※本題に入る前に・・・
前回記事を書いてからいくつかのマニュファクチュールが日本国内での定価を改定しました。円安を反映させることが主な理由だと思います。
また、本記事は為替が1フラン＝160円で計算されています。現在1フラン165円を突破したため、定価比較の一覧表をアップデートしました！記事最後にもともとの表と今回の比較表を貼っていますので、ご参考までにご覧くださいね。
以前、「時計界の頂点「Patek Philippe (パテック・フィリップ)」物語」というタイトルで第5話まで書いたのですが、色んな方からご好評を頂きました！感想をくださった皆様、ありがとうございました。
「時計界の頂点「Patek Philippe (パテック・フィリップ)」物語」に関しては、オーダーまでしたものの実際に時計が手元に来るまでに、2年〜3年かかるため続きはきっとそれくらい後になってしまいそうです。
そこで、新しい物語をスタートすることにしました！
題して「スイス時計物語」です！
スイスの時計の歴史はとても奥深く、いろんなことを追求していけばいくほど沼にハマってしまい・・・
なので、このシリーズでは様々なスイス時計について体験や調査を元にオリジナルのストーリーをお話していこうと思いますので、楽しみにしていてくださいね！
ということで、今日は記念すべき第一回！「スイス時計物語①〜本場スイスで時計を買うと安いの！？日本と比較〜」編をお届けしようと思います！
※「時計界の頂点「Patek Philippe (パテック・フィリップ)」物語」については、記事の最後のほうにリンクを貼っておきますので、是非そちらもご覧下さいね♪私たち夫婦がどんな想いでパテックフィリップの時計をオーダーしたのか物語形式でお話しています。
本題に入る前に・・・
・今からご紹介するモデルは、店頭で買えないモデルも入っていますのでご了承ください。あくまでも、日本とスイスの定価で比較しています。
また、定価は為替の変動に合わせて変わる可能性がありますので、あくまでも2023年6月27日時点でのデータになります。
・現在、マニュファクチュールも為替の変動に合わせて値上げを実施していますが、急激な変動には当然追いつくことができません。実際、各社ともに今年に入ってからも、値上げは実施していますし、今後もその動きは続くかもしれません。
・ちなみに、定価を比較する上で使用したモデルは、独断と偏見で選んでおりますのでご了承くださいね（笑）
・今回表示している定価は、日本もスイスも消費税を含めた値段になっております。日本は消費税10％、スイスはVAT7.7％です。
スイスの時計ブランドを比較していくよ！
①パテック フィリップ「ノーチラス」
まずは、時計界の王様パテック フィリップから幻の時計「ノーチラス（Ref.5811/1G-001）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・59,000フラン／9,440,000円（1フラン=160円換算）
→スイスの定価・・・59,000フラン／9,735,000円（1フラン=165円換算）
日本の定価・・・9,383,000円
→日本の定価・・・10,527,000円
価格差・・・+0.61%→−7.52％
日本の定価と比べるとスイスで購入すると0.61%高く買うことになりそうです・・・これは、急激なスイスフラン高が影響していますが、日本で買うほうがお安いんですね。
日本の定価と比べるとスイスで購入するほうが7.52％安く買えることになりそうです！スイスフラン高でも日本の価格改定のインパクトのほうが強いことがわかりました！パテックはスイスで買ったほうがいいですね！
ただし、「ノーチラス」は日本でも定価での入手困難、スイスでも予約リストに名前を入れられない状況です・・・
②オーデマ ピゲ「ロイヤルオーク」
お次は、世界三大時計の1つオーデマ ピゲから、こちらも入手困難な時計「ロイヤル オーク（Ref.15510ST.OO.1320ST.06）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・24,800フラン／3,968,000円（1フラン=160円換算）
日本の定価・・・3,465,000円
価格差・・・+14.52%
なんと、オーデマピゲも、日本の定価よりスイスで購入すると14.52%高く買うことになります・・・これからご紹介する時計すべてに言えると思いますが、こちらも急激なスイスフラン高が影響していると思われます。やっぱり、日本で買うほうがお安いんですね。
先程のパテック フィリップの「ノーチラス（5811/1G-001）」と比較すると、更にスイスで買う方が高いですね。ちなみに、「ロイヤルオーク」も日本ではほぼ定価での入手は困難、スイスでも5年以上待ちの状態です。お写真のブルー文字盤に関しては、もうウエイティングリストも難しいようです。
③ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ」
お次も、世界三大時計の1つヴァシュロン・コンスタンタンから、こちらも幻の時計「オーヴァーシーズ（Ref.4500V/110A-B128）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・25,000フラン／4,000,000円（1フラン=160円換算）
日本の定価・・・3,586,000円
価格差・・・+11.54%
オーヴァーシーズも、日本の定価よりスイスで購入すると11.54%高く買うことになることがわかりました・・・やっぱり、日本で買うほうがお安いんですね。
先程のパテック フィリップ、オーデマピゲと比較すると、やっぱりスイスで買う方が高いですね。ちなみに、「オーヴァーシーズ」も日本ではほぼ定価での入手は困難、スイスでは待ちは不明の状態です。
世界三大時計に関しては、もはや定価購入が難しいのでなんとも言えませんが、定価比較すると、どのモデルも日本で買うほうが安いので驚きました！
④ロレックス「コスモグラフ デイトナ」
次は、大人気＆高い知名度を誇るロレックスから、「コスモグラフ デイトナ（Ref.126500LN）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・14,400フラン／2,376,000円（1フラン=160円換算）
スイスの定価・・・14,400フラン／2,304,000円（1フラン=165円換算）
日本の定価・・・1,795,200円
日本の定価・・・1,974,500円
価格差・・・+28.34%→20.33％
コスモグラフ デイトナも、日本の定価の方が圧倒的に安いですね。
価格差28.34％はもはや意味不明です（笑）
価格差20.33％と差は以前から縮まったものの、未だに日本の方が圧倒的に安いので買うのは日本につきますね・・・！
スイスの時計なのに・・・
ちなみに、ROLEXもどのモデルも入手困難な状況が続いています。スイスのROLEXでも毎日行列ができていて、即購入は不可能な状態です。但し、ウェイディングリストに名前は入れられるようでしたが、3年以上待ちだそうです・・・
⑤ショパール「アルパイン イーグル」
次は、宝飾計ブランドショパールから、「アルパイン イーグル（Ref.298600-3001）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・13,800フラン／2,208,000円（1フラン=160円換算）
スイスの定価・・・13,800フラン／2,277,000円（1フラン=165円換算）
日本の定価・・・1,991,000円
日本の定価・・・2,112,000円
価格差・・・+10.90%→7.81％
ロレックス同様、日本の定価が上がってもがスイスで買うよりも圧倒的に安いのです。
このモデルは、おそらく普通にブティックでオーダーできるので、この価格差を考えたら、日本で買える方はラッキーですね！
⑥ウブロ「ビッグ・バン」
次は、芸能人やスポーツ選手御用達のウブロから、「ビッグ・バン（Ref.301.SX.130.RX）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・12,300フラン／1,968,000円（1フラン=160円換算）
日本の定価・・・1,661,000円
価格差・・・+18.48%
価格差に18.48%もあると、わざわざスイスで買うメリットってなさそうですよね・・・ウブロは日本市場に力を入れてるみたいですし、欲しいモデルがあったら日本で購入しましょう！
⑦タグ・ホイヤー「モナコ クロノグラフ」
次は、結納返しや一本目の時計に人気なタグ・ホイヤーから、「モナコ クロノグラフ（Ref.CBL2184.FT6236）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・11,000フラン／1,760,000円（1フラン=160円換算）
日本の定価・・・1,413,500円
価格差・・・+24.51%
価格差24.51%まできちゃうと、もはやセール？！って感じちゃいます笑
それにしても、このモデル、カッコいいですよね！
⑧ゼニス「クロノマスター スポーツ」
次は、スイスが誇る時計産地ル・ロックル発祥のゼニスから、「クロノマスター スポーツ（Ref.03.3100.3600/69.M3100）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・10,900フラン／1,774,000円（1フラン=160円換算）
日本の定価・・・1,408,000円
価格差・・・+23.86%
こちらも価格差23.86%もあるとは・・・
為替の影響って凄いですね・・・
⑨IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ」
次は、IWCから、「ポルトギーゼ・クロノグラフ（Ref.IW371605）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・8,900フラン／1,424,000円（1フラン=160円換算）
スイスの定価・・・8,900フラン／1,468,500円（1フラン=165円換算）
日本の定価・・・1,072,500円
日本の定価・・・1,116,500円
価格差・・・+32.77%→31.53％
ついに価格差30%超えのものを発見してしまいました！これは、価格改定が行われても圧倒的に日本が安いので問題ありませんでした（笑）
日本にお住まいの皆様、スイスにわざわざ買いにこなくても安心して日本でご購入して下さいね！
⑩ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック」
次は、反転時計が有名なジャガー・ルクルトから、「レベルソ・クラシック（Ref.Q2548440）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・7,750フラン／1,240,000円（1フラン=160円換算）
日本の定価・・・1,201,200円
価格差・・・+3.23%
今までとは違ってほぼ価格に差がないことがわかりました！これならスイスへ来て免税で購入すればすこ〜しだけ安く変えますね！
⑪オメガ「シーマスター」
次は、圧倒的な知名度を誇るオメガから、「シーマスター（Ref.220.13.41.21.01.001）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・5,400フラン／864,000円（1フラン=160円換算）
日本の定価・・・693,000円
価格差・・・+24.68%
価格差は24.68%ということで、これも日本で買った方が良さそうです！
⑫ブライトリング「ナビタイマー」
最後は、ブライトリングから、「ナビタイマー（Ref.A17326211G1P1）」の価格比較をしていきます！
スイスの定価・・・4,650フラン／744,000円（1フラン=160円換算）
日本の定価・・・583,000円
価格差・・・+27.62%
こちらも凄い価格差です。ブライトリングの時計も安心して日本で買えますね！
まとめ
ということで、全てスイス発祥の時計ブランドの定価を比較していきましたが、いかがでしたでしょうか？
2023年に入ってから、現在年初来でスイスフランは円に対して13%上昇していて、急激な為替の変動によって定価に差が生じていることがわかりました。
2023年6月23日には、1フラン＝160円を突破し、44年ぶりに記録を塗り替えたことからもフラン高の勢いは強まるばかりです。
スイスフランに限らず米ドルやユーロに対しても円は下がっているので、日銀が金融緩和政策を続ける限りこの流れは止まらないのかもしれませんね・・・
また、為替以外にこの価格差が生じている理由としては、そもそもスイスの人件費が高いので、ブティックで働く販売員の方に払う給料を考えると安くできないのかもしれません。
日本居住者がスイスに来て腕時計を免税で買えたとしても、そもそも日本の方がスイスの消費税7.7%分以上に安いことがほとんどなので、価格面でのメリットはあまりないことがわかっちゃいましたね・・・
マニュファクチュールやモデルによっては例外があるかもしれませんので、買いたいモデルがある方は個別に検討されることをお勧めします。
最後に、あくまでも価格面での話になりますので、本場のサロンやブティックで現地の雰囲気を感じながら買いたいという方はスイスで購入しましょう！
一覧表も見てみてね！
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