ローマには、イタリアのベルサイユ宮殿と言われている、美しい宮殿兼美術館があるのをご存知ですか?
その名も「Galleria Colonna Museo e Pinacoteca(コロンナ美術館)」。
イタリアの名家コロンナ家の16世紀〜17世紀のコレクションが展示してあります。また、映画「ローマの休日」のアン王女の記者会見のシーンでも使われており、その豪華絢爛さは息を飲むほどでした。
有名なようで、そうでない、知る人ぞ知る「Galleria Colonna Museo e Pinacoteca(コロンナ美術館)」について、今日はわかりやすく見どころをご紹介していきますので、是非最後までお読み下さいね!
コロンナ美術館の場所
とても、大きな美術館にも関わらず、その入口は大変わかりにくいところにありました。
写真にあるような小道の一角に小さな入口があるのです。
こちらが、コロンナ美術館の入口です。ち・・・小さい!
チケットを購入して見学開始となります。私達は、全て見ることができる一人25ユーロのチケットを購入しました。
コロンナ美術館の入場料は、メインギャラリー+庭園で15ユーロ、これにイザベッレ王女居住区の見学も追加すると25ユーロとなります。
営業時間は毎週土曜日の9時15分〜13時15分のみ!
美術館見学スタート!
チケットカウンターの横には、様々な言語のガイドブックが置いてあります。日本語もあるので、是非ここで借りましょう!
手続きが終わったら螺旋階段を登って行きます。
階段の先には扉が1つだけありました。早速、最初の部屋に入ります。
すると、小さいながらも豪華な小部屋に早速衝撃を受けました!
様々な種類の大理石が埋め込まれた床に、豪華なシャンデリア・・・
でも、次の部屋へ入った瞬間、この小部屋の存在なんて忘れるほど美しい部屋を目の当たりにするのです・・・!
コロンナ・ベッカリの間
!!!
え・・・!!!う・・・美しすぎる!!!
天井から下げられた、美しいムラーノガラスのシャンデリア・・・
中央には、赤大理石の円柱があります。この彫刻を近くで見ると、古代ローマの生活が彫り込まれていました。
そして、ブロンズィーノ作の「ヴィーナスとキューピッド、サテュロス」を見ることができます。この写真の下の作品です。
他にも、ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオの3つの大作を同じ部屋で見ることが出来ます。
さて、大きな部屋に入る前の階段に何故か鉄球が落ちていました・・・ナニコレ?
ガイドブックを読んでみたら、なんとこれは、1849年にフランス軍がジャニコロの丘から発射し同地点に着弾した砲弾なんですって!
ジャニコロの丘ってどの辺だろう?と思って調べてみたら、徒歩の距離ですが、2.5キロも離れた場所でした。そこから売った砲弾が、こんなところに命中しただなんて、凄すぎる・・・
せっかくなので、場所の地図を貼っておきますので、ご参考までにご覧下さいね!↓
美しすぎる広場「ローマの休日」のロケ地
さて、砲弾を横目に階段を降りたら、大広間に入るのですが、まずは動画をご覧下さい・・・!↓
動画、いかがでしたでしょうか?
素晴らしすぎませんか・・・!?床から天井まで圧巻の大広間であまりの美しさにずっと見ていれるほど・・・
この広間には、名だたるイタリアの芸術家たちの傑作作品が展示されており、天井にはフレスコ画が描かれております。
これらの作品は全てコロンナ家の所有物で、1800年から信託遺贈として拘束されており、この宮殿の壁面から切っても切り離せない存在として、譲渡や分割不可となっているそうです。
つ・ま・り・・・
1ミリたりとも絵画の位置をずらすことはできず、どこかに貸し出すことも、売買することもできないのです。
時代が進む中で、この素晴らしい作品を守り抜くために信託遺贈契約を結んだのか、目的は分かりませんが、結果、美しい状態のまま美術作品が保管されているので、感謝ですね・・・
それから、このお部屋は映画「ローマの休日」の最後の記者会見のシーンで使われています。
こちらのシーンです。当時は白黒だったので、この豪華さは分かりませんでしたが、実際に来てみて、驚きましたね・・・!
さて、広場をまっすぐ進んでいくと、中庭に出れる扉がありました。
クゥイリナーレ丘のコロンナ庭園
ここを抜けると18世紀以来、コロンナ一族が守ってきた美しい庭園を見ることができます。
ここにも、日本語のガイドがあるので、1枚もらっておきましょう!
古来より、この敷地には3世紀頃の「太陽の神殿」や「セラーピスの神殿」と呼ばれていた神殿の遺跡が残っています。
この彫像の中央は、レパントの海戦の勝利者マルカントニオ・コロンナさんだそうです。
彫像を見て、左に進むと綺麗に手入れされた庭園へと続きます。この日は暑かったので、木陰は助かりました。
庭園の一番奥には、美しい階段がありました。この階段を登ると、ローマ中心地の景色を見ることができます。が、あまりの暑さにかなり体力を奪われていまして、登る気力がありませんでした・・・(泣)
みなさんは、是非登ってローマの街並みを堪能してくださいね。
さて、また室内に戻ります。
パエサッジ(風景)の間
先程の大広間と2本の柱を区切りに、この部屋には名前が付いていました。「レパントの海戦の寓意画像」や、田園の風景が多く展示されています。
その中でも、特に見どころは2つありまして、
まずこちらの黒檀と象牙でできた巨大な収納箱です。オーストリアのシュタインハート兄弟の作品で、新・旧約聖書の様々なシーンが装飾されています。また、中央部には、バチカン美術館の至宝ミケランジェロの「最後の審判」が再現されていました。
2日後にバチカン美術館に行く予定なので、見比べてこようと思います!
もう一つの見どころは、こちらのローマにあったある別荘をモデルとした白檀と貴石を使った収納箱です。これが別荘だなんて、豪華すぎますね・・・
ちなみに、この2つの収納箱の土台には、「レパントの海戦」でトルコ軍を打ち負かした歴史的事実の象徴として、その際に捕らえた捕虜達のモデルに支えられた構図となっているそうです。
マルティヌス5世神格化の間
この部屋もこれまた豪華ですが、ここにコロンナ美術館の一番の宝物である絵画が展示されています。
それが、どれだと思いますか?
正解は・・・
こちらの「豆を食べる男」です!!
16世紀にAnnibale Carracci(アンニバレ・カッラッチ)によって描かれた作品で、3世紀後のゴッホやドガのような印象派の画家達に影響を与えた作品なんだそうです。
あまりに印象的な作品なので、ひと目見たら忘れなさそうですね。
トゥローノ(玉座)の間
次の部屋に入ってきました。この部屋は、一族から教皇となったオッドーネ・コロンナに捧げられた部屋だそうです。
この部屋での必見ポイントはこの玉座です。
オッドーネ・コロンナさんが、1417年11月11日にマルティヌス5世という名の教皇になってから、ここが住居だったそうですが、この宮殿を訪問する歴代教皇達の為に用意されていた玉座だそうです。
つまり、特別な人しか座れない玉座ということですね・・・
廊下には、窓があって、美しい中庭を見ることもできました。
ジャッラ(黄色)の間
さて、次はちょっと小さめの可愛らしいお部屋です。天使やお花が描かれているので、優しい感じがしたのですが、ここにも面白い見どころがあります。
天井と壁を繋ぐ部分をよく見ると、騙し絵になっているのです!写真で伝わるかわかりませんが、段差部分のお花は立体的に掘られて降り、天井と壁のお花は絵なのです。実際に見てみると、違和感がなく美しくてびっくりしましたよ!
礼拝堂の広間
この部屋は、名前の通りコロンナ家専用の小さな礼拝堂が奥にある部屋ですが、見どころは、
美術館一大きいムラーノガラスのシャンデリアと、1枚ものの絨毯です。この巨大絨毯が合計3枚壁に貼られており、その作品は圧巻でした。
アラッツォ(つづれ織り)の間
またもや、大きな一枚物の絨毯が目を惹く部屋ですが、このモチーフとなっているのは女王アルテミジアが息子の王子リュグダミスの乗馬レッスンに同伴しているところだそうです。
当時の光景が目に浮かんでくるような作品ですよね。
リカーミ(刺繍)の間
この部屋は壁一面刺繍の部屋でした・・・!金や絹を使った作品で、インド風のスタイルだそうです。
椅子まで同じ柄の刺繍で驚きました・・・本当に圧巻でしたよ!
休憩・・・
先程の「リカーミ(刺繍)の間」を抜けたら、美術館を一周したことになり「マルティヌス5世神格化の間」へと戻ってきました。
そうそう、美術館の至るところにはこのようなアンティークの椅子が置いてあるのですが、なんと!!座っていいのです・・・
汚れないか不安・・・と思いましたが、せっかくなのでこの可愛い椅子に座って休憩しました。
また、この部屋にはお手洗いが隠されていたのです。
外の景色が見れる、ちょっとした小さな階段があるのですが、そこを登って左を向くと・・・
可愛らしいお手洗いが・・・!
更には・・・
先程のソファに座っていたら、動画の壁から人が出てきたので、超びっくりしました!
それを見た、掃除のおばさんが「動画撮りなよ!よーい!アクション!!」みたいなフリをしてきたので、言われるがままに撮ってみました(笑)
ノリのいいおばちゃんで最高だったな・・
イザベッレ王女居住区
さて、次に向かったのは「イザベッレ王女居住区です。通常チケットにプラス料金を払わないと入場できない場所ですが、その豪華絢爛さは圧巻ということで見てきました。
長い階段を降りて、「イザベッレ王女居住区」へ向かいます。
イザベッレ王女は、レバノン出身の女性でマルカントニオ公と恋に落ち、ローマへやってきたそうです。
イザベッレ王女の5つの部屋は、全盛期には英国女王エリザベス2世をお迎えしたり、様々なレセプションとして使われたようです。彼女の生涯の数年間は親しい友人にだけ見せる彼女の宝箱的存在として大切に暮らしていたんだとか。
さて、王女様のお部屋とはどんなお部屋なのでしょうか・・・?
ヴァンヴィテッリの間
ここには、37点にも及ぶ風景画が展示されています。
その風景画のほとんどがベネチアの風景でした。昔からベネチアはイタリア人にとって特別な場所だったんだなと思わせられましたね。
こちらが、イザベッレ王女の写真です。美しい王女様です。
また、ローマのポポロ広場の風景画もありました!
フェスタ(宴)の間
この部屋は特に説明がない部屋だったのですが、とても大きな広間になっていて、角にはピアノや王女様直筆のお手紙が展示されていました。
フォンターナ(噴水)の間
この部屋の中央に噴水があることから、「フォンターナ(噴水)の間」と呼ばれています。この部屋のみヴェネツィア風アンティークの床となっていて、他の部屋は東方産の大理石に張り替えられています。
まず最初の見どころは、数少ない古代ローマの聖域からの名残りとなる花崗岩から作られたワニの彫刻です。
また、美しいアンティークの家具が配置されていたり、
珍しい柄付きの夜用時計もありました。ロウソクによって後ろから照らされた文字盤が動く仕掛けになっているそうです。小さな明かりが素敵でしたよ。
デュゲの間
圧巻の天井の「デュゲの間」は、「仮面舞踏会」の様子の肖像画が展示されていました。
他のお部屋
名前が付いたお部屋は5つしかありませんでしたが、他のお部屋もとっても素敵でした。壁紙が一面、赤の刺繍で豪華豪華・・・
マスケローネ(お面)の間
「マスケローネ(お面)の間」には、その名の通り様々なお面や衣装が展示されていました。
一度中庭に出てから、「マスケローネ(お面)の間」に入ります。
当時の人達は、こうしたものを来て仕事をしていたのですね・・・かっこいいですよね♪
中庭
たくさんの素晴らしいお部屋を見て、美しい中庭に出ました。
中庭からは、先程の美術館に繋がる階段があったり、
無料のウォーターサーバーがありましたよ!
まとめ
以上が、「Galleria Colonna Museo e Pinacoteca(コロンナ美術館)」の全容でしたが、いかがでしたでしょうか?
私は素晴らしい作品やお部屋の数々に圧倒されっぱなしでした。
美術館内にはたくさんの椅子があるので、ゆっくり作品を見ることもできますし、日本語のパンフレットがあるので、一つ一つのお部屋にどういった特徴があるのか理解しながら進んでいけるのでとてもよかったです。
また、映画「ローマの休日」の撮影地ということもあるので、映画好きさんにも是非訪れてほしですね。
「Galleria Colonna Museo e Pinacoteca」の場所はこちら
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