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🇨🇭Château de Chillon(シヨン城)リベンジ

2021年7月9日

スイスを代表する古城Château de Chillon(シヨン城)に行ってきました!

実は、Château de Chillon(シヨン城)に行くのは2回目なのですが、1回目の時によく調べずに行ったせいで、一番見どころの地下を見ておらず、今回リベンジしたという流れなんです(笑)

この日の1日の流れはこちらからご覧頂けます♪↓

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🇨🇭コロナ禍の5月の日帰りスイス旅行・後半〜ヴァレー地区セイロンの期間限定ワイン祭りでお気に入りのワインを見つける♪

さて、Château de Chillon(シヨン城)の内部をご紹介する前に、シヨン城の歴史について簡単にお話しますね。シヨン城は、原始時代に実際に人が住んでいた岩の上に12世紀半ば〜13世紀にかけて基盤がつくられ、13〜16世紀にサヴォア公が住むために拡張されたお城です。レマン湖のほとりの岩上に建てられたことから、要塞としての役割や、牢獄、武器庫としても使われていた歴史を持ちます。

スイス内で、最も観光客の多いお城の一つでもあるんですって!

シヨン城の外観は、まるで湖に浮かぶようなお城なんです!この写真は去年シヨン城に行った時に撮った写真ですが、その美しさが伝わると思います。

以前、シヨン城に行った時の記事は、こちらから是非ご覧下さいね。↓

🇨🇭スイス日帰り旅行〜Montreux(モントルー)&Vevey(ヴヴェイ)編〜シヨン城、ネスレ博物館、世界遺産のワイン畑ラヴォー地区

また、シヨン城はディズニー映画『リトルマーメイド』で主人公アリエルが恋したエリック王子が住んでいたお城のモデルになったとも言われています。わわ!そう考えると夢がありますね〜♪

他にも、このシヨン城にはたくさんのエピソードがあって、ロート製薬の胃腸薬「シロン」は「Chillon」を英語読みにして名付けられた(「Chillon」はフランス語読みで「シヨン」が正しい)とかで、ロート製薬の当時の社長である山田輝郎さんがこのシヨン城を訪れた際に、その美しさに感銘したことから名づけたんだそうです。

あとは、役所広司さんが主演の日本とスイスの合作映画『アナザー・ウェイ ―D機関情報―』のロケ地にもなっているんだとか!まだ見たことないから見ないと♪

ということで、簡単にシヨン城のご紹介をしましたので、ここからがシヨン城の歴史と共に中の様子についてお話していきますね。

シヨン城までの行き方は色々あるのですが、今回は電車で行きました!

「Veytaux-Chillon」駅で降りて、湖沿いを歩いてお城へ向かいます。

少し進むと、看板がありました。ここは、散歩道としても有名なようです。看板には日本語で「ようこそ!」と書いてありますね!日本語を見ると嬉しいです♪

電車の駅から、徒歩約8分ほどで、シヨン城に到着しました!この日はお天気があまり良くなかったのですが、それでも素晴らしいお城の佇まいに感激です!

お城の向かい側には、おしゃれなカフェがあるので、テラス席でシヨン城と湖を見ながらコーヒーを飲むのも優雅でよさそうです♪

シヨン城は10時から開くのですが、ちょっと早めに来たので、まわりを色々と見学していたら面白いイラストを発見しました!

シヨン城は、お城の持ち主がサヴォア公→ベルン州→ヴォー州と変わるにつれて、より強固になっていったのですが、これは、ベルン州が所持していた時のイラストです。以前も書きましたが、ベルン州の州旗はくまがトレードマークです。このイラストを見ると、ひと目でベルンの時代が想像できますね!

さて、入場時間になりました!

まず、入口でオーディオガイドを借りることができるのですが、なんと17ヶ国語対応で、日本語もあります。

理解が深まってシヨン城を楽しめると思うのでオーディオガイドはオススメです。1台5フランです。

でも、実はもうちょっと安く借りれる裏技があります!実は、シヨン城には専用アプリがあります。事前に、アプリをダウンロードしておくと、3フランくらいで済むのでちょっとだけお得になりますよ(笑)イヤホンを持参していけば、快適にシヨン城の歴史について学べるので事前DL&イヤホン持参をおすすめします♪

アプリはこれです↓

営業時間は4月〜12月は毎日営業で10時〜18時まで(17時最終入場)です。1月〜3月は月曜日が休館で、10時〜17時(16時最終入場)です。

入場料は16歳以上が13.5フラン(約1,650円)、6歳〜15歳が5フラン(約600円)です。また、「Swiss Museum Pass」があれば無料で入れます。

「Swiss Museum Pass」についてはこちらからお読み下さいね♪↓

🇨🇭スイスでお得にする〜乗り物編(GA Travelcard 、Half Fare Travelcard、Swiss Museum Pass、Saver Day Pass、CFF day pass)

そして、真っ先に前回見そびれた地下へ向かいました。

まず最初の部屋はワイン貯蔵庫になっていました。11世紀に造られたと言われています。

実際に、シヨン城のオリジナルワインが造られているみたいで、紹介されていました。ラベルにシヨン城が描いてあって、お土産によさそうですね。

さて、念願?の地下へ来ました。この地下は、シヨン城の歴史を語る上でとても重要な場所です。

ここは、「ボニヴァールの牢獄」と呼ばれています。

こちらの柱には、ある名前が彫られていました。目立つように金属で囲ってありますが、その名前はイギリス人詩人のロード・バイロンでした。なぜ、詩人の名前が彫られているのでしょうか?

詩人バイロンがシヨン城を訪れた際に、仲良くなった兵士達から、サヴォア伯爵に反対した有名な政治囚フランソワ・ボニヴァールの話を聞いたそうです。その話を聞き、実際にその場所を訪れたことによって、1816年「The Prisoner of Chillon(シヨンの囚人)」という叙事詩を作ったんだとか!

このサインはその訪れた時に彫ったものかも知れませんね!

では、サヴォア伯爵に反対した有名な政治囚フランソワボニヴァールとは、誰でしょうか?

ボニヴァールはサヴォワ地方の貴族で、ジュネーブのサン・ヴィクトル小修道院長の仕事をしていたそうです。ボニヴァールが務める修道院には大きな収入があり、多くの土地も所有していたために、サヴォア公に狙われて、修道院長の職から下りるよう命じられましたが、拒否したために投獄されたのだとか・・・

え?なんて無茶苦茶な!!

捕らえられた後は、なんと6年間もこの場所に幽閉されていたそうです。そのボニヴァールが実際に鎖で繋がれていた柱を見ることができました。

1536年ベルン州がシヨン城を攻撃し、サヴォアの守備隊を退散させたおかげでボニヴァールは解放されました。良かった・・・

さて、話は変わりますが、一番奥の部屋まで行くと、ゴシック様式の天井がどのように作られたか分かる、あるものを見ることができました。当時、撤去し忘れた木の骨組みが見ることができ、その骨組みが残っていたおかげで、どうやって石でアーチ状の建物を造ったのか判明したそうです。

説明がなければ、なんてことない木の骨組みですが、オーディオガイドのおかげで、この木の骨組みがどれだけ大切なのか知ることが出来ました。

それから、一番奥にはこちらの絵画が展示されていました。こらは、ジュネーブの画家ヨーゼフ・ホルヌングの作品です。看守の娘によって慰められたフランソワ・ボニヴァールを描いているそうで、実際にジュネーブの画家ヨーゼフ・ホルヌング自身が投獄されていた時に見た光景なんだそうです。出来る限り正確に、細部まで拘って背景を描いたのだとか!

地下を見て、外に出るとたくさんの人が地下に入るために並んでいました!一番最初に行ってよかった!なので、もし、シオン城見学に来ることがあったら、まずは地下から行くことをおすすめします!

あとは、ここからはお城の各部屋を周ることになります。

こちらは、天守閣です。ここには実は面白い事実が隠されていました。

それは、右上にある窓に注目してほしいのですが、なんと、この窓は、当時の入口だったそうです!!その高さなんと8m!こんな高い場所に入口が!?と驚いて、オーディオガイドを2度聞き直しました(笑)だって、まさかあんなところが入口だなんて思わないですよね!?当時ははしごであの場所まで登って入口まで入ったそうです。そのため、お城の中で安全な場所と言われていたそうです。

こちらは、食堂です。

当時は、こんな感じでお食事をしていたそうですよ!

次の部屋に入ると、たくさんの木箱が展示してありました。こちらの木箱は、なんと船で旅行をする時のスーツケースだったそうです!中に、ドレスなどを入れて持ち運んだそうですが、そもそも木箱が重そう・・・細工が細ければ細かいほど、地位の高い人のケースなんだそうです。

この木箱はまるでルイ・ヴィトン柄みたい!ブランドのロゴマークって、こういった歴史的なものからヒントを得ているのでしょうね。

次の部屋はベッドルームです。

このベッドは1m70cmしかないんだとか!

この部屋の奥に1336年に建てられた城で最も古い暖炉があるのですが、この部屋は偉い人の部屋なので、使用人が入れないように、暖炉を温めるのは部屋の裏側からだったんですって!

この部屋の隠し通路みたいなところを入っていくと・・・

廊下に繋がっていて、ここに小さな穴がありました。この穴から薪を入れて、先程の部屋を暖めていたそうです!配慮が凄いですね・・・

この地図は、最も古い手書きの地図です。

隣の部屋は、「紋章の間」となっていました。ここでは、シヨン城に滞在した約50人の歴代代官の家紋で250年の歴史を見ることができます。

この紋章は「ベルン州の紋章」です。くまがいますね!

さて、次の部屋も面白い部屋です。「カメラ・ドミニ(領主の寝室)」です。

一見何の変哲もない部屋ですが、この部屋の当時の様子を復元したものがミニチュアとして中心に置いてありました。それを見てみるとびっくり!

実は、こんなに色鮮やかなお部屋だったらしいのです!1341年から1344年まで、Jean de Grandson(ジャン・ド・グランソン)さんによってペイントされたそうです。1587年には、ベルンのクマのペイントを追加したんだそうです。

今は、歳月が経って色は落ちてしまいましたが、当時でこのカラフルなお部屋は珍しかったでしょうね!

こちらの絵画には、ベルン時代のジュネーブ湖と描いてあります。この後、ヴォー州の持ち物になるので、ベルン時代の貴重な作品ということになります。

次の部屋は、サヴォア伯爵だけのプライベートの礼拝堂です。宗教改革後は礼拝堂としての機能は失われ物置・火薬庫として使用されたそうです。

こんなに美しいのに倉庫とは・・・信じられませんね・・・トップが変わると、使用用途まで変わるというのが残念でありません・・・

最後の部屋に来ました。ここでは、このシオン城が出来るまでをジオラマで再現していました。

最初は、このような岩しかない場所でした。

岩の左側に、まず基礎がつくられました。

徐々に、建物が建ってきました。

お城のまわりに、さらに囲むように丸い監視塔が建てられました。

最終的に、今の形になっています。

こんな風に、湖ぎりぎりに建設されたわけですが、昔の人の技術力って凄いですよね・・・

また、でこぼこの地下は最初に見てきましたが、確かに岩がそのままでしたね。

お城の中の見学が終わって、最後はぐるっと城壁を歩くことができました。

内廊下は木の感じからして、昔のままですよね!こうやって、状態よく保っていることは、凄いことです!

城壁からの湖側の景色もとても素敵でしたよ!

内側の通路を歩き終わると、入口に戻ってきました。最後にお土産屋さんをちょっとのぞきました。

シヨン城ワインがたくさん売っていました♪

まとめ

シヨン城を訪れて、その美しさにばかり目が行っていましたが、実際は美しさの影に隠れた歴史があるということを知れました。日本語のオーディオガイドがなければ分からなかったことですが、今回はオーディオガイドを付けたので歴史を知れて良かったです。

もし、シオン城に来ることがあったらら、ただ見学するだけではなく、オーディオガイドを付けて歴史を学んで帰ることをおすすめします!

以上、Château de Chillon(シヨン城)リベンジでした!

Château de Chillon(シヨン城)の場所

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