今日は、先日に引き続きVaud (ヴォー)州、Valais(ヴァレー)州の日帰り旅行の後半です。後半では、Valais(ヴァレー)州Saillon (サイヨン)のワイン祭りについて書いていきます。前半はこちらから読めますので、是非お読み下さいね♪↓
🇨🇭コロナ禍の5月の日帰りスイス旅行・前半〜ナルシスの花、シヨン城、スイス最古のサン・モーリス修道院、シュトックアルパー城、UNESCO世界自然フォーラム
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まずは、Brig (ブリーク)からSion(シオン)まで電車で向かいました。ルートはこんな感じです。
電車から見る景色は、葡萄畑まみれで、この辺りがワインの産地なんだということを証明していました!
35分後、Sion(シオン)に到着したので、今度はここからバスに乗ります。311番の黄色のバスです。バスのルートはこんな感じです。↓
バスの中からの景色は、電車の時よりも、より葡萄畑が近くに感じました。
バスを走る道路のすぐ横は葡萄の木です!奥を見れば雪山でも、手前の山は葡萄の木!とにかく、隙間なしに葡萄の木が植えられていました。
約40分かけて、「Saillon, Le Canal」というバス停で降りました。
バス停の名前にもなっているSaillon(サイヨン)は、1000年前の砲塔がある、中世の姿がそのまま残った歴史ある村です。また、ワインの産地としても大変有名で、高品質で美味しく、ここでしか作られていないぶどう品種を使ったワインを生産しています。
そんなSaillon(サイヨン)で、地元にある20以上のワイナリーが参加したオープンセラーというイベントをやっていると聞いて、これは行かねば!と思いやってきました!
日程は、5月13日〜15日の11時〜18時までで、私達が行ったのは最終日の15日です♪雨が降って、とても寒かったのですが、なんのその!すごくワクワクしながら向かいました。
この3日間は、20のワイナリーに停車する無料の観光列車が走っていて、各ワイナリーで12本以上ワインを買うと1本おまけで付いてくるというキャンペーンをしていました。
そうそう、スイスでは(他の国のことを知らないのですみません)、予約なしにワイナリーに行って、そのワイナリーで試飲できるのですが、この期間中は、その試飲スペースが拡張してラクレットや生ハム盛り合わせなどの出店がでていました。(ワイナリーによります)
こんなにワイナリーがあると、どこに行こうかとても悩んだのですが、時間も限られていましたし、そんなに飲めないので2軒に的を絞っていきました!
まず1件目は、「Cave Valentina Andrei」へ来ました。いやぁ、車が凄いです!!かなりの台数が止まっていたので、ちょっと入れるか心配になりましたが、とにかくここは絶対に行きたかったので、待つ覚悟で向かいました。
ワイナリーの横には巨大な鳥のモニュメントがあって、鳥が山を見ているみたいに見えて面白かったので、写真を撮りました(笑)
入り口の前まできたら、テラス席も人でいっぱいで、みんな超盛り上がっていました(笑)
初めてイベントに参加したので、どうやって試飲するのか分からず、おどおどしていたら、店員さんは超忙しそうで全然、目をあわせてくれず・・・(泣)
そうこうしているうちに、どんどん新規のお客さんもやってきます。なので、その新しいお客さんのことを観察していたら、勝手に空いている席に座ってただただ待っていたので、真似することにしました。
すると、お店のマダムが私達の席に来て話しかけてくれたので、習いたてのフランス語を使って「ワインを試飲したいです!!」と伝えたら、グラスを持ってきてくれました。
テーブルの上には今日、試飲できるワインリストと買った際の値段が書いてある紙が置いてありました。最終日の午後に来たから仕方がないのですが、Gamay Vieilles vignes (ガメイ・ヴィエイユ・ヴィーニュ)とPinot noir (ピノ・ノワール)と??は売り切れでした。Pinot noir (ピノ・ノワール)を飲んでみたかったのでちょっと残念。
グラスが来てから待つこと10分、ようやく私達のテーブルにマダムが何を試飲したいのか聞きに来てくれました。なので、Gamay (ガメイ)とプティ・タルヴィン(Petite Arvine)をお願いしました。(どちらも100%)
ちなみに、プティ・タルヴィン(Petite Arvine)は、Valais(ヴァレー)州でしか栽培されていない希少品種の葡萄です。うちの近くのスーパーのおじさんも絶賛していたし、事前に調べたら飲むべき品種だと書いてあったので、有名なワイナリーのを飲んでみたい!と思って、これを選びました。
そして、味、味ですが・・・
びっくりしました!!!まず香りが物凄くよくて、ワインの香りを嗅ぐことってこんなにいい気分になるんだと思わせるくらい良い香り。そして味は、凝縮した蜂蜜、あま〜い蜂蜜のような後味で、本当に美味しいんです。これが、スイスの本気のワインか・・・と思わせるようなワインでした。ちなみに、ネットで検索すると、日本語の説明では「ライムやレモンのような爽やかな柑橘系の香りと酸味、そして少し塩味が感じられる」とか、「生き生きとした酸と果実味のバランスに優れ、塩気を微かに感じる」とか書いてあるんですが、香りは合っているけど、味はどうだろう?塩気感じなかったような気がします・・・人それぞれなので、わかりませんが、一つ言えることは美味しかった!ってことです(笑)
そして、Gamay (ガメイ)のほうも、これまた美味しい!こちらも香りがとてもよくて、飲みやすく、渋さもなく、とにかく口に含んだ瞬間、主人と「え!」と声を上げるほど美味しかったです(笑)
でも、せっかくなので他にも試させてもらいました。
次は、Selena(ピノ・ノワール、シラー、コーナリン、ディオリノワールのブレンド)の赤と、またもや希少品種Païen(パイエン)を頂きました。
Selena(セレナ)の方は、スイスワインにしては珍しく、重いワインで、フランスのボルドー地区の赤ワインのような味がしました。お肉にとても合いそうです!また、Païen(パイエン)は、レモンとかグレープフルーツのような爽やかな味わいで、夏の暑い日によく冷やしてのんだら美味しいだそうな!という感じでした。
そして、もう1杯(笑)今度は、Rouge de paysを頂きました。Rouge de paysが意味するのは、地方ワインとういうことで、他の地域のブレンドは一切されていないワインのことを指すそうです。こちらのValais(ヴァレー)州で、「Rouge de pays」と言ったら、「Cornalin(コルナラン)」のことを指すらしく、「Cornalin(コルナラン)」は、希少品種の葡萄です。
もちろん「Cornalin(コルナラン)」100%で作られています。
ただ、スイスでは、AOC(原産地指定)の基準に満たないものをそう読んでいるので、「Cave Valentina Andrei」の狙いは、「そんな葡萄の木でも美味しいワインが作れるよ!」てことなんでしょうかね?
そして、そのお味ですが・・・実は、最初に飲んだGamay (ガメイ)とプティ・タルヴィン(Petite Arvine)の美味しさが後を惹いていたために、覚えてない!!(笑)
ということで、Gamay (ガメイ)とプティ・タルヴィン(Petite Arvine)の2本を買うことにしました。
買う時は、カウンターに行って、欲しいワインにチェックを付けて払うだけです。カードも使えましたよ♪
キッチンを見たら、空きまくっているワインボトルが・・・!
そうそう、ここまで書いといて、なんでこのワイナリーに来たかってことを説明していませんでしたね(笑)
「Cave Valentina Andrei」は、ここのワイナリーの造り手であるValentina Andrei(ヴァレンティーナ・アンドレ)さんによって2012年につくられました。フランスやイタリアなどワインが有名な地域では、だいたい何十年とか何百年とか歴史があるワイナリーが評価されているイメージがありますが、彼女のワイナリーは本当に若く、しかもスイス人ではなくルーマニア人という点にまず驚かされました。
専門学校に通い、様々な技術を学んだ彼女は愛情深く、葡萄の木を子供のように育てることにより、素晴らしい葡萄を栽培することに成功したそうです。
そして、2018年、フランス版ミシュランのGault et Millau(ゴー・エ・ミヨー・ガイド)から「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、今ではスイスにある全ての3つ星レストランやパリの3つ星レストランL'Arpège(アルページュ)(1986年からずっと3つ星)や2つ星レストランのAstrance (アストランス)(もともと3つ星だったが2019年に降格)、シンガポールの3つ星レストラン「レザミ」でもサーブされているそうです。
名だたるレストランが認めるワインですから、この事前情報を知ったら、そんなワインを飲んでみたいと思うのは自然ですよね!なので、今回の1軒目に選んだというわけなんです。
そして、期待を裏切らない香りと味。スーパーには売っていないので、今度から主人にネットで買ってもらおうと密かに思っています(笑)
「Cave Valentina Andrei」の場所はこちら↓
さて、1軒目だけでだいぶ熱く語ってしまいましたが、2軒目へ行きます!
「Cave Valentina Andrei」の近くにワイントレインのバス停があったので、バス停まで来ました。バス停からは1000年前の砲塔が綺麗に見えましたよ!
バス停の前にも、とても評価の高いワイナリーがあったので、行きたかったのですが、別のところに行く予定だったので今回は我慢、我慢・・・
暫くして、ワイントレインが来ました♪こんなに可愛い電車だったなんて驚きです!
また、いくつかワイナリーを経由しながら、目的地へ向かいます。
数分で、2軒目のワイナリー「Luisier Vin Saillon」に到着しました。
こちらのワイナリーはなんと、目の前が旧市街とお城!景色がとてもいい場所にありました。
可愛い柴犬ちゃんもいましたよ♪そういえば、スイスで結構柴犬見かけますね。
ところがまたもや大混雑していてどうしていいか分からず、おどおどしていたのですが、私達の前に来た人たちがまた自由に席に座ったので、即理解しました(笑)私達も空いているテーブルに座り、ひたすら待つことに!
ところが、テーブルはカウンターから一番離れていたし、存在に気がついてもらえているか心配だったので、もう自分からカウンターに行ってみることにしました。
すると、超笑顔の女の子が、既にグラス2つとワインリストを持って、「あなた達の分用意していたよ!」と席まで持ってきてくれるところだったのです!なんか嬉しい〜!ただ、英語は全く通じなかったので、ここでも超初級フランス語を使ってなんとなくコミュニケーションをとりました!
そんな私の姿を見て、主人が一言「〇〇(私の名前)ってさ、ワインのことになると、凄い頑張れるよね」と・・・はは・・・確かに(笑)
さて、こちらのワイナリーですが、詳しい情報があまりないのですが、現在2代目のLuisierさんが18歳の時に家族から認められ、若い力で作り上げたワイナリーです。また、お兄さんが鳥類学者であり、ワイン畑の一角に鳥の巣箱を置いたり、葡萄園の80%は除草剤を使用しないというルールを決めたり、様々な工夫をして作り上げているそうです。
そのためか、働いている人達もとても若々しく元気でみんな笑顔で気持ちよいスタートをきれました♪
すぐに1杯目は何がいいか聞いてくれたので、赤はPinot noir (ピノ・ノワール)、白はプティ・タルヴィン(Petite Arvine)をお願いしました。
とにかく立地がいいので、こんな写真を撮ってみたりして(笑)
大切な味ですが、もう私はプティ・タルヴィン(Petite Arvine)に夢中だったので、プティ・タルヴィン(Petite Arvine)の話ばかりしますが、ここのワイナリーのプティ・タルヴィン(Petite Arvine)も、香りからして胸がいっぱいになるくらいいい香り!!そして、味は先程の「Cave Valentina Andrei」のプティ・タルヴィン(Petite Arvine)に退けをとらないくらい濃厚な蜂蜜のような味で美味しい!!買いたい!けどさっきプティ・タルヴィン(Petite Arvine)買った!
なので、ちょっと他も飲んで様子を見ることに・・・!
Pinot noir (ピノ・ノワール)は少し、酸味を感じだのですが、「デキャンタージュしたら、まろやかになりそう!」と主人が言うので、そう思いながら飲んだら、そんな気もしてきました♪
ただ、時間がなかったので、1杯づつにしてPinot noir (ピノ・ノワール)だけ買うことにしました。
ですが、カウンターに行ったら・・・
せっかくだから他も試して!と試させてもらることに♪
まずは、Shiraz (シラー)です。Shiraz (シラー)は一口飲んだ瞬間、主人が「えっ!!」と声をあげまして・・・(笑)それくらい美味しかったということなんですが、その様子を見ていた隣のスイス人グループのお兄さん達が「ジャポネ??」と聞いてきたので、ちょっとお話して盛り上がりました(笑)
続けて、Gamay (ガメイ)を頂きましたが、こちら文句なしに美味しい!ということでPinot noir (ピノ・ノワール)、Shiraz (シラー)、Gamay (ガメイ)を買いました。お会計が終わって帰ろうとしたら、接客してくれてた女の子が、「これも飲んでみて!」ともう1種類出してくれました。
「ロイヤルR」というオリジナルワインで、メルロー75%、フマーニュ25%のこちらのワイナリーのLuisierさんが作ったオリジナルでした!とっても美味しくて買って帰りたかったんですが、もうバスの時間に(泣)しかも、私達の接客をしてくれた女の子はLuisierさんの彼女だったんですよ!!でも、もう走らないとバスに乗れないくらいの時間だったので、本当に本当に残念でしたが買わないで帰りました(泣)
こちらのワイナリーの人たちは本当にみんなニコニコしていて接客もよく、美味しいワインが飲めるので、もしどこかで見かけたら是非飲んでみてほしいです♪
「Luisier Vin Saillon」の場所はこちら↓
片手に傘、私はワインボトルを2本、主人は傘なしで6本入の箱に入ったワインを3本両手に持ちながら、しかもほろ酔いでバス停まで走りました!おかげでなんとかバスに乗れました(笑)
先程の「Luisier Vin Saillon」の前を通ったので、「がんばってね〜」という気持ちで通り過ぎて行きました。
無事「Martigny(マフティニ)」駅まで着きまして、(途中バスが遅れて電車に乗れないと思った)乗りたかった電車にも乗れました。
Martigny(マフティニ)からGenève (ジュネーヴ)に向かう途中、朝行ったシヨン城の横を通ったので、クタクタでしたがテンションあがって写真を撮りまくりました(笑)
雨だったので、もう湖と山と雲が一緒になって、外が真っ白でしたが、こんな景色も綺麗だなぁと思いました。
そんなこんなで19時50分にGenève (ジュネーヴ)に着きました。
いやぁ、今日もとても1日とは思えないほどたくさんの場所に行きました(笑)この日は18,531歩も歩いたみたいです(笑)
最後に、今日の交通費と美術館のまとめです。
【交通費】(Half Fare Travelcard適用後の値段なので、通常の人の半額です)
Genève(ジュネーブ )→Les Pléiades(レ・プレイアード) 23.5フラン(約2,850円)
Les Pléiades(レ・プレイアード)→Veytaux-Chillon(ヴェトーシオン) 11.5フラン(約1,400円)
Veytaux-Chillon(ヴェトーシオン)→Saint-Maurice (サン=モーリス) 5.6フラン(約680円)
Saint-Maurice (サン=モーリス)→Saillon(サイヨン) 15.7フラン(約1,900円)
Saillon(サイヨン)→Genève(ジュネーブ ) 25.1フラン(約3,050円)
合計 97.2フラン(約11,780円) →「Saver Day Pass」を使ったため49フラン(約5,900円)
【美術館】
・Château de Chillon(シオン城)・・・13.5フラン(約1,650円)
・Abbaye de Saint-Maurice(サンモーリス修道院)・・・休館だったため教会のみで無料
・Stockalperschloss(ストッカルパー城)・・・ツアーに参加できなく、特別展のみだったので無料
・World Nature Forum(世界自然フォーラム)・・・18フラン(約2,200円)
合計 31.5フラン×2人分=63フラン(約7,650円)ですが、「Swiss Museum Pass」があるので全て無料でした!
交通費と美術館についての「Saver Day Pass」や「Swiss Museum Pass」について詳しく書いていますので、ご興味のある方はこちらからお読みくださいね♪↓
また、同じヴァレー州のワインについて詳しく知れるミュージアムについて書いている記事があるので、是非お読み下さい♪↓
🇨🇭ヴァレー州のワインの歴史が分かる「Musée du Vin - Sierre (Valais)(ワインミュージアム・シエール)」
🇨🇭ヴァレー州のワインの歴史が分かる「Musée du Vin - Salgesch(ワインミュージアム・ザルゲッシュ)」
こっちはヴォー州のワイン博物館↓
🇨🇭Château d’Aigle(葡萄・ワイン博物館(エーグル城))
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