みなさんは、「ロスチャイルド」という名前を聞いたことがありますか?
なんとなく、耳にする機会ってありますよね?でも、どんなイメージでしたか?
なんとなく怖い?大金持ち?裏の支配者・・・?
そんなイメージがあったのではないでしょうか?
今回ご紹介する邸宅は、そんなロスチャイルド家の子孫が持っていた別荘です。南フランスのニースにあるのですが、海が一望できる大豪邸でした!
ロスチャイルド家とは、どんなファミリーなのか?別荘はどんな感じだったのか?誰が住んでいたのか?などお話していこうと思いますので、是非最後までお読み下さいね♪
ロスチャイルド(ロートシルト)家って・・・?
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ロスチャイルド家は一言で表すのは、非常に難しい家系です。
ロスチャイルド家の始まりは、1744年にまで遡りますが、Mayer Amschel Rothschild(マイアー・アムシェル・ロートシルト)さんという方が最初の基礎を築きました。
ユダヤ系ドイツ人のMayer Amschel Rothschild(マイアー・アムシェル・ロートシルト)さんは、フランクフルトで古銭商人としてスタートしたのが始まりでした。
(ちなみにロートシルトはドイツ語読みの名前でロスチャイルドは英語読みの名前になります。)
その後、神聖ローマ帝国の領邦国家「ヘッセン=カッセル方伯」御用達の銀行家となり、着実に実績を作り、ナポレオン戦争で大きな財を成しています。
Mayer Amschel Rothschild(マイアー・アムシェル・ロートシルト)さんには、10人の子供がいて、うち5人の息子たちがそれぞれ事業を持ち、ロスチャイルド家として規模を大きくしています。
詳しい内容は、また何かの機会に・・・ということで、今回は、そのマイアー・アムシェル・ロートシルトさんの5男ジェームス・ド・ロスチャイルドさんの更に長男アルフォンス・ド・ロスチャイルドさんの長女(長くてすみません・・・)のお話をしますよ!
最初のマイアー・アムシェル・ロートシルトさんから、既に4代目のお話になりますが、4代目になっても衰えない財力・・・
さて、どんな別荘だったのでしょうか?
ニースのロスチャイルド邸の場所
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「Villa Ephrussi de Rothschild(ロスチャイルド邸)」へは、NICE(ニース)市内からバスに乗っていく必要があります。ただ、バスで1本なので、非常に行きやすく所要時間は約30分です。
ニースの丘の上にある邸宅なので、途中このような絶景を楽しみながら向かうことができました。
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着いたバス停名は「Passable/Rothschild」。なんと、バス停の名前にロスチャイルドの名が入っています!降りるバス停も分かりやすいですね。
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バスを降りると看板があるので、看板通りに進んでいきます。
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緩やかな坂を登った先は・・・
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検問所のような場所でした!私たちが行った時には特に誰もいませんでしたが、当時は検問所として使われていたのではないかな?と思います。
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そして、更に大きな門をくぐり、坂を登っていきます。
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なかなか姿を表さないロスチャイルド家の別荘・・・まだかな・・・?
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と思っていたら、ピンクの可愛らしい邸宅が見えてきました!
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ここが、ロスチャイルド家4代目長女ベアトリス・ド・ロスチャイルドさんの別荘です!なんと、女性が所有者だったのですね!
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別荘に入る前にふと景色を眺めてみると、なんて素敵なのでしょう・・・!この景色を毎日見れるなんて贅沢ですね。
「Villa Ephrussi de Rothschild(ロスチャイルド邸)」に入るよ!
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「Villa Ephrussi de Rothschild(ロスチャイルド邸)」は、大人1人16€、65才以上15€、7才〜25才11€、7才未満は無料となります。
け・・・結構お高い!さすがロスチャイルド家・・・現在でも容赦なくお金を回収していますね(笑)
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こちらが、外観の全体像ですが、ピンクと白が可愛らしいですよね。やっぱり女性の好みだからなのかな?
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もちろん、このお庭にもたくさんの彫刻が飾ってあって、既に財を見せつけられているのですが、まずは、中に入ってみましょう!
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受付でチケットを見せるとオーディオガイドを借りれます。
なんと、日本語がありました!これは嬉しいですね♪
ダンスホール
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最初に入る部屋はダンスホールでした。ピンクの大理石で支えられた美しいホールは圧巻そのもの。ただ、面白いことに何本もある大理石の支柱の中には騙し絵で作られたものがあるんですって!
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こちらが、本物の大理石の支柱です。淡いピンクが特徴的ですが・・・
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濃いピンクのこちらの支柱はなんと絵らしいのです!全体を見渡すと、何本もある支柱の中の数本だけが、この「だまし絵大理石」となっていました。これも遊び心でしょうか・・・?
サロン
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次の部屋はゴージャスなサロンでした。淡い色で統一されたお部屋で可愛いとゴージャスがミックスされています。
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そして、驚くのがその家具の数々・・・こちらの絨毯はベルサイユ宮殿の礼拝堂にあった絨毯なんですって!なぜそんなものがここに・・・?
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サロンを奥に進むと、ニースの海を一望できる素敵なラウンド型の窓がありました。手前のテーブルセットにはカードゲーム台が置かれていて、ベアトリスさんはよくお友達を招いてここでカードゲームをして遊んでいたそうです。この時代、女性がカードゲームをするなんてありえなかったそうですが、ベアトリスさんはお構いなしに、カードゲームにハマっていたそうです。貴族のみが許される行為ですね・・・
ちなみに、このカードゲーム台の所有者はマリー・アントワネットだったそうです。どうやってそんなものを入手したのか・・・あ、財か・・・
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天井の作品も、ベネチアから取り寄せたとかなんとかで、とにかく一つ一つが美術館レベルのものでした。
小サロン
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先程の豪華なサロンの隣は小サロンです。外の光が入る素敵なお部屋でした。
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こちらにサラっと置かれている、タペストリーは1714 年から 1734 年にかけて作られたもので、多くのヴェルサイユ宮殿の装飾画を描いた「シャルル コワペル」さんが描いた絵画がデザインとなっています。それをもとに、パリのロワイヤル デ ゴブラン製造所で織られたものです。小説「ドン・キホーテ」のワンシーンを描いているんですって。手前の丸テーブルも、凄い方の作品みたいですし、椅子はマリー・アントワネットのものだったとかで、とにかく元の所有者や製作者が名だたる方ばかりの作品で溢れていました。
プライベートルーム
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ここは、ベアトリスさんのプライベートルームです。彼女はここで書き物をしていたそうです。
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こちらのテーブルは、マリー・アントワネットの所有物だったものです。当時にしては珍しい「電話」も置いてあるので、注目です!
寝室
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続けて、ベアトリスさんの寝室です。ベネチア製のベッドに、
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中国製の刺繍のシルクのベッドカバーがされていました。1830年頃ロスチャイルド家が中国と取引を始めたそうで、その時に入手したものと思われます。
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ベッド横には、唯一残っているベアトリスさんの写真が飾ってありました。とてもキレイな女性ですよね。
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ベッドの正面は寛ぎの空間となっていました。と、ここで気になる小さな椅子が2つ・・・これは何でしょう?
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とっても可愛らしいこちらの椅子はなんと!ベアトリスのペット用の椅子なんですって!
プードルとマングースを室内で飼っていたらしく、その2匹のための椅子なんだとか・・・なんて贅沢な!
ちなみに、他にプードルもう1匹、猿2匹、ガゼルとペルーを飼っていたそうです。動物好きだったのですね。
衣装部屋
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すぐ横は衣装部屋でした。もっと広いのですが、写真に収まらなかったので、一部だけ・・・シルクと刺繍のドレスがとても素敵でしたよ!
バスルーム
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その横は、バスルームとなっていました。このバスルーム広いですよね。
食器コレクション
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この後は、物凄い数の食器のコレクションが飾られていました。何部屋にも渡って豪華な食器の数々・・・素敵なデザインのものがたくさんあったので、見ていて楽しかったですよ♪
ティーサロン
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1階の最後の部屋は、誰でも利用できるティーサロンでした。
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ケーキセットやランチなどがあったので、時間に余裕のある方はここでゆっくりとランチやティータイムを過ごしてみるのも良さそうですね♪
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ちらっとティーサロンを覗いてみましたが、お庭が見える店内でとっても素敵でしたよ〜!
2階
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豪華な1階を見たら、今度は2階に行きます。階段の途中から見える景色がこれまた絶景で通る人みんながその景色に見とれていました。
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2階から1階のダンスホールも見渡せます。それにしても細部にまで拘っていますよね・・・
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2階も、1階同様たくさんの部屋がありました。それぞれの部屋にテーマがあって、例えばお花モチーフの部屋とか、動物がモチーフの部屋とかで統一されていましたよ。
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いくつかの部屋を抜けると、テラスにでました。
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ここからは、お庭が一望できます。お庭もベルサイユ宮殿をモチーフにして作られたんですって!
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そして、来客用の寝室なんかもあって、2階ももりだくさんの内容となっていました。
お庭
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まだまだ続くベアトリスさんの別荘・・・今度はお庭ですが、お庭がこれまた広くて時間がなかったので一部だけ見ることにしました。
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黄色の壁を抜けた先は、様々な国がモチーフになった庭園だそうです。お時間のある方は是非ゆっくりとお散歩してみて下さいね♪
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私たちはメインのお庭に来てみました。
5分置きくらいに、音楽に合わせて噴水が動き出し、とても優雅な気持ちにさせてくれました。
青い空とピンクの建物が調和してとっても素敵でしたよ!
お土産屋さん
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一通り別荘を見て、最初の入口に戻ってきました。ここにはちょっとしたお土産が売っています。お土産のお値段も超一流で驚きましたが、訪問の記念にロスチャイルドのロゴが入ったものなどいかがでしょうか?
まとめ
簡単に「Villa Ephrussi de Rothschild(ロスチャイルド邸)」をご紹介いたしましたが、その豪華さは伝わったでしょうか?
家具や食器など美術館レベルのものに囲まれた、こちらの別荘・・・別荘としてだけ使っていたなんてもったいないですよね〜。しかも、この別荘の他にもフェリエールという場所にシャトーがあり、そちらにも住んでいたそうな・・・
今日ご紹介したのは、本当にごく一部です。是非実際に足を運んでベアトリスさんがどんな女性でどんな生涯を過ごしたか?や、この別荘の素晴らしさを見てきて下さいね!
ちなみに、1時間では見きれないので、2時間〜の所要時間を用意しておいたほうがいいと思います。
「Villa Ephrussi de Rothschild(ロスチャイルド邸)」の場所
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最後までお読み頂きありがとうございました。ロスチャイルド家って凄い資産家なんだね・・・!と思った方は、是非「ぽち」っとお願いします♪押して下さるとブログを更新する活力になります♪
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