私は去年、ジュネーブで出産をしたのですが、出産した際にジュネーブ州から出産祝い金として2073フラン頂きました!凄いですよね〜!そもそも出産費用自体も保険でカバーされるため、実質無料でしたし、新しい命の誕生に対する手当が本当に厚くて驚きました。
それから、児童手当として毎月311フランを受け取っているのですが、色々調べていたらこの出産祝い金と児童手当が同じスイスでも州によって違うということが発覚したのです!!
今までは、「スイスって出産するとお祝い金もらえるし凄いんだよ〜」と友達に話していたのですが、間違った情報でした・・・
「スイス」じゃなくて「ジュネーブが」なんです。
さて、今日はそんなスイスの出産祝い金や児童手当について全ての州を調べたのでご紹介していきたいと思います。
結構州によって違うので衝撃的でしたよ・・・!
スイスの家族手当
家族手当をもらえる条件
スイスには、「家族手当」というものがあります。「家族手当」は「Allocations familiales(児童手当)」「Allocations de formation(教育手当)」「Allocations de naissance(出産手当金」)「Allocations d’adoption(養子縁組手当)」の4種類で構成されており、それぞれスイスで働く人に(条件付き)に受け取る権利があります。
原則スイスに社会保険を払っている人が受け取れます。(日本からの駐在の方はどういう仕組になっているのかな・・・?スイスに税金を収めていれば対象となると思います)
出産をしたら、雇用されている会社で手続きをとってもらいます。すると給与と一緒に家族手当が振り込まれるようになります。
なんて自動的なんでしょう!便利ですね〜。
原則、住んでいる住所ではなく、雇用されている会社の住所の州のルールになります。
さて、冒頭でお伝えした「児童手当」「教育手当」「出産手当金」「養子縁組手当」の4種類を詳しく見ていきましょう。
それぞれの手当について
「Allocations de naissance(出産手当金」)
「出産手当金」は、出産時に1回限り受け取れるお祝い金です。州によって金額が異なり、もらえない州もあります。
「Allocations familiales(児童手当)」
「児童手当」は、0歳〜15歳までの子供1人につき、毎月受け取れる手当です。手当は州によって異なりますが、月額200フランを下回ることはできません。これは、スイスのルールですね。なので、最低でも子供1人につき毎月200フランは支払われます。
「Allocations de formation(教育手当)」
「教育手当」は、初等教育を完了している16歳〜25歳の子供を対象に毎月受け取れる手当です。手当は州によって異なりますが、月額250フランを下回ることはできません。また、勉強をしていない子供には教育手当は支給されないそうです。
ちゃんとお勉強してね!ってことですね(笑)
「Allocations d’adoption(養子縁組手当)」
「養子縁組手当」は、養親が子供を養子に迎える時に、1回限り受け取れる養子縁組手当のことです。子供が産まれたということと同じように扱ってくれるなんて素晴らしいですね!
それぞれの手当についてご理解いただけたでしょうか?では、それぞれのお手当を州ごとにみていきましょう!
26州分の「出産手当金」※アルファベット順
・Aargau(アールガウ州)・・・なし
・Appenzell Ausserrhoden(アッペンツェル・オーサーローデン州)・・・なし
・Appenzell Innerrhoden(アッペンツェル・インナーローデン準州)・・・なし
・Basel-Landschaft(バーゼル・ラントシャフト州)・・・なし
・Basel-Stadt(バーゼルシュタット州)・・・なし
・Bern(ベルン州)・・・なし
・Fribourg(フリブール州)・・・1,500フラン
・Genève(ジュネーブ州)・・・2,073フラン、子供3人目以降3,073フラン
・Glarus(グラールス州)・・・なし
・Graubünden(グラウビュンデン州)・・・なし
・Jura(ジュラ州)・・・1,500フラン
・Luzern(ルツェルン州)・・・1,000フラン
・Neuchâtel(ヌーシャテル州)・・・1,200フラン
・Nidwalden(ニトヴァルデン州)・・・なし
・Obwalden(オブヴァルデン州)・・・なし
・St. Gallen(ザンクト・ガレン州)・・・なし
・Schaffhausen(シャフハウゼン州)・・・なし
・Schwyz(シュヴーツ州)・・・1,000フラン
・Solothurn(ゾロトゥルン州)・・・なし
・Thurgau(テュールガウ州)・・・なし
・Ticino(ティチーノ州)・・・なし
・Uri(ウーリ州)・・・1,200フラン
・Valais(ヴァレー州)・・・2,000フラン、他胎出産の場合子供1人あたり3,000フラン
・Vaud(ヴォー州)・・・1,500フラン、他胎出産の場合子供1人あたり3,000フラン
・Zug(ツーク州)・・・なし
・Zürich(チューリッヒ州)・・・なし
これ、結構衝撃じゃありませんか!?スイスでの出産祝い金は一律だと思っていたのですが、結構貰えない州が多いんですよ・・・
26州のうち17州もお祝い金を出さないなんて・・・その中でもチューリッヒが出さないことに驚きましたね・・・
自分がジュネーブに住んでいるから特別扱いしているとかじゃないんですが・・・さすがジュネーブですね!(笑)全26州の中でも一番多いです。
ただ、最後の「まとめ」でお話しますが、お祝い金の大小には「あること」が関係しているのです・・・
さて、次に進みましょう!次は「児童手当」です!
26州分の「児童手当」※アルファベット順
・Aargau(アールガウ州)・・・200フラン
・Appenzell Ausserrhoden(アッペンツェル・オーサーローデン州)・・・230フラン
・Appenzell Innerrhoden(アッペンツェル・インナーローデン準州)・・・230フラン
・Basel-Landschaft(バーゼル・ラントシャフト州)・・・200フラン
・Basel-Stadt(バーゼルシュタット州)・・・275フラン
・Bern(ベルン州)・・・230フラン
・Fribourg(フリブール州)・・・265フラン、子供3人目以降285フラン
・Genève(ジュネーブ州)・・・311フラン、子供3人目以降411フラン
・Glarus(グラールス州)・・・200フラン
・Graubünden(グラウビュンデン州)・・・230フラン
・Jura(ジュラ州)・・・275フラン
・Luzern(ルツェルン州)・・・0歳〜12歳は210フラン、12歳〜16歳は260フラン
・Neuchâtel(ヌーシャテル州)・・・220フラン、子供3人目以降250フラン
・Nidwalden(ニトヴァルデン州)・・・240フラン
・Obwalden(オブヴァルデン州)・・・220フラン
・St. Gallen(ザンクト・ガレン州)・・・230フラン
・Schaffhausen(シャフハウゼン州)・・・230フラン
・Schwyz(シュヴーツ州)・・・230フラン
・Solothurn(ゾロトゥルン州)・・・200フラン
・Thurgau(テュールガウ州)・・・200フラン
・Ticino(ティチーノ州)・・・200フラン
・Uri(ウーリ州)・・・240フラン
・Valais(ヴァレー州)・・・305フラン、子供3人目以降405フラン
・Vaud(ヴォー州)・・・300フラン、子供3人目以降340フラン
・Zug(ツーク州)・・・300フラン
・Zürich(チューリッヒ州)・・・0歳〜12歳は200フラン、12歳〜16歳は250フラン
「児童手当」は、スイスのルールで「最低でも200フランは支払ってね」ということだったので、支払わない州はありませんが、最低金額の200フランという州が結構ありましたね。それから、年齢によって金額を変える州や、子供が3人目から金額がアップする州などもあり、面白い結果となりました。
最高金額を出している州は、ここでもジュネーブ州で311フラン、子供3人目以降411フランでした!ありがたいですね〜。
次は、16歳〜25歳の子供がいる家庭がもらえる「教育手当」を見ていきましょう!
26州分の「教育手当」※アルファベット順
・Aargau(アールガウ州)・・・250フラン
・Appenzell Ausserrhoden(アッペンツェル・オーサーローデン州)・・・280フラン
・Appenzell Innerrhoden(アッペンツェル・インナーローデン準州)・・・280フラン
・Basel-Landschaft(バーゼル・ラントシャフト州)・・・250フラン
・Basel-Stadt(バーゼルシュタット州)・・・325フラン
・Bern(ベルン州)・・・290フラン
・Fribourg(フリブール州)・・・325フラン、子供3人目以降345フラン
・Genève(ジュネーブ州)・・・415フラン、子供3人目以降515フラン
・Glarus(グラールス州)・・・250フラン
・Graubünden(グラウビュンデン州)・・・280フラン
・Jura(ジュラ州)・・・325フラン
・Luzern(ルツェルン州)・・・260フラン
・Neuchâtel(ヌーシャテル州)・・・300フラン、子供3人目以降330フラン
・Nidwalden(ニトヴァルデン州)・・・290フラン
・Obwalden(オブヴァルデン州)・・・270フラン
・St. Gallen(ザンクト・ガレン州)・・・280フラン
・Schaffhausen(シャフハウゼン州)・・・290フラン
・Schwyz(シュヴーツ州)・・・280フラン
・Solothurn(ゾロトゥルン州)・・・250フラン
・Thurgau(テュールガウ州)・・・280フラン
・Ticino(ティチーノ州)・・・250フラン
・Uri(ウーリ州)・・・290フラン
・Valais(ヴァレー州)・・・445フラン、子供3人目以降545フラン
・Vaud(ヴォー州)・・・400フラン、子供3人目以降440フラン
・Zug(ツーク州)・・・16歳〜18歳は300フラン、18歳以上は350フラン
・Zürich(チューリッヒ州)・・・250フラン
教育手当も、児童手当同様金額にばらつきがありましたね。基本的に児童手当が低いところは、教育手当も低い傾向がありました。
ここでも「きっとジュネーブ州が一番高いよね!」と思っていたのですが、なんと!「Valais(ヴァレー州)」が一番手当が厚いということが分かりました!
「養子縁組手当」※アルファベット順
・Aargau(アールガウ州)・・・なし
・Appenzell Ausserrhoden(アッペンツェル・オーサーローデン州)・・・なし
・Appenzell Innerrhoden(アッペンツェル・インナーローデン準州)・・・なし
・Basel-Landschaft(バーゼル・ラントシャフト州)・・・なし
・Basel-Stadt(バーゼルシュタット州)・・・なし
・Bern(ベルン州)・・・なし
・Fribourg(フリブール州)・・・1,500フラン
・Genève(ジュネーブ州)・・・2,073フラン、子供3人目以降3,073フラン
・Glarus(グラールス州)・・・なし
・Graubünden(グラウビュンデン州)・・・なし
・Jura(ジュラ州)・・・1,500フラン
・Luzern(ルツェルン州)・・・1,000フラン
・Neuchâtel(ヌーシャテル州)・・・1,200フラン
・Nidwalden(ニトヴァルデン州)・・・なし
・Obwalden(オブヴァルデン州)・・・なし
・St. Gallen(ザンクト・ガレン州)・・・なし
・Schaffhausen(シャフハウゼン州)・・・なし
・Schwyz(シュヴーツ州)・・・1,000フラン
・Solothurn(ゾロトゥルン州)・・・なし
・Thurgau(テュールガウ州)・・・なし
・Ticino(ティチーノ州)・・・なし
・Uri(ウーリ州)・・・1,200フラン
・Valais(ヴァレー州)・・・子供2人まで2,000フラン、複数養子縁組子供1人につき3,000フラン
・Vaud(ヴォー州)・・・子供2人まで1,500フラン、複数養子縁組子供1人につき3,000フラン
・Zug(ツーク州)・・・なし
・Zürich(チューリッヒ州)・・・なし
「養子縁組手当」は、「出産手当金」と同様の金額でした。なので、「出産手当金」を出していない州は「養子縁組手当」も出さない傾向にありました。
州ごとにこんなに差があるのはどうして?

実は、各州の税率が関係しているのです。が・・・
また26州分書くのは大変なので割愛しますね。ただ、雇用主と従業員がそれぞれ支払う税率が決まっており、高い州ほど、それぞれの手当が高い傾向にありました。例として大きい都市を出してみますが、ジュネーブ州は雇用主が払う税金は2.28%、従業員が支払う税金も2.28%なのに対して、チューリッヒ州は雇用主が支払う税金は1.025%、従業員が支払う税金は1.025%と、2つの週を比較した場合、支払う税金に倍以上の差があることが分かりました。
チューリッヒは大きな都市なのにこれは意外でしたね・・・
まとめ
今日は、ちょっとびっくり出産一時金や子供手当に関するお話をしましたが、いかがでしたでしょうか?
そもそも、スイスでは健康保険に加入していれば、(加入は必須ですが)妊娠中の検診費用も出産費用も保険でカバーされ、無料となります。
それだけでも十分凄いことだと思うのですが、更に出産祝い金まで出す州があるのは本当に凄いことですよね。
もちろん、それまでにたくさんの税金を納めているからなんですが・・・
皆さんがお住まいの州はいかがでしたか?また、興味深いデータがありましたらご紹介したいと思います!
ちなみに、ソースはこちらになります。詳しくはこちらをご覧くださいね!↓
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最後までお読み頂きありがとうございました。州ごとにこんなに差があるなんて驚いた!と思った方は、是非「ぽち」っとお願いします♪押して下さるとブログを更新する活力になります♪
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