スペインを代表する建築物「La Sagrada Família(サグラダ・ファミリア)」、いつまで経っても完成しないことで有名ですよね。
ただ完成していなくても、「その素晴らしい建築物をこの目で一度は見てみたい!」と思っている方も多いと思います。
私も、ずっとずっと見てみたくて憧れていた場所の一つだったわけですが、ついに今回見に行くことができました!やったー!
実際に行ってみて思ったのは、想像以上に大きく見どころが満載ということです。
これは気合を入れて、十分に見学時間を確保して見に行くべき場所だと思ったので、今日は見るべきポイントを7選に絞ってご紹介していきたいと思います!
正直なところ、細かいところまでじっくり見学するのが一番だと思いますが、バルセロナにはガウディの作品がたくさんありますし、美味しいスペイン料理も食べれるということで旅行中、時間が限られてきますからね・・・
この記事を読んで、サクサクと重要な部分を把握して見学に挑みましょう♪
では、始めていきま〜す!
「La Sagrada Família(サグラダ・ファミリア)」
「La Sagrada Família(サグラダ・ファミリア)」は、スペインのバルセロナにあるカトリック教会のバシリカ(建物様式の名称のひとつ)です。
1882年からプロジェクトが始まった「アントニオ・ガウディ」の作品で、まだ未完成ながらも2005年に世界文化遺産に登録されています。
見どころは、ガウディが生存中に完成させた「Nativity façade(生誕のファサード)(1925年完成)」、ガウディが亡くなった後に弟子のドメネク・スグラニエが完成させた「Passion façade(受難のファサード」)、そして現在も建設中の「Glory façade(栄光のファサード)」の3つです。
「生誕のファサード」と「受難のファサード」に関しては登ることもできます。
中に入ってみよう!
「La Sagrada Família(サグラダ・ファミリア)」の正面入口に来ると、チケット確認となります。
見学のみだと、大人26€、12歳〜30歳未満と学生は24€、11歳未満は無料です。
チケットを購入するとオーディオガイドアプリがDLできるようになります。日本語もあるのでとても便利です。
入場は時間指定制となっており、だいたい15分間隔で販売されています。
入場チケットとは別に「生誕のファサード」か「受難のファサード」のどちらかに登るチケットを同時に購入することもできます。もし、購入する場合料金は追加となります。
塔を登る料金は別途・大人36€、12歳〜30歳未満と学生は34€、11歳未満は無料です。
塔を登る料金が結構高いのですが、せっかく来たら登りたいですよね・・・!?
ということで、チケットをDLして指定した時間に入口へ行きました。個人の入場口と団体の入場口は違うのでご注意ください。
中に入ると、まずは荷物検査があり、クリアすると・・・
「生誕のファサード」の正面に着きます!す・・・凄い迫力!!
想像以上に細やかな彫刻と規模の大きさに本当に驚きました!
と、ここから見どころをいくつかご紹介します。
①Nativity façade(生誕のファサード)、3つの門
入口にあたる、生誕のファサードの正面から見ると、3つの門があります。中心が一番大きな門で左右に正面より少し小さな門を見ることができます。
それぞれの門には名前が付いていて、中央が「愛徳の門」、右が「信仰の門」、左が「希望の門」です。
3つの門があるということをまずは認識しましょう!
そして、中央の「愛徳の門」の見どころですが、
真っ直ぐ上を見上げると木のようなものがあるのが分かると思います。この木はヒノキで、「純粋さの象徴であるハト」が羽ばたき、生誕を表現しています。
そのまま真っ直ぐ下に視線を下ろすと、「聖母の戴冠式」の様子が見られ、
「聖母マリアに受胎告知をしている大天使の像」と、バラ窓を見ることができます。まわりにはそれを祝う演奏家達などの様子を見ることができます。
次に、左の「希望の門」を見てみましょう!「父ヨセフ」に捧げられた門です。
ここの彫刻では、聖母マリアと聖ヨセフの結婚の様子を見ることができます。
そして、右の「信仰の門」は「聖母マリア」に捧げられた門です。注目すべきは左側にいる金槌のようなものを使っている青年ですが、これは、大工であった父ヨセフを手伝うイエスだそうです。イエス・キリストって何かをお手伝いするとかそういうイメージがなかったのでちょっとびっくりしました。
あと、おまけですが、生誕のファサードには沢山の動物や昆虫が潜んでいます。探すのも楽しいですよ!それぞれに意味があるそうですので、是非オーディオガイドを聞いて確認しましょう♪
②Nativity façade(生誕のファサード)の扉
生誕のファサードの3つの門をご紹介してきましたが、それぞれには扉が付いています。
写真のように蔦や植物が掘られた緑の門です。これらの門、実は日本人彫刻家の外尾悦郎さんの作品なのです!まさか、サグラダ・ファミリアに日本人彫刻家が関わっているなんて思っていなかったのでびっくりしました!
17年以上前、サグラダ・ファミリア教会の「生誕のファサード」に設置する門の制作者を選ぶコンクールがあり、そこで優勝したのが日本人彫刻家の外尾悦郎さんでした。
自然界で最も良く愛を表現しているのは蔦であるという考えから、この美しい門を制作したそうです。
作品に近づいて良く見てみると、蔦の葉の間に昆虫のカップルをたくさん見つけることができます。ほら!ここにはてんとう虫のカップルがいますよ!
他にも、カブトムシやカタツムリなどたくさんの昆虫を見つけることができます。
中央の「愛徳の門」と右の「信仰の門」を是非チェックしてみて下さいね!
③Portal of the Rosary(ロザリオの間)の職人技の彫刻
Portal of the Rosary(ロザリオの間)は、「生誕のファサード」の右側「聖母マリア」に捧げられた門から入ることができる回廊です。
ここで注目すべきは、入ってすぐの門を内側から見上げた彫刻です。これは、聖母マリアが赤ん坊のイエスを抱き、聖ドミニクと聖カタリナが両側にいるシーンです。
この彫刻の中で、聖母マリアの足元に球状の彫刻があると思います。この球は中が空洞のため、彫られた星が目立つように作られた職人技の彫刻だそうです。また、おなじ手法で周りのアルファベット、バラ、木も彫られています。
この職人技の作品は是非見ておきたいですね!
④ファサードに登ろう!〜「生誕のファサード」〜
さて!外観の3つの門とロザリオの間をじっくり見たら中に入って行きましょう!
中も本当に素敵すぎてびっくりしたのですが、まずはファサードを登ります。
予約の時点で、「Nativity façade(生誕のファサード)」か「Passion façade(受難のファサード」のどちらかを選択して登ることになるのですが、これはかなり迷いました・・・
と言いますのも、調べれば調べるほどそれぞれに魅力があるからなのです。
「Nativity façade(生誕のファサード)」は、ガウディが生存中に完成させたファサード、「Passion façade(受難のファサード」は、ガウディが残した設計を元に弟子が完成させたファサードですが、登った景色は「Passion façade(受難のファサード」のほうがバルセロナを一望できて素晴らしいらしいのです。
「ガウディが完成させた!」という事実を取るか、「どっちみちガウディが設計したのなら景色の良い方登りたい!」という気持ちを取るか・・・
かなり悩みましたね。
悩みに悩んで私たちが選んだのは・・・「Nativity façade(生誕のファサード)」です!
「Nativity façade(生誕のファサード)」と「Passion façade(受難のファサード」は入口が違うので、お気をつけ下さい。このように看板にファサード名が書いてあるので、確認しましょう!
予約時間に行くことにはなるものの、同じ時間に予約した人が並んでいました。
だいたい10分くらいで荷物を預けるロッカー前まで列が進み、
更に15分くらい待ってファサードに登るエレベーター前に着きました!
って、え??エレベーターで登れるんだ!これは嬉しい誤算でした(笑)どうやら、上りはエレベーターで、帰りが階段のようです。
ちなみに、エレベーターには一度に4人くらいしか乗れないので、かなり時間がかかっていました。
ようやくエレベーターに乗れ、ワクワクしながらファサードを登って行きました!エレベーターで登る時間はものの数分で、あっという間に頂上?に!
エレベーターを降りて、細い道を歩いて行くとカメラマークを発見!
ちょっと覗いてみると・・・
わぁ!素晴らしい!!バルセロナの街並みが一望できる展望スポットでした!
ただ通路は細く、すれ違うのが精一杯というくらいなので、一度にたくさんの人が行ける感じではありませんでした。
少し進むともう行き止まりでUターンです。
すると、途中カラフルなフルーツの彫刻を見ることができました!なんとこちらのフルーツは、日本人彫刻家の外尾悦郎さんの作品なんだそうです!
本当に、印象的な部分は日本人彫刻家の外尾悦郎さんの作品だらけで、サグラダ・ファミリアにとって非常に重要なポジションを担っているということがわかりますね。全部で12種類のフルーツの彫刻があるらしく、その種類はビワ、さくらんぼ、プラム、桃、梨、りんご、アーモンド、いちじく、柿、栗、オレンジとザクロだそうです。これらは、聖なる果実を表現しているそうです。
また、正面から見ることができた「純粋さの象徴であるハト」が羽ばたいているヒノキの木を目の前に見ることができました!
なんだか縁起がいいですね〜♪
他の部分はこんな風にまだ建設中でしたが、この建設中の様子を見れるのも今のうちだと思い、撮影しておきました!(笑)
さて!次はどこが見学できるのかな?と思って意気揚々と進んでいったら、なんと!!!
く・・・下り!?
そうなんです。実は、ファサードの見学場所は先ほどの場所のみであとは降りるだけという本当に少しのスペースしか見ることができなかったのです。
あんなに待って、高いお金払ったのにこれだけか・・・と一瞬思ったものの、でもこの貴重な建築物の中に入れて間近に素晴らしい彫刻を見れたんだと思うと、その価値はありますよね!
なので、先程の果物の彫刻やヒノキの木、バルセロナの景色を噛み締めながら、今度は下りでしか見ることのできない内部の風景を写真に納めながら降りました。
途中の隙間から見える景色でさえも名残惜しい・・・!
ちなみに、主人は今から17年前にサグラダ・ファミリアの生誕のファサードを登ったことがあったそうなのですが、その当時はこの場所に入ることができ、上から見下ろした写真が撮れたそうです。見せてもらいましたが、本当にここでした・・・人も増えていますし、保護の意味で現在入れないのは仕方のないことですよね。
でも、そうすると今私が行った場所すらもいつかは入れなくなっちゃうのかも・・・
そんなことを思いながら、螺旋階段を下っていきます。目が回りそうなくらいの階段ですよね!
さて、もうそろそろ到着ですよ!
ここには小さな窓があって、少し高い目線でサグラダ・ファミリアの中を見ることができるので、オススメです!柱や装飾がより見えるので是非立ち寄ってくださいね。
ということで、出口まで後2分下り続ければいいところまできました。
そして、ついに到着です!行きはエレベーターだったのであっという間でしたが、下りは階段を降りながらだったので少しだけ時間がかかりました。
展望エリアの滞在時間は約5分、下りはゆ〜っくり降りて約10分、上りのエレベーターは約2分の計17分で「生誕のファサード」を満喫したわけですが、思っていた以上にあっという間で本当に呆気にとられました(笑)
でも、逆にあっさりしていたので他の場所の見学に時間を使えていいなと思いましたね。
ちなみに、これくらいの所要時間なら「受難のファサード」も同じ日に登れそうですね!ただ追加で入場料26€+ファサード代36€の62€かかりますが・・・
⑤サグラダ・ファミリアの内部を堪能しよう!
まずは、イスに座って天井を見上げてください。色とりどりのステンドグラスや窓から光が入って美しい建築を見ることができます。
こちらは、木をイメージしているそうで、まるで神秘的な森の中にいるかのような気持ちにさせてくれました。
また、それぞれのステンドグラスやマークには意味があり、それらはオーディオガイドで聞くことができるので、是非オーディオガイドの音声とともに、この素晴らしい時間をお過ごし下さいね。
ステンドグラスは、赤と青がメインの箇所があります。
こちらの赤をメインとしたステンドグラスは、キリスト誕生の喜び、情熱を表現しているそうです。
それと対象的に青をメインにしているステンドグラスは夕日の影を表現しているそうです。
ステンドグラスを堪能したら、後方にあるこの扉に注目してください。
こちらは、現在も建設中の「Glory façade(栄光のファサード)」の扉です。
こちら側の入口にはこのような文字が書かれた7つの青銅の扉があり、50ヵ国語の言葉で文字が書いてあります。よ〜く見てみると・・・
日本語もありました!「わたしたちの日ごとの食べ物を、きょうもお与えください」と書いてありますね。
この扉の日本語を是非見つけて下さいね。
さて、内部をゆっくり見たら「受難のファサード」を見に行きましょう!途中、「受難のファサード」を登る人の列の前を通りました。どちらのファサードも同じくらい人がいますね。
青銅の扉を抜けると・・・
「受難のファサード」の外観を見る前に、ちょっとした展示スペースがありました。
ここには、ガウディの作品が展示してあり、ガラス越しにですが見ることができます。
1897年にガウディによって作られた聖具室だそうです。1939年に大きな損傷があったそうですが、現在は綺麗に修復されています。
⑥「Passion façade(受難のファサード」)
こちらが、「Passion façade(受難のファサード」)です。
実は、「Nativity façade(生誕のファサード)」と比べてあまりにもシンプルな造りだったので、とってもびっくりしました。
もちろん、一つ一つ素晴らしい彫刻だと思うのですが、「Nativity façade(生誕のファサード)」の彫刻の細かさが素晴らしすぎたので・・・
最後の晩餐から復活までの、イエスの最期を表した彫刻となっており、それぞれを詳しく見ていくとどの彫刻も悲しそうな顔や苦しそうな顔をしているのがおわかりになられると思います。
今まで華やかな部分を見てきたので、この悲壮っぷりが大きな衝撃となりました。
さすがガウディ・・・実際にこの彫刻を彫ったのはガウディではなくガウディの弟子のジョセップ・マリア・スビラックスという方が担当しています。
ファサードの左下からS字の方向に見ていくのが正しい見方だそうです。
「受難のファサード」を見ずしてサグラダ・ファミリアを見たとは言えないくらいの衝撃なので、必ずこちら側も見て下さいね。
⑦Escola /Escuela de Sagrada Familia(サグラダ・フアミリア教会付属学校 )
「受難のファサード」横に、小さな建物があります。こちらは、1909年に建てられたサグラダ・フアミリア教会付属学校 です。ここは、サグラダ ファミリアを建設する労働者の子供たちのための学校でした。
中に入ることもでき、机が教壇に向かって並べられていて本当に学校だったんだなと印象に残りました。
外観の模型が展示されていましたが、屋根の波打つ感じがなんともガウディらしいですね。この幾何学的な建築物は、現代の有名な建築家達のインスピレーションの源になっているそうですよ。
当時、サグラダ・ファミリアがまだまだ未完成の状態で子どもたちが学校に通っている様子の写真もありました。
建物は歴史を語っている・・・本当に偉大な建築家でしたね。
まとめ
さて、本当に簡易的にですが「サグラダ・ファミリア」についてご紹介してきました。
憧れのサグラダ・ファミリアに入った感想としましては、想像以上!でした。本当に来ることができてよかったです。
それと、ファサードはどちらに登るのかがいいのか?という論争!?をよく見かけたのですが、これは完全に好みだと思います。今回「生誕のファサード」にしか登っていませんが、とても満足しましたし名前もなんだか希望的でよくないですか!?
もう一つのファサードは、サグラダ・ファミリアが完成してから来訪した時のお楽しみにしたいと思います。
「La Sagrada Família(サグラダ・ファミリア)」の場所
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