日本 福島県

🇯🇵福島県/二本松市・武将熊谷直実から名を受けた山野草「クマガイソウ」が圧巻の「羽山の里」に行ってきたよ。

2022年5月17日

今日は、ちょっと変わった植物を見てきたのでご紹介したいと思います。

福島県二本松市の山中で、「それはそれは珍しい山野草が見れるから、見たほうがいいよ!」と母に連れてきてもらいました。

ん・・・?「クマガイソウ」・・・・?

個人のご自宅で育てている山野草だそうですが、維持のために一人につき協力金300円を徴収していました。

どんな植物でしょうか?

協力金を払って、「クマガイソウ群生地入口」と書かれた入口を入っていきます!ワクワク・・・

美しく咲いた藤と白藤のトンネルを通って奥へ行きました。

すると、まず色とりどりのお花が咲いている敷地が目の前に広がりました。ピンクや赤、黄色と、緑の山の中で映えています!

そして、矢印の方向に進んで行くと・・・

早速「クマガイソウ」がたくさん咲いていました!

こ・・・これが「クマガイソウ」か・・・!

すごく変わった形をしています。

「クマガイソウ」はラン科に属するそうです。確かに、蘭の雰囲気がなんとなく感じられますよね。

なるほど、なるほどと思いながら更に道を進ませると・・・

!?!!?

えぇ???遠くまで全部「クマガイソウ」で埋め尽くされているではありませんか!!凄い!

大量の「クマガイソウ」に圧倒されながらも、ふと横に目をやると看板がありました。

どうやら「クマガイソウ」の名前の由来について書かれているようです。

「その花の形が源氏の武者・熊谷直実が母衣(ホロ)をつけた姿に似ているとしてつけられた名である。鎧の背中に大きな布袋を背負い、風にはらませて走っている姿に似ていることから名付けられた」

とあります。

熊谷直実は、もともと平家の血を引く武将でしたが、なんか色々あって源頼朝に臣従し御家人になった人です。

画像はWikipediaから抜粋しています。

母衣(ホロ)とは、画像のように、騎乗時に馬が駆けると長い布が膨らみ背面からの流れ矢を防御した武装の一つのことだそうです。

なるほど、なるほど・・・

それから、まだ何か看板に書いてあるので続きを読んでみましょう!

「これに対するのが平敦盛の姿に当てた「アツモリソウ」。一ノ谷の合戦での二人の出会いの物語でも知られるように、熊谷直実は年配の男性的な武者であり、平敦盛は女性的な若年の武士だったので、花も「クマガイソウ」はごつく、「アツモリソウ」は色が美しくやさしく感じるのである。」

・・・

なるほど・・・

「クマガイソウ」を知るにあたって、「アツモリソウ」も知る必要がありそうですね。この2つの山野草は歴史的な戦いでも、その姿形でも対になっているみたいです。

ということで「アツモリソウ」はこちらです!!

※写真は環境省のHPから抜粋しています。

あれ!!似てますね!でも、確かに、色もピンクで「クマガイソウ」よりも華やかな印象を受けます。「アツモリソウ」は特定国内希少野生動植物種にも指定されていて採取禁止なんだとか。「アツモリソウ」もいつか実物を見てみたいものです。

さて、「クマガイソウ」について、理解が深まったところで、どんどん敷地内を進んでいきましょう!

道が別れていますが、なんとなく右に行ってみました。

すると、もうどこまでも続く「クマガイソウ」の群れが広がっているではありませんか!

一体何株あるのでしょう??

一つアップにして撮影してみましたよ。本当に不思議なお花であると同時に、母衣に見えてきますね。

四方八方「クマガイソウ」で埋め尽くされた圧巻の「クマガイソウ群生地」でした。

ぐるっと一周して、最後にこちらの「クマガイソウ」を大切に育てられたお家の方のコメントがありました。読んでみます。

「1974年頃、当家の五十嵐文一とみ子夫妻がクマガイソウ二株を買い求め、当時竹藪だったこの地に植えました。その後、竹は切り、杉竹の下で増えました。

特に肥料などはやりません。花が終わり上部が葉のみなった6月ころに株分けをします。その時に翌年のために鉢上げを100〜150作ります。この様な訳で欲しい方にお譲りできるのは、これだけになります。

環境のキーワードは「半日陰」と「杉の葉」です。杉は抗菌作用と冬の保温です。自然の力は偉大!!」

な・・・なるほど・・・!

今は、1万を超えるであろうクマガイソウの群生地ですが、元はたった2株から始められたのですね!

1974年から約50年もかけて、ここまで増やされたなんて、本当に凄いことです。

忘れてはいけないのは、ここは個人宅ということ!個人でここまで育て上げるのは、どれだけ手間と労力と愛情を注がれたことか・・・!

素晴らしい山野草に出会えて良かったです。

先程お話した、「クマガイソウ」の名前の由来がここにも書いてありました。

本当に、圧巻でしたね!ここまでの群生地を見れるのは、日本でも珍しいのではないでしょうか?

お好きな方は是非、足を運んでほしいです。

さて、敷地内には「クマガイソウ」の他にも、たくさんの山野草が咲いていましたよ。

黄色のお花が可愛らしいですよね。

こちらは、「サクラソウ」です。白と紫が可愛らしいですね。

一輪大きく咲くこちらの白いお花は、見たときに「可愛い!」と思って心を奪われました。

ポートレートモードで撮ったせいで、お花の名前がわからない・・・がーん・・・

あとは、ピンクのお花に白が混ざったこちらは「タイツリソウ」です。

ちょっとピンクが濃い色違いも隣り合わせで咲いていて、とても目を惹きました!

他にも、たくさんの山野草を見ることができました。

珍しいお花がたくさんあるので、お花好きな方は是非訪れてほしいです。

以上、「福島県/二本松市・武将熊谷直実から名を受けた山野草「クマガイソウ」が圧巻の「羽山の里」に行ってきたよ」でした。

「羽山の里クマガイソウ園」の場所はこちら↓

最後までお読み頂きありがとうございました。クマガイソウって変わったお花だね!と思った方は、ぜひ「ぽち」っとお願いします♪

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