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🇨🇭素晴らしいクラシックカーコレクションを誇る「Fondation Pierre Gianadda(ピエール・ジアダナ財団)」

2021年5月19日

この日は、スイスのMartigny(マルティニ)という街に日帰り旅行で行きました。1日の流れを書いた記事がありますので、是非こちらからお読み下さいね♪↓

🇨🇭日曜日の日帰り旅行・ワインの歴史とセントバーナードに癒やされる旅!〜エーグル城、セントバーナードミュージアム、ピエール・ジアナダ財団、ワインミュージアムシエル&ザルゲッシュ

Martigny(マルティニ)には、たくさんの見所があるのですが、今回は個人コレクションの美術館「ピエール・ジアダナ財団」についてご紹介したいと思います。

「Fondation Pierre Gianadda(ピエール・ジアダナ財団)」

ピエール・ジアダナ財団は、1978年にローマ遺跡がたくさん発見された考古学地区に建てられました。

もともと、5年前の1973年にレオナルド・ジャナダさんは約7,000平方メートルのこの敷地に16階建てのタワービルと72部屋のアパートを建設することを計画していました。建築を始める前に、この場所が、古代ガロローマの街であったことから、ヴァレー州の指示で、土地の発掘調査をすることになったそうです。そこで、発掘調査を進めたところ、なんと1976年に古代ガロローマ寺院の遺跡が発見されました。

遺跡の上からタワービルを建てるのは、遺跡を壊してしまうことに繋がるため、タワービルの建設ではなく遺跡を生かした建物を建てることにしたそうです。そんな計画が進んでいる矢先、悲しい出来事が起きました。レオナルド・ジャナダさんはお兄さんととても仲がよかったのですが、計画の途中にお兄さんの乗った飛行機が墜落してしまい、お兄さんを亡くしてしまったのです。そのことから、この建物の名前に最愛のお兄さんの名前であるピエール・ジアダナと名付けたようです。

美術館の入口の壁にはフランス人作家のSam Szafran(サム・ザフラン)さんの作品で「Escalier(階段)」がありました。また、同じ、Sam Szafran(サム・ザフラン)さんの作品はお庭や美術館内でも見ることができます。

さて、美術館に入る前から目を引く作品があったわけですが、正面玄関に来てみると・・・入口にさりげなく飾ってある、こちらの彫刻はなんと・・・

ロダンの作品でした!!普通、ロダンの作品っていったら美術館の室内で見ることがほとんどなのに、外に放置とは!(笑)

ここからもうこの美術館のオーナーの凄さが滲み出ています!

ロダンで衝撃を受けながら、とりあえず中に入りました。

受付は豪華な外装と違って事務的でした(笑)

料金は大人16フラン(約1,930円)、子供8フラン(約970円)です。「Swiss Museum Pass」があれば無料で入れます。

「Swiss Museum Pass」の詳細はこちらから↓

🇨🇭スイスでお得に生活する〜乗り物編(GA Travelcard 、Half Fare Travelcard、Swiss Museum Pass、Saver Day Pass、CFF day pass)

美術館の1階部分は、冒頭でお話しました古代ガロローマ寺院の遺跡が見渡せる造りになっています。それからスイスの春夏秋冬の写真展、地下2階、地下3階と地下に展示室がある構造になっていました。

古代ガロローマ寺院の遺跡が活かされていますね!

美術館の中を見学する前に、まずお庭を見に行きました。

お庭

お庭にはたくさんの彫刻やアートがセンスよく配置されていました。

20世紀を代表する独創的な彫刻家であるルーマニア人のコンスタンティン・ブランクーシさんの作品もあります。

奥には、遺跡を活かしたカフェがありました。

色とりどりのお花と遺跡・・・タイムスリップしたみたいです。

敷地内の地図もありました。

この穴を覗くと、

またもや遺跡が!

そして、またロダン、

更に進み続けると、なんと壁一面シャガールです!1964年の作品ですが、2003年に買い取ったらしいです。

謎の親指・・・(笑)

写真も展示してありました。こちらは、シオン城です。幻想的ですね。

面白い羊の写真も!

こちらは、Antoni Tàpies(アントニ・タピエス)さんの作品で105個の溶岩から出来ているそうです。

横に鴨?がいたので、鴨も作品かと思ったら、なんと!!!本物でした笑笑

あまりにも綺麗な色で驚きました。

こちらは、Jean Dubuffet(ジャン・デュビュッフェ)さんの作品です。

先日行った美術館のCollection de l'Art Brut(アール・ブリュット美術館)に約5000点のコレクションを寄贈した方であり、自身はフランス人画家で20世紀を代表するアンフォルメルの先駆者でしたね。Musée cantonal des Beaux-Arts(PLATFORM 10/ヴォー州立美術館)では特別展もやっていました。

Jean Dubuffet(ジャン・デュビュッフェ)さんの作品には特徴があるので、すぐにわかりますね!

🇨🇭Collection de l'Art Brut(アール・ブリュット美術館)

🇨🇭Musée cantonal des Beaux-Arts(PLATFORM 10/ヴォー州立美術館)

お庭には川もあって、花びらが散ってピンクの絨毯にまた美しい鴨が優雅に泳いでいました。

この川には、こんなにたくさんの種類の鴨がいるみたいです!

こちらはフランス人彫刻家兼ジュエリーデザイナーのクロード・ラレンさんの作品で、「ウィリアムテルのりんご」だそうです。クロード・ラレンさんは、イヴ・サン・ローランとのコラボレーションも数多くしている方なんだとか!

ちなみに、、「ウィリアムテル」はスイスの英雄なわけですが、以前、「ウィリアムテル」を学ぶ旅行をした時のブログがありますので、是非お読み下さいね♪↓

🇨🇭スイス国内旅行・車で回る7泊8日〜3日目・愛の不時着ロケ地周りリベンジとスイス建国を学ぶ(Kaiserstuhl(カイザーシュテュール)、Altdorf(アルトドルフ)、Tellakapelle(テル礼拝堂)、Schwyz (シュビーツ))

こちらはNiki de Saint Phalle(ニキ・ド・サンファル)さんの作品です。廃材を利用して作品を作るJean Tinguely(ジャン・ティンゲリー)の奥さんでもあります。Jean Tinguely(ジャン・ティンゲリー)の美術館は以前Basel (バーゼル)に行った時に、面白くてファンになっていたのですが、ここには奥さんの作品があるなんて!!そして、ジャン・ティンゲリーはFribourg (フリブール)産まれなので、Fribourg (フリブール)にも美術館があるのですが、(後日書きます!)そこには、奥さんのニキの作品がたくさん展示されているのです。実は、この作品を見た時に、ニキの作品だと気が付かず・・・あぁ!!でも写真に取っておいてよかった!

Basel (バーゼル)のティンゲリー美術館については、こちらに詳しく書いていますので是非お読み下さいね♪Fribourg (フリブール)ルの美術館は後日アップする予定です!

🇨🇭スイス国内旅行・車で回る7泊8日〜8日目・学問と文化が栄えた街バーゼルで芸術の旅( バーゼル美術館、バーゼル大聖堂、ティンゲリー美術館)

お庭の作品は、他にこれの5倍くらいあるのですが、有名な作家さんの作品で面白いものばかりでした。お庭だけで1時間は滞在できます・・・!

館内

さて、美術館内に戻ってきました。

1階の展示物は、時期によって入れ替わるらしいのですが、今は写真家のMichel Darbellay(ミッシェル・ダルベレイ)さんによる写真展でした。写真はスイスの春夏秋冬を撮ったものを季節ごとに展示してあります。

こちらは、春です。

雪の層が凄いですね!日本の富山みたいです。

夏です。

秋です。

こちらの作品はポスターにもなっていましたね!

冬です。

美しい冬の街ですね。

写真展を見たら、地下の展示室へ行きました。

地下展示室

美術館の入口の壁にあった、階段の作品を作った、フランス人作家のSam Szafran(サム・ザフラン)さんの写真展となっていました。Sam Szafran(サム・ザフラン)さんは2019年に他界されたそうで、この美術館の持ち主のレオナルド・ジャナダさんの親友でもあったそうです。そのため、レオナルド・ジャナダさんはサム・ザフランさんに敬意を示すために、特別展としてたくさんの写真や作品を展示しました。

壁一面に思い出の写真が展示してありました。

奥の部屋には、絵画の作品やパレット、色鉛筆など展示してありました。

そして、さりげなくシャガールの彫刻も・・・Sam Szafran(サム・ザフラン)さんの特別展は2021年6月13日まで開催しているそうです。

さて戻りまして、また廊下を進んでいきます。

廊下に展示してあったのは、世界中の様子でした。日本もありましたよ!

廊下の先には、ワインバーがありました。財団で作っているワインでヴァレー地区のフェンダントとピノノワールのワインがここで購入できるそうです。

そして、特徴的なのが、有名な画家の作品をワインラベルにして、作家の名前をワインにつけている点です。お値段は18フラン〜20フランとお手頃なので、機会があったら買ってみたいと思いました。

圧巻のヴィンテージカーコレクション

ここまででも、十分この美術館の凄さがお分かり頂けたと思うのですが、もっと凄いコレクションがありました!美術館のオーナーであるレオナルド・ジャナダさんは、ヴィンテージカーのコレクターで、なんと50台のヴィンテージカーを所有していたのです!

まず、入口には変わったモニュメントがあったのですが、説明を見てみたら・・・

車のボルボを圧縮して作った作品でした・・・斬新・・・!

そして、ヴィンテージカーのコレクションルームに入ると、美しい車が綺麗に並べられていました!

ロールスロイス、ブガッティ、メルセデスベンツ、アルファロメオ、イゾッタフラスキーニ、イスパノスイザなどの有名ブランドの車ばかりです。

こんな蛇が付いた車もありました(笑)

こちらは、1912年の有名なフォードTです。

ご紹介したのは、ごく一部ですが、状態のよい素晴らしいヴィンテージカーがたくさんありました!

個人でここまで集めるなんて本当に凄いですよね。

さきほどのワインバーに戻りまして、ここはソファがたくさんおいてあったのですが、こちらの窓からヴィンテージカーを見ながらゆっくりできるカフェになっているようでした。今はコロナ禍なのでやっていませんでした。

まとめ

たくさんの素晴らしい展示物を見て、帰りは、お庭をもう一回お散歩して裏から出ました。本当に素晴らしい美術館でした!

「Fondation Pierre Gianadda(ピエール・ジアナダ財団)」の場所

古代ガロローマ遺跡

ちなみに、冒頭でもお話しましたが、この辺は古代ガロローマ遺跡が発見された場所でもあります。ピエール・ジアダナ財団のすぐ近くにとても大きな遺跡がありました。

とても大きな円形劇場です。時々オペラコンサートなどのイベントも行っているそうです。こんなところでオペラを見てみたいものです・・・!

中には入ることができませんでしたが、迫力が凄かったです。

「Amphithéâtre Romain(円形劇場)」の場所はこちら↓

以上、素晴らしいクラシックカーコレクションを誇る「Fondation Pierre Gianadda(ピエール・ジアダナ財団)」でした。

こちらの美術館はスイス内でも、素晴らしいコレクションを見れる美術館なのでオススメです♪

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