スイス 美術館・博物館・工場

🇨🇭入場料無料!満足度200%!「Musée Omega(オメガ時計博物館)」に行ってきたよ!

2022年11月4日

スイスは時計産業が有名な国ですよね。そのため、たくさんの時計関連の博物館や美術館があります。

例えば、ジュネーブには「Patek Philippe (パテック・フィリップ)博物館」、時計産業として拡大・発展を遂げた街「La Chaux de Fonds(ラ・ショー・ド・フォン)」にある「Musée International d'Horlogerie(国際時計博物館)」、数々の珍しい時計を見ることができる「Musée d'Horlogerie du Locle(ル・ロックル時計博物館)」、シャフハウゼンにある「IWC Schaffhausen Museum(IWCミュージアム)」などなど・・・たくさんの時計関連博物館があります。

記事の最後にこれらのミュージアム訪問記を貼っておきますので、是非合わせてご覧下さいね♪

さて、色々な時計博物館があるスイスですが、今回ご紹介するのは世界的に有名な高級時計ブランド「OMEGA(オメガ)」のミュージアムです!

「OMEGA(オメガ)」は、スイスのBiel/Bienneに本社があり、なんと無料の博物館が併設されているのです!

また、同じ建物内にSwatch (スウォッチ)のミュージアムもあり、どちらも行ってきたのでご紹介していきたいと思います♪

まず、今日は「OMEGA(オメガ)」ミュージアムからお話していきますよ〜!

「OMEGA(オメガ)」ミュージアムへの行き方

まずは、Biel/Bienne駅で下車します。

そして、駅から歩いて数分のバス停「スタンドD」へ行き、72番のバスに乗りましょう!

バスで約8分後、「Biel/Bienne,Omega」という停留所に到着しました!

オメガ本社に到着

停留所にはオメガの巨大時計!そして、奥には本社が見えます!ミュージアムはどこかな〜?と敷地内をウロウロしていたら・・・

オメガとアポロ号

ちょっと変わったモニュメントを発見しました!

このモニュメントは、「アポロ13号」のレプリカでした。オメガと宇宙は切っても切れない関係なのをご存知でしたでしょうか?

1965年、宇宙開発が進む段階で、オメガはNASAで使用される時計のコンペティションに参加したそうです。当時、オメガを含めて他社の時計ブランド4社での競争となりました。

コンペティションの内容の特に重要なテーマは「強度」で、実際に破壊するなど過酷なテストが実行されたそうです。そして、このテストで唯一残ったのが「オメガのスピードマスター」でした。

ここから、オメガとNASAの関係が始まります。

さて話が戻りますが、このモニュメントは「アポロ13号」のレプリカですが、なぜここに展示してあるのでしょうか?

それは、1970年まで遡ります。

1970年、アポロ13号は月面着陸の前にロケット内で水素爆発を起こし、宇宙飛行士達は危機的状況に陥りました。この状況を脱する方法は唯一、全ての電力を落とし、まだ無事だった月面着陸用の分離機に乗って地球に戻ることです。このルートはわずか2度ほど狭い大気圏に投入しなければなりません。

正確な時間と角度の調整が必要になってきます。0.1秒の差もあってはならない状況で、オメガのスピードマスターが大活躍しました。

この正確で丈夫な「オメガのスピードマスター」のおかげで乗組員たちは無事脱出に成功し、南太平洋に着陸したそうです。

その時のスピードマスターの重要性、そして同じことが二度と起こらないようにと、歴史的において不動のものになったそうです。

まだ、ミュージアムに入ってないのに、既に感動的なストーリーを知ることになりましたね・・・!

Musée Omega

さて、「Musée Omega(オメガ時計博物館)」の入口を発見しましたので、入っていきますよ!「Musée Omega(オメガ時計博物館)」は、本社の横にあるこちらの現代風の建物でした。

中に入ると受付があり、ミュージアムを見たいです」と言うと、案内してくれました。

入場料は無料です。凄いぞ!

0階が今いる受付で、1階が「オメガミュージアム」、2階が「スウォッチミュージアム」となっていました。

まずは、「オメガミュージアム」から行きます。

エレベーターでもいけますが、一つ上だったので、階段で行きました。

すると、まるで宇宙空間のような受付に到着!正面の受付に行くと、なんと日本語のオーディオガイドを貸してくれました!日本語があるのはありがたいですね♪

オメガと宇宙飛行士の写真撮影スポットもあるのですが、これをじーっとみていたら、「写真撮ってあげるよ!」と受付のお姉さんが撮影してくれました(笑)一人で行ったから、オメガのガチオタみたいに思われたかも・・・?

さて、まずはこの丸の中に入ります。

かっこよすぎる映像

この中はスクリーンになっていて、超カッコいい映像と音楽でオメガのプロモーションが流れました。めちゃくちゃカッコよくて感激でした・・・!あまりの素晴らしさに2回見ましたよ!

是非、映像の一部をご覧下さい!↓

オメガの歴史を知ろう!

スクリーンを出たら、時計の展示スペースに到着です。ここから、オーディオガイドとともに、様々な説明を聞きながら見て回ります。

オメガというブランドになる前は、「La Generale Watch Co.」という会社でした。この机は、その創業者Louis Brandtさんの作業台です。

のちに、「La Generale Watch Co.」のブランドの一つ「OMEGA」が大人気になったことから、スピンオフして1903年に「Omega Watch Co」という会社になっています。

そんな作業台の窓からは、なんだか現代的な建物が見えたのですが、これはなんとSwatch (スウォッチ)本社なんですって!カッコいい建物ですよね〜!

OMEGAは、1932年にオリンピックのタイムキーパーを努めています。オメガの性能の高さは、時計業界屈指でその技術力が認められ全ての競技で、オメガの時計が使われたそうです。

こちらの時計は1895年に発表されて、オメガの名前とシンボルがあしらわれた最初の広告だそうです。古代ギリシャの神クロノスが、片手に懐中時計を持って地球の上にまたがり、OMEGAの文字を矢で指し示しています。

そして、金色のクロノグラフ(ストップウォッチ)が一緒に展示されていました。

様々な広告とクロノグラフ(ストップウォッチ)や時計の中身を書いたポスターの展示もありました。

マッターホルンをバックにしたポスターもスイスらしくてカッコいいですね♪

さて、こちらは先程ご紹介した、1932年にオリンピックのタイムキーパーとして使われた時のクロノグラフ(ストップウォッチ)の展示です。当時はオメガのクロノグラフ(ストップウォッチ)が1/10秒単位を図るのに一番正確でした。そのため、オリンピックだけではなく、他にも世界中の16の競技で使用されていたそうです。

ちなみに、現在では1/1000秒単位での計測が可能になっています。進化していますね・・・

こんな感じで、年代ごとに活躍した時計やオメガの歴史を学べました。

さて、展示を見ながら中央の体験版展示もみていきましょう!

こちらは、ストップウォッチ体験コーナーです。歴史の説明と共に、ぴったりで止められるかどうかのゲームがありました。

また、過去のオリンピックで使われたクロノグラフ(ストップウォッチ)が並べられていました!さて、日本はあるかな〜・・・?

なんだか、日本が見当たりませんでした・・・何故!?なので、一番素敵だと思ったメルボルンオリンピックの時計をアップしておきます(笑)皆さんも是非お気に入りの時計を見つけて下さいね!

さて、展示コーナーに戻っていきます。

こちらは、レディースウォッチコレクションです。まるでアクセサリーのような華奢な時計が並んでいました。おしゃれ〜!

また、宝石をふんだんに使ったラグジュアリーな時計も展示されていました。

こちらをご覧下さい〜!!ベルト部分がルビー、そして大きなダイヤがあしらわれた美しすぎる時計です。見てるだけでも幸せになってきました・・・こんなゴージャスな腕時計がこの世に存在することに衝撃ですよね。他にも、こんな感じの恐ろしくゴージャスな時計がたくさん並んでいました。

「スイス時計産業の救世主」

この方は、レバノンの起業家ニコラス・G・ハイエックさんです。 また、別名「スイス時計産業の救世主」と呼ばれています。

当時のスイス時計は、超高級品(現在もですが・・・)また、安くて性能の高い日本製CITIZEN(シチズン)・SEIKO(セイコー)などのクオーツ時計の登場で、機械式メインのスイス時計産業は瀕死の重態になっていました・・・その結果、スイス時計の立ち位置が危うくなりました。

そこで、短期間で大企業「ウォッチ グループ」を作り上げたハイエックさんにスイスの時計産業コンサルティングがアドバイスを求めました。

アドバイスを求められたハイエックさんがまずしたことは、ASUAGとSSIH(Tissot とOmega)という2大グループを合併し、自らがスイス時計産業の舵取りをすることです。

そこで、巨額な設備投資、マーケティング、厳格な品質管理の徹底をし、スイス時計産業を大きく助けたそうです。

現在では、「ウォッチ グループ」階下に、世界最古の歴史を持つBLANCPAIN(ブランパン)、Breguet (ブレゲ)、ドイツの時計GLASHUTTE ORIGINAL(ブランドグラスヒュッテ・オリジナル)、Longines(ロンジン)が入り、時計以外にもジュエリーのHarry Winston(ハリー・ウィンストン)など、挙げていったらいったらきりがないくらいたくさんのブランドが階下に入っています。

す・・・すごすぎますね!

宇宙コーナー

年代ごとの展示コーナーと平行して、宇宙コーナーがありました。

ここでは、まるで宇宙にいるかのような写真を撮ることができます。

惑星のような丸いモニュメントを覗き込むと、様々な時計を見ることができました。

こちらは、冒頭でもお話したアポロ13号の時に宇宙飛行士達が付けていた時計と「シルバースヌーピーアワード」の襟章です。

「シルバースヌーピーアワード」は、NASAの従業員と請負業者に、「人間の飛行の安全性またはミッションの成功に関連する優れた業績に対して授与される特別な栄誉」のことですが、この賞を1970年にOMEGAが受賞しました。

スヌーピーは「ミッションの成功を際立たせ、番犬のように守ってくれる」存在なんだとか!素晴らしい賞に可愛いスヌーピーが使われていて、なんだかほっこりしますね♪

他にも「アラスカプロジェクト」の時計など、様々な素晴らしい時計を見ることができました。

ミュージアムの終盤

展示を全て見終わると、最後にもスクリーンに入れる場所がありました。巨大な時計の側面になっていて、カッコいいですよね!

また、時計のからくりを作るゲームもありましたが、何が正解か分からないままゲームを終えました(笑)

スクリーンを見て、ゲームをしたら、最後に過去のポスターが展示してある通路を歩いて、ミュージアムが全てとなります。

OMEGAという時計ブランドが、こんなに歴史があり、様々な分野でたくさんの人を救ってきたブランドだと知ることがでいて、本当によかったです。

他の時計がカッコいいなぁなんて思っていた時期もありましたが、このミュージアムを見てしまうと、「買うならOMEGAがいいかな?」と思ってきました・・・!

本当に、スイスの時計って深いです!

さて、明日はスウォッチミュージアムについてご紹介していきたいと思いますので、お楽しみに♪

Musée Omegaの場所はこちら

スイス内の時計博物館の記事はこちらから

Patek Philippe (パテック・フィリップ)博物館は撮影禁止のため、記事はありません。

「Musée International d'Horlogerie(国際時計博物館)」↓

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