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🇨🇭独特の世界観「Kirchner Museum Davos(キルヒナー美術館)」

2021年6月6日

スイスにある「Davos (ダボス)」という街を聞いたことがありまか?

「ダボス会議」なんて言葉を耳にしている方もいるかもしれませんね。「Davos (ダボス)」は「ダボス会議」を開催している場所なのです。

では、「Davos (ダボス)会議」とは何でしょうか?

「Davos (ダボス)会議」とは、非営利財団「World Economic Forum (世界経済フォーラム)」が、毎年約2,500名の知識人やジャーナリスト、経営者や政治指導者などを集めて話し合う会議のことなのです。

まるで、漫画ワンピースの世界会議(レヴェリー)のようですね!(笑)

そんなDavos (ダボス)の街にドイツ人画家のErnst Ludwig Kirchner(エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー)の美術館があるということで行ってきました。

でも、なぜドイツ人の画家なのにスイスのDavos (ダボス)に美術館があるのでしょう?

ベルリン、フランクフルトと活動の場を移しながら素晴らしい山脈の作品を書くため、それから癒やしを求めるためにスイスのDavos (ダボス)に来たそうです。

ところが、この時期は第一次世界大戦から第二次世界大戦の間で、ナチス・ドイツからキルヒナーの作品が「退廃芸術」とされ、「退廃芸術展」に作品が32点も出展されたことにショックを受け(ドイツは自分の出身地ですからね・・・)1938年に58歳という若さでDavos (ダボス)の自宅でピストル自殺をしています。

このような経緯から、最後の地となったDavos (ダボス)に多くの作品が残されていたために、彼に敬意を称してこの地にキルヒナー美術館ができたようです。ちなみに、Davos (ダボス)には彼のお墓もあるようです。

では、早速キルヒナー美術館についてご紹介していきますね。

キルヒナー美術館は、1992年に国際的に有名なチューリッヒの建築家アネットギゴンさんとマイクガイアーさんによって建てられました。スイスの新市街地を歩いていると、こんな感じの角張った建物をよく見かけます。スイスっぽいなと思いましたね。

入場料は大人12フラン(約1,460円)、子供5フラン(約610円)、6歳以下は無料です。「Swiss Museum Pass」があれば無料で入れます。

営業時間は、月曜日休館日で、火曜日〜日曜日が11時〜18時となっています。

「Swiss Museum Pass」についてはこちらからお読み下さいね♪↓

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キルヒナー美術館は作品が展示してある部屋が4つのこじんまりとした美術館です。受付横にはお土産屋さんがありました。

入口横には、キルヒナーの写真とともに、彼の生涯を説明する年表がありました。

最初の部屋に入ると、もう異空間です・・・キルヒナーの作品に行く前に、今は特別展でマーティン・ディスラーさんというスイス人アーティストの作品展もやっていました。

マーティン・ディスラーさんは、絵を描くだけではなく、このような彫刻も作っていたそうで、彫刻もいくつか展示されていました。

天井まであるような大きな作品の色使いがダイナミックで迫力がありました。

彼は49歳という若さで脳卒中で亡くなっていますが、たくさんの強烈な作品を残しました。キルヒナー美術館との考えで、ディスラーの作品はキルヒナーとどこか共通するものがあると感じて特別展を開催したそうです。

4つしか部屋がないのに、そのうちの2つの部屋をディスラーに使ってるくらいですから、かなり感銘を受けたんでしょうね。(私としては、キルヒナーの作品をたくさん見たかったけど)

ここからはキルヒナーの作品です。この作品はDavos (ダボス)の街を書いています。キルヒナーの作品は独特の色使いですね!

現在もこの特徴的な時計塔があります。街の象徴的な建物は、どの時代もその街を表現する上でとても大切ですね。

それから、キルヒナーは彫刻もしていました。こちらはベッドですが、なんと自分で彫ったそうです!足の部分に犬?とか動物がいっぱいでユニークだなぁと思いました。

この作品はスイスの山小屋?の部屋の様子です。猫が2匹遊んでいて、右の扉からは大自然がちらっと見えるのが癒やされますね。ただ、亡くなる前の年である1937年の作品なので、なんだか寂しい感じもしてきました・・・

この下絵みたいなのは、バルト海にある島のフェーマルンビーチらしいです。キルヒナーは毎年夏に必ず訪れていたらしく、「地上の楽園」とまで称賛していた場所なんだとか!ただ、色がないからよくわからない(笑)他の美術館に行ったら、色付きの作品があるのかな・・・?

この作品のタイトルは「日本の傘の下で水浴びをするフェーマルン島の砂丘」ですって。

う〜ん、日本の傘・・・模様ついているし、誰かからプレゼントされたのかな?どの部分で日本の傘というタイトルを付けたのでしょうね???

こちらは、彫刻と絵画が同じ形の作品でした。ユニークですね。

作品の数もそんなに多くないのですが、十分に楽しめました。キルヒナーの作品を見てすぐに、「あ!キルヒナーの作品だ!」と分かるようなものが多かったです。

色々と美術館に行き始めて1年経ちますが、今も名を馳せている画家達はみんな独自の世界観で作品を作っているのだなと思いました。見てすぐに、「あ!あの人の作品だ!」と分かるくらい強烈な世界観があるからこそ、現代でも評価されているんですね!

Davos (ダボス)の駅に戻ってきました!

以上、独特の世界観「Kirchner Museum Davos(キルヒナー美術館)」でした。

「Kirchner Museum Davos(キルヒナー美術館)」の場所はこちら↓

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