🇨🇭ヴァレー州のワインの歴史が分かる「Musée du Vin – Salgesch(ワインミュージアム・ザルゲッシュ)」

2021年11月18日

先日は「Musée du Vin – Sierre (Valais)(ワインミュージアム・シエール)」について、また、ヴァレー州のワインの歴史について書きましたが、今日は同じSierre/Siders(シエール)駅から行くことのできる「Musée du Vin – Salgesch(ワインミュージアム・ザルゲッシュ)」についてのお話をしたいと思います。

この日の1日の旅行記もありますので、是非こちらこからお読み下さいね♪↓

🇨🇭日曜日の日帰り旅行・ワインの歴史とセントバーナードに癒やされる旅!〜エーグル城、セントバーナードミュージアム、ピエール・ジアナダ財団、ワインミュージアムシエル&ザルゲッシュ

先日もお話していますが、もう一度(笑)

ヴァレー州ではスイスワインの40%の生産を誇っていて、スイス内でのワインの産地としてとても有名です。そのヴァレー州にあるSierre/Siders(シエール)では、質の高いワインを生産していることで知られていて、約40種類の葡萄の品種を育てています。

これだけ有名な街なだけに、ワイン博物館が2つもあるのです。

では、Salgesch(ザルゲッシュ)のワイン博物館についてお話していきま〜す!

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まず、行き方ですが、Sierre/Siders(シエール)駅からスタートします。

Sierre/Siders(シエール)駅からバスにのって、Musée du Vin – Salgesch(ワインミュージアム・ザルゲッシュ)まで向かうのですが、バス停が少し分かりにくい場所にありました。「H」乗り場は、駅の裏側にあります。

このミニバスに乗るのですけど、最初はこれであっているのかちょっと不安でした。でも、運転席に「461」と書いてあったので、まぁ大丈夫だよね!とこれに乗りました。

ミニバスからの景色はとても綺麗で、乗っていて楽しかったです♪

葡萄の村ということなだけあって、このような巨大葡萄のモニュメントをいくつも見かけました!

途中、通った建物が気になったのですが、こちらは有名なワイナリーでした!気になる〜!!

車窓からの眺めを楽しんでいたら、あっという間にPost Salgesch(ザルゲッシュ)という停留所に到着しました。

ここから歩いてワインミュージアムへ向かうのですが、看板が出ているのでとてもわかり易かったです。

村の家は、変わった素材で出来ていてとても不思議でした。この木の鱗みたいなのはなんだろう・・・?

こっちは、葡萄の木の蔦??が絡まってます!

そんなこんなで徒歩3分で「Musée du Vin – Salgesch(ワインミュージアム・ザルゲッシュ)」に到着しました。ミュージアムの建物も歴史ある感じですねぇ。

入場料は1人6フラン(約720円)です。また、「Swiss Museum Pass」で入場無料です。

営業時間は、3月〜11月の期間限定で、水・金は14時〜16時、土・日が11時〜18時でした。

季節や曜日によって、閉まっているので行かれる方はお気をつけくださいね♪

「Swiss Museum Pass」については、別記事で詳しく書いていますので、気になる方はこちらからお読みくださいね♪↓

🇨🇭スイスでお得に生活する〜乗り物編(GA Travelcard 、Half Fare Travelcard、Swiss Museum Pass、Saver Day Pass、CFF day pass)

まず、1階の部屋では、葡萄の歴史について説明していました。

なんと、紀元前80年〜15年前からワインは飲まれていたらしく、葡萄の木はローマ時代よりもずっと前からスイスのヴァレー地区で栽培されていたそうです。紀元前15年前〜475年の時点で既にワインは高い評価を得ていて、貴族のみが飲めるものだったようです。

中世の終わり(1500年〜1850年)になると、地元のホテルやレストランなど一般の人にも飲まれるようになり、品質のよいものを作るために研究も始まったそうです。

1850年〜1918年には商業的に葡萄の木が栽培されるようになりました。しかし1918年からフィロキセラという目に見えないほど小さな虫が葡萄の木を襲い、葡萄の木が危機にさらされたそうです。その対策に数十年を費やし、ぶどう品種の取捨選択が行われました・・・でも、それがあったから、今の美味しい品種が残っているということでもあります!

1950年〜1991年は、ワイン生産地域がどんどん増えて、工業化されました。その結果、ワインの品質よりも生産力が優先されてしまい、過剰生産という深刻な問題を抱えたそうです。その時期のワイン農家の看板や日記が展示されていました。

そして、1992年〜現在までですが、過剰生産よりも品質!と考えが改まり、また輸入の自由と競争によって、品質がどんどん上がってきました。ここにはたくさんのワインラベルが展示してありました。

ワインもチョコレート同様、もともとは貴族のような裕福な人たちが楽しむもので、たくさんの困難を乗り越えて、今の形になったのですね!

葡萄とワインの歴史を学んだら奥の部屋へ行きました。

奥の部屋に展示してあったのは、この帽子だけでした。

なんだろうと思ったら、この帽子が意味するのは、「様々なブドウ品種があちこちで栽培されるようになった理由が、ローマ軍団、ヴァレーの最初の司教、フランス国王に仕えたスイス傭兵達が故郷に戻った際に苗を持ち帰ったのではないか」ということみたいです。

この展示物から、そんなことを読み取るなんて不可能なんですが・・・どんだけ想像力を膨らませないと行けないんですか!(笑)

次は2階に行きました。ここでは、たくさんの洋服が展示してあったのですが、ワイン生産者達の服装だそうです!収穫のときにはラフな格好をしたり、品評会にはスーツを着たり・・・TPOに分けて色々な格好をしていたのですね。

ヴァレー州のワイン生産者は80,000区画に22,000人もいたそうです。それは3家族に1人以上が葡萄生産に携わっていたと言えるそうです。州の3分の1の家族がワインとか葡萄に携わっている人がいるって、凄いですね!でも、先程も書きましたが1980年の過剰在庫によるワインや葡萄の価格下落により、ワイン生産者の数は減り、より専門的な人が残ったそうです。

ちなみに、この表が面白くて、州の30%のぶどう園には12,500人ものアマ収穫者がいて、70%のぶどう園に800人のプロ収穫者がいたそうです。プロの要領の良さにびっくりです!

そんなこともあってか、ブドウ栽培の教育が始まりました。今までは家族間で自己流で教えてきたそうですが、ワイン造りの知識や技術が蓄積されて、学校で教えられるようになったんだとか!1892年に最初に開講して、この写真のような卒業証明書も与えられるようになりました。

次の部屋では、先程もお話しましたフィロキセラという葡萄の木を食べちゃう虫をやっつけた方法を説明していました。

簡単にお話すると、アメリカに生えていた葡萄の木はフィロキセラを寄せ付けない品種だったために、アメリカから葡萄の木を買って、スイスやフランスのフィロキセラにやられていた木に接ぎ木したそうです。それで、90%の葡萄の木が復活したそうです。

地域によって、虫や木に特性があるんですね。

中央には、大きなスクリーンがあって、そこで葡萄に関する動画を見ることができました。スクリーンの正面には、様々な葡萄の根と土、石が展示してありました。これはさまざまな区画の土壌と気候状況の模型のようです。

このカラフルな表は、葡萄の品種でした。ヴァレー州では49の品種の葡萄を育てているらしく、ヨーロッパで一番多様な葡萄園をもつ地域だそうです。

子供のためのお部屋もありました。これらの動物は葡萄の木に遊びに来る動物達です。

ボタンを押すと、鳴き声が聴けたり、

動物のパズルなど、おもちゃもたくさんありました!ただ、天井がとっても低いので、私はずっとしゃがんで移動していました(笑)

ちょっと、腰が痛くなったので、主人にはこの部屋に入ることをオススメしませんでした(笑)

次のお部屋は、とてもカラフルでした!ここでは、AOCについて関連する資料と一緒に説明しています。

ヴァレー州では、ワインの品質と信頼性を保証するために、1992年にAOC(原産地指定)を採用しました。葡萄の作付面積を定めて、各品種の最大生産量と最小糖度を固定したそうです。基準を満たさないワインは、「ヴァン・ド・ペイ」という名称で販売されているそうです。

え!!!知らなかった!スイスのワインって本当に美味しいんですが、いつも何を買うか悩んでいたのです。今度から、買う時は注意してボトル明記を見るようにしないと!

「グランクリュ」に関しては、特定の地域で生産された高品質のAOCワインが該当し、土壌の性質と選ばれた区画の気候に最も適した土地で育つブドウ品種にのみ、その名前をつけることができます。そして、更にAOCの条件よりも厳格に規制された条件で生産されたワインだけです。ヴァレー州のザルゲッシュ村(この地域)は、1988年に、スイスで最初にグランクリュを立ち上げた村なんだそうです。それ以来、多くのワイン生産自治体がこの規制を採用しています。

廊下の途中にビデオを見れる場所がありました。ここでは葡萄の収穫の様子を見ることができます。

葡萄の収穫は9月中旬から10月末がピークですが、傾斜の多いヴァレー州での収穫は、全て手作業です!傾斜が凄すぎて機械を入れられないのが理由のようです・・・とても、大変な作業ですが、輸送する前に葡萄を厳密に選択できるため、品質の面でとてもメリットがあります。

他の地域ってどうなんでしょうね?ヴァレー州のワインが美味しいのは、手作業で葡萄を一つ一つ摘み取るからっていうのも理由だと思うのですが、美味しいワインは手作業なのかな?

階段を登って、隣の建物へ行きました。

天井にはミニチュアヘリコプターが展示してありました。これも葡萄の収穫に使うヘリコプターです。

この部屋の中央には、とても古い葡萄のプレス機がありました。迫力が凄いです!

葡萄のプレス機は少しづつ進化していきます。こちらは1600年のプレス機です。

1870年には形が丸くなりましたね。

1930年にはちょっとコンパクトになって、若干ハイテクになりました。

1950年のプレス機ですが、たった20年で凄い進化です!電動ローラー式になりましたね。

そして1980年のプレス機です。モーターもついて効率も良さそうです。プレス機の進化を見るだけでも、作業の効率化が分かるようですね。

他にも、ワイン造りのために使う道具の展示や、

昔のワイン樽の展示や、

当時使っていた、葡萄の品種ごとの看板もありました。

それから、ワイン作りには葡萄だけではなく、発生する可能性のある微生物の性質と特性を理解し、研究することが重要だそうです。ワインの製造と保管に最も適した条件ができるよう、美味しくなるよう、たくさんの努力がされているのですね。

さて、屋根裏部屋へ行くと、たくさんのポスターが貼ってありました。目を引くものばかりですね!

あとは、地域ごとに特徴あるワインボトルの大きさの比較を展示したコーナーもありました。こちらは、ヴォー州のワインボトルです。口の部分が丸く囲んである、とても特徴ある瓶です。

こちらは、おなじみブルゴーニュ地方のボトルです。

こちらは、ボルドー地区のワインボトルです。

さてさて、ここまででもかなりの展示物を見てきたのですが、まだ行ってない部屋がありました。この歴史ある階段を登ると・・・

ワインの香りチェック部屋がありました。

壁に鼻がいっぱい(笑)

ただ、今はコロナ禍なので、香りのチェックはできませんででした(泣)残念〜!でも、こんなにたくさんの種類があることに驚きましたね!

横の部屋には、ヴァレー州のワイン生産者の写真が壁一面に貼ってありました。みんな笑顔でとてもいい写真でしたよ♪

隣の部屋は、何やら展示してありましたが、説明を読んでみたら結構面白いことが書いてありました。

ワインは医学的にも効果的だそうで、特に赤ワインは心血管疾患や風邪、咳や風邪、リウマチ、脱力状態に対する病気に有効だそうです。他にもヴァレー州では、1528年〜20世紀半ばまで、出産したばかりの女性に「出産のワイン」が贈られていたそうです。赤ワインにスパイスを混ぜて温めたものを飲むと、体力が回復すると言われていました。特に「ホワイトフマーニュ」という品種が他の品種よりも鉄分を多く含んでいて体にいいそうです。

ワインはおもてなしの象徴であり、陽気さの象徴でもあります。別名「社会的潤滑剤」なんて言われているんだとか!

あとは、葡萄収穫に使う器具が展示してあったり、

土壌の石や木が展示してありました。

それからミニシアターもあって、昔の映像を見ることができました。言葉がわからなくても結構面白かったです。

このワインミュージアムの2階から隣の建物の屋根が見れました。これは何でしょう・・・?石??初めて見る屋根がとても興味深かったです。

ということで、「Musée du Vin – Salgesch(ワインミュージアム・ザルゲッシュ)」についてお話していきましたが、ワインって深いですよね〜。こちらのミュージアムでは、葡萄の木とワインに関連する歴史ある遺産の保護を目的に作られたそうです。このように伝統を守っていくヴァレー州は素晴らしいですね♪

そして、こんなにも日常的にワインや葡萄と触れ合っていたら、ワイン好きになり、ワインに詳しくなって当然だなと思いました!

本当においしいスイスワイン、これからも色々学びながら美味しいワインを見つけていきたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。スイスワイン飲んでみたいなぁ!と思った方は、ぜひ「ぽち」っとお願いします♪

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