今日は、ジュネーブにあるマニアックな美術館に行ってきましたのでご紹介したいと思います。
Parc du château de Penthes(シャトー・ド・パント公園)という公園の敷地内にある博物館です。
この公園の近くにはWTOとか国連とかがあり、静かで自然豊かな場所です。
公園内をお散歩しながら歩いていくと、可愛らしい建物を発見しました!
入り口まで行くと、薔薇が綺麗に咲いていました!(行った時期が夏前だったので)
さて、こちらは何の博物館でしょうか・・・!?
可愛らしい外観とは想像もつかないと思うのですが、こちらは「ジュネーブ軍事博物館」だったのです!
スイスの建国の始まりは1291年8月1日 にUri(ウーリ)、Schwyz (シュヴィーツ)、Unterwalden (ウンターヴァルデン)の3州が自由と自治を守るため、誓約同盟を結んだと言われていますが、当時ジュネーブはまだスイスではありませんでした。
ジュネーブはもともと、サヴォワ地域に属していましたが1535年に共和国となり、キリスト教宗教改革の重要人物であるカルヴァンの亡命を受け入れたりしている間に、サヴォワ公がジュネーブの独自発展を恐れて1602年に夜襲をかけています。
この話はジュネーブにお住まいの方ならご存知かもしれませんが、この夜襲は失敗に終わるんですよね。たまたま、スープを作っていたヨームおばさんが、窓からサヴォア軍を見かけて、「これは大変だ!」ってことで、あっつあつのスープをサヴォア軍にかけてやっつけたというお話がありまして、これをきっかけにジュネーブが発展していくわけですが、人口が増えすぎて政情不安になり、1798年にフランスに併合されちゃうんです・・・が!そのあとナポレオンが負けて、1813年にジュネーブは再び独立を果たすという歴史をもつ都市なんです!
(そういえば、もうすぐエスカラードですね♪壺型チョコのリサーチもしないと・・・!)
ということで、前置きが長くなりましたが、この「ジュネーブ軍事博物館」には、その独立の直前(まだフランス時代)のジュネーブの民兵のユニフォームや武器、マネキンなどが展示してあるのです。
当時のユニフォームはこんな感じだったそうですが、カッコいいですよね!でも帽子が凄く重そうです・・・
1820年〜1850年に実際に使われていたものだそうで、保存状態がいいので驚きました。
このような日常の一コマを表現した展示もありました。1階は部屋が一つしかないのであっという間に見学が終わります。さて、2階に行ってみましょう!
2階も1フロアでした。
こちらは1838年〜1902年にスイス人画家のÉdouard Castresさんによって描かれた作品です。「1857年のライン川戦役からのジュネーブ軍の出発」というタイトルがつけられてました。当時のジュネーブ軍の格好などが伝わってきますね。
また、ちょっと珍しい女性軍隊のマネキンもありました。こちらは医療チームでしょうかね。器具がたくさん並んでいました。
そして、ミニチュアの戦車や軍隊の模型も展示されていました。
近づいて見てみると、かなり精密に作られていて、驚きました!スイス人はミニチュアも丁寧に作りますねぇ!
とても、小さな博物館だったので本当にすぐに見終わりました。
入場料は誰でも無料なので、公園のお散歩がてらに入ってみるのも面白いかもしれませんね♪
営業日は、水曜日〜日曜日、月・火は休館日ですのでお気をつけ下さいね。また、時間は13時半〜17時です。
博物館を出ると、大きな砂時計がありました。これはPregny-Chambésy(プレニー・シャンベジー)とジュネーブ州の財産だそうです。何を意味しているかは書いていませんでした。ちなみに、Pregny-Chambésy(プレニー・シャンベジー)はレマン湖の北側の自治体の名前です。
ということで、以上が「ジュネーブ軍事博物館」のご紹介になりましたが、いかがでしたでしょうか?ちょっとマニアックでしたが、もしご興味のある方は行かれてみて下さいね♪
「Musée Militaire Genevois」の場所はこちら↓
最後までお読み頂きありがとうございました。スイスは本当に博物館が多いよね!と思った方は、ぜひ「ぽち」っとお願いします♪
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