日本に住んでいると、国境を考えることは、あまりないですよね。日本は海に囲まれた国だから、他の国に行く時は必ず飛行機とか船で移動します。私は香港に住んでいた時からずっと不思議に思っていたのですが、日本のような島国以外の国は、隣の国に行くのがすごく簡単なんです。例えば、香港だったら中国と隣接しているので、電車に乗ってたら国境超えてたみたいなこともよくあります(笑)もちろんパスポートチェックはありましたけどね。で、今はスイスに住んでいてもっと不思議な状況に置かれてるんです。
スイスはドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインに囲まれた国で全ての国との国境が陸つなぎであります。ただ、自分がスイスのどこにいるかによって、近い国境は変わってきますが、とにかくそこらへんに国境があるんです。私の主人は、昔から国境好きで、海外旅行中も「ただ国境を見に行く」、とか「国境を超えて数時間滞在するとか(これはタイとラオスの国境でお金を払うとできます)」、国境と聞けば必ず立ち寄っていたのです。スイスは5つの国に囲まれていますから、主人にとったらたまらないわけです(笑)
スイスに来てから、既にリヒテンシュタイン、ドイツの国境は車で超えて、イタリア国境は電車で行って、手前で降りて、フランス国境は2箇所見に行っています。そして、今回は、フランス国境3つ目を見に行ってきたわけなんです。
ここの国境は明確な境界線がよくわからなくて、チェックする人も建物もなかったのですが、向こうから来る車はフランスナンバー、こちらから行く車はスイスナンバーが走っていたので、この辺が国境ということは間違いないようでした。
しかし、田舎すぎます・・・
山・・・綺麗ですね・・・目が良くなりそうです・・・このような場所に国境があるんです。
ちなみに今回はバスでこの国境まで行ったのですが、このバスはなんと・・・
土曜日に行ったので1時間に1本しかありません(笑)こんな何もないところで、1時間も何をしたらいいのか・・・しかも、妙に風が強くて気温も4度くらいでとても寒くて、辛かったです(笑)
とりあえず、国境を超えないように、近くをお散歩してみました。でもいくら歩いても何もないのです。。。仕方ないのでバス停に戻っていたら、途中である建物を見つけました!
「BIO!これは、何か売っているかも!ここで時間を潰そう!」てことで建物へ向かいました。そして、中を覗いてみると・・・
え!?機械・・・でした。。。。しかも中国語なんですが!!!
結局中には入れずに、その場を後にしました。そして、この建物のすぐ横を見てみると・・・
「TOFU BIO」の文字が!!
TOFU・・・トフ・・・トウフ・・・とうふ・・・豆腐!!!
つまり、豆腐売っているということでした。更にセルフサービスって書いてあります・・・なんか面白そうなので行ってみることにしました。
どなたかの敷地内だと思いますが、「TOFU」の看板に導かれるままに歩いて行きます。
羊の写真がついてる車なんかも停まってました。てか、作業所みたい・・・?
建物に近づいてみると、「セルフサービス」の文字が・・・どうやらここで間違っていないようです。しかし、中は作業用の機械でいっぱい!本当に豆腐はあるのでしょうか??
ん????冷蔵ショーケースを発見!!
おおおお!!豆腐がいっぱい入っています!でも、どうやってお金を払えばいいのか・・・
ん?隣になんかお金いっぱい置いてあります・・・
あぁ、そうだ!ここはセルフサービスだから豆腐を選んで、お金を置いていくシステムなんですね!素晴らしいです。スイスらしいです。豆腐を買う人の良心が問われる場所です。
じゃぁ、せっかく来たので一つ買っていこう!ということで一つ選びました。あれ?ところで、この豆腐はいくらなんでしょうか・・・?
値段がどこにも書いてないのです。
ただ、ショーケースにこれが貼ってありました!主人と、きっとここに値段が書いてあるはずだからよく見てみよう!と2人で一生懸命数字を探すのですが、どこにも見当たりません・・・夫婦そろってA1レベルのフランス語ですから、これが全部読めるわけもなく・・・しかも、最悪なことに、ここはフランスとスイスの国境付近なので、携帯の電波がなかったのです(泣)なので、グーグル翻訳も反応しません・・・
私「そういえば、私の実家の方に無人で野菜が売ってるところがあって、「あなたの気持ちを置いていってね!」みたいなの見たことがあるから、ここも自分で豆腐に値段を付けて払うんじゃない?」
主人「いやでも、そんなことしたら豆腐を作ってる人が損するかもしれないじゃない?どこかに値段あるはずだよ」
そして暫く値段を探すのですがどこにも書いてなくて・・・なので、わからないから私の意見が採用されて、とりあえず2フラン(約240円)を置いてお豆腐を一つ頂きました。
家に帰って食べるのが楽しみだねーなんて話ながらバス停に向かったら、バスが来ていたのでちょっと早かったのですが乗り込みました。
バスの中は暖かいし、とても快適でした!そして、携帯のキャリアを変えてみたらフランスの電波をキャッチすることができたので、改めてさっきの豆腐のショーケースに貼ってあった文章をグーグル翻訳にいれてみました。すると・・・
「この豆腐は遺伝子組み換えをしておらず、私達の畑で作った大豆で作っています。価格は各パッケージにあります。あなたの心次第で支払いがされます。ユーロでもいいですよ」みたいなことが書いてありました。
価格は各パッケージにあります!?
え???
ええええええ!!!!!思いっきり値段書いてあった!!!しかも6.3フラン(約750円)!!!!2フラン(約240円)しか払ってない!!!
そして、思い出される先程の文章・・・
あなたの心次第で支払いがされます。
あ・な・た・の・こ・こ・ろ・し・だ・い・・・・
こんなの良心が痛む!!!!しかも日本人として、適正価格を払っていないのはありえない!!
そんなこんなで主人と驚いていたら、バスの発車時刻まであと4分に・・・バス停からこの豆腐屋さんまでは走ったらたぶん1分かからない。手元には5フラン(約600円)コイン。もう行くしかない!!!
とにかく、5フランを握ってバスを出ました。そして、誰もいない豆腐屋めがけてダッシュです!!!!
世界中の日本のイメージを守るために!!!(別に監視カメラとかあるわけではないのですが、ここは払うべきですよね!!)
そして、一瞬で先程の豆腐の前に着きました。
5フランを0.1秒くらいで置いて、今度はバスに向かってダッシュしました。
お願い!!!バス行かないで!!!
そして、なんと!!
バス間に合いました(笑)
あー良かった。。。。
規定のお値段よりも高めに払えたし(最初の2フランと追加の5フラン)バスにも乗れたし満足です!ちなみに、こちらの豆腐は木綿豆腐っぽいしっかりしたものでした。
みなさんも、無人販売所を見かけたらお値段に注意して下さいね!しかし、豆腐300gで6.3フラン(約750円)て高いですよね(笑)
以上、🇨🇭国境マニアがスイスとフランスの国境を見にいったら、無人豆腐屋さんを発見してあたふたした話でした。
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