並んでいました!

こちらの部屋にはドイツの裕福な家庭に生まれたGeorges Bembergさんという方の財団のコレクションからの展示がされていました。

イタリアの画家Andrea Previtaliさんの作品です。1920年の作品だそうで、「黄色と赤のリンゴ」というタイトルがついていました。ポットやテーブルクロスなどから、当時の暮らしがいかに裕福だったかが想像できる絵画ですね。

この方のコレクションの中で一番興味深かったのはこの作品です。作者はLucas Cranach the Elderさんという方でドイツで生まれた画家です。神話は宗教に関する作品をたくさん描いています。こちらは、まさにその神話の1シーンを描いたものです。ギリシア神話に登場するリューディアの女王オムパレーの奴隷となったヘラクレスは、女装させられて、情報収集をさせられているんだとか・・・この糸紡ぎをしてるのが、ヘラクレスです。ギリシャ神話におけるヘラクレスといえば英雄で、様々な怪獣を倒したことで有名ですが、こんなこともあったんですね・・・(笑)

2階にやってきました。

2階は壁が青く爽やかな印象の展示でした。1階の赤の壁紙とは対象的ですね。

こちらはフランス人画家Camille Pissarro(カミーユ・ピサロ)の作品です。この景色はロンドンで春先の霧や光を表現しているそうです。

こちらは睡蓮で有名なフランス人画家Claude Monet(クロード・モネ)の作品です。ノルマンディを訪れていた際、天気が悪いとホテルの窓から外の景色を見て、猛烈な風と波に打たれた風景を描いたそうです。その時の天候が想像できる絵ですね。

こちらはフランス生まれのイギリス人画家Alfred Sisley(アルフレッド・シスレー)の作品です。シスレーは風景を多く残している画家です。この風景はフランスのロワン運河だそうです。作品名が「Le Canal du Loing」と運河の名前がそのまま付いています。

こちらは、Paul Gauguin(ポール・ゴーギャン)の作品です。

この青くて素敵なお部屋は「Salon bleu(青い部屋)」と呼ばれていて、もともと、ここの家主であり創設者であるブグニオン家の歴史をそのまま残した部屋になっているそうです。ナポレオン3世時代の家具、カーテン、壁紙でとても状態の良いまま残されているのがこの部屋だそうです。確かに、この部屋に入った時、あまりの美しさとおしゃれさに驚きました!色んな角度から写真を撮ったりして、こんな素敵なお部屋に住んでみたいなぁなんて思いました。

そして、最後のフロア3階です。

こちらはかの有名なPablo Picasso(パブロ・ピカソ)の作品です。Angel Fernández de Sotoさんというピカソの友人の肖像画だそうです。儚い感じがしますね。。。

そしてこちらはPierre-Auguste Renoir(ピエール=オーギュスト・ルノワール)の作品です。彼の作品はいつでも穏やかで美しいですよね。どこの美術館に行っても、好きな絵を選ぶとしたらルノワールの作品を選ぶことが多いです。この絵は劇場のバルコニーに寄りかかっている少女だそうです。この少女の好きなバレエや舞台を見ているところが思い浮かぶような表情ですね。

あとは、地下に中国の陶器などが展示してありました。

美術館の中をゆっくりと見て、外に出てきたらたくさんの行列が出来ていたので驚きました!よく考えてみたら、この日はロックダウン開けの初めての週末だったので、みんな美術館に行くのを楽しみにしていたのですね♪

最後に、お庭をお散歩しました。ピンクの可愛いお家だったのですね。

逆光になってしまいましたが、お庭からの眺めはとても綺麗でした。目の前に広がるレマン湖とローザンヌの街並み、本当に贅沢なお宅でしたね。

ちなみに、お庭はとても広く、わんちゃんもOKのようでした。

お庭から少し外れると、わんちゃんOKだけどリードしてね。という看板がありました。面白いですね。

以上、Fondation de l'Hermitage(エルミタージュ財団)でした。この日はもう一つ美術館に行っていますので、また明日のブログでご紹介しますね。

「Fondation de l'Hermitage(エルミタージュ財団)」の場所はこちら↓

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