3日目は、杉原千畝さんも宿泊したホテルメトロポリスで十分に時間を過ごし、杉原千畝さんが実際に滞在していた在カウナス日本領事館兼記念館に行ってきました。午後は、世界的に有名なリトアニアリネンを買いに行き、街の散策をしました。ディナーは思いもよらない美味しいレストランを見つけ素敵な夜を過ごしました。さて、杉原千畝さんが過ごした領事館はどんなところだったのか、リトアニアリネンはどんなものなのか書いていきたいと思います。(旅行時期:2019年10月)
1日目・2日目はこちらから↓
🇵🇱ポーランド&🇱🇹リトアニア5泊6日旅行記1日目〜🇵🇱首都Warsaw(ワルシャワ)でピアノに酔いしれる〜
🇵🇱ポーランド&🇱🇹リトアニア5泊6日旅行記2日目〜🇵🇱ポーランドの歴史と偉人について学ぶ(ポーランド・ユダヤ人歴史博物館、ショパン博物館、キュリー夫人記念館)
3日目のスケジュール
9:30〜 「ホテル メトロポリス」で朝食
11:00〜 「Kauno mečetė(カウナス・モスク)」見学
11:10〜 「杉原記念館」見学
12:50〜 カウナス駅見学
13:10〜 ビーガンカフェ「Ridikas」でランチ
14:30〜 「Salonas "Jaukūs namai"」でリネングッズをお買い物
15:30〜 「Pažaislis monastery and church」を見学&カフェ
16:30〜 「旧市庁舎」、「フランシスコ ザビエル教会」、「ペルクーナスの家」、「聖ペテロ&パウロ大聖堂」、「カウナス城」を見学
18:00〜 「Uoksas」でディナー
まずは、近くにあったモスクを見てきました。
このモスクは「ヴィータウタス大公モスク」といって、リトアニアに現存する4つのモスクのうちの1つです。リトアニアでは人口の約8割がローマ・カトリック(キリスト教)を信仰しているので、イスラム教のモスクがあることは珍しいのです。真っ白でとても美しい外観でした。
「Kauno mečetė(カウナス・モスク)」の場所はこちら↓
モスクを見たあとは、今回の旅行の最大の目的地に向かいました。
看板が見えてきました!高揚感が増してきます!
歩くこと約10分。遂に遂に着きました!ここは杉原千畝さんが家族と共に実際に住んでいた家であり、当時の在カウナス日本領事館でもあります。現在は、「杉原千畝記念館」になっていて、たくさんの資料や写真が展示してあり、実際に中に入ることができます。
当時の写真です。今と全く一緒なのが分かると思います。
家の入口には、「希望の門、命のヴィザ」と書かれていました。
さて、「杉原千畝」さんとは、どのような方だったのかお話したいと思います。杉原千畝さんは1938年(昭和14年)にリトアニアの在カウナス日本領事館領事代理となり、この地で働いていました。着任した年に、ドイツがポーランド西部に侵攻し、第二次世界大戦が始まりました。ドイツ占領下のポーランドからリトアニアに逃亡してきた多くのユダヤ系難民が、ナチスから逃げるため様々手を打ちましたが、ことごとく閉ざされ、最後の希望の光がシベリア鉄道を経て極東に向かうルート(シベリア鉄道でシベリアを横断し、ウラジオストクより敦賀に上陸。その後日本国内を通過し、神戸や横浜を経て世界各国に避難予定)のみだったのです。ソ連が各国に在リトアニア領事館・大使館の閉鎖を求めたため、ユダヤ難民たちは、まだ業務を続けていた日本領事館に通過ビザを求めて殺到したそうです。
ユダヤ人迫害の惨状を熟知する杉原千畝さんは、領事の権限(自分の判断)でビザを出すことにするか、深く深く悩んだそう。。。。(というのも、当時日本は日本・ドイツ・イタリアと3国同盟を結んでいたため、ドイツが侵略しているポーランドから逃げてきたユダヤ人を助けるということは、日本の国の意向に反する行為のため)その様子をずっと近くでみていた妻の幸子さんは「あとで、私たちはどうなるか分かりませんけど、そうして上げて下さい」と後押ししたそうです。それもあって、1940年7月18日、杉原千畝さんは、「人道上、どうしても拒否できない」という理由で、ビザの受給要件を満たしていない人に対しても独断で通過査証を発給したそうです。
約1ヶ月かけて2,139通のビザを発行し、たくさんの命を助けました。(当時のビザは手書きでしたので、腕が動かなくなるまで書き続けたそうです)その後、杉原千畝さんはベルリン駐在が決まり、移動する最後の最後までホテル(メトロポリスホテル)でも、出発直前の電車の中でもビザを発給し続けたそうです。何千人もの命を救った杉原千畝さんなのでした。
なんと、素晴らしい方なんでしょう。このような判断は本当に難しかったと思います。
では、中のご紹介をします。
入ってすぐの部屋に、「命のビザ」を発行し続けた部屋がありました。デスクも椅子も旗も、当時の様子が思い浮かぶようでした。
これは、杉原千畝さんが実際に発行したビザのコピーです。本当に手書きです。
この記念館に日本中の人が訪れています。自分がどこから来たか旗をたてることができたようです。(私達が行った時は旗を建てることができませんでした><)
こちらは、妻の幸子さんの部屋です。杉原千畝さんを支え、命のビザの発行に大きく貢献しています。妻の幸子さんが当時の様子を書いた本もありますので、是非読んでみて下さい。本当に壮絶な人生です。
杉原千畝さんの当時の出来事が映画化されています。主演は唐沢寿明さんで妻の幸子さん役を小雪さんがしています。この映画は、本当に本当に日本人全員に見てほしいです!
お土産屋さんもあります。本やチョコレート、バッジなどが販売されていました。
家の裏側を見ることもできます。お庭もあって広いお家でしたね。
「杉原記念館」の場所はこちら↓
憧れていた地へ来れて、胸がいっぱいになりました。寒かったのですが、興奮冷めず、歩いて駅まで行くことにしました。もしかしたら、この道を杉原千畝さんが歩いていたかもしれないし!
ところで、なぜ駅まで行ったかと言いますと、杉原千畝さんがこのカウナス駅の電車に乗ってから(出発直前まで)もビザを発行したと言われていましたので、その駅も見たかったからです。
カッコいい駅ですね。
乗り場の近くに杉原千畝さんの記念碑がありました。これが見れて良かったです!
さて、胸はいっぱいでもお腹は空いたのでランチにすることにしました。
駅のすぐ近くにあるこのお店に入りました。ビーガン料理だそうです。(私達はビーガンではありませんが)
こじんまりしたお店で、席数はテーブルが2つとカウンターしかありませんでした。
ビーガンバーガーと豆腐サラダラップサンド、ポテトフライを食べました。とても美味しかったです。
お腹が減っていたので、バノフィーパイも追加!駅周りにあまりお店がなかったので、美味しいお店に入れてよかったです。
ビーガン料理「Ridikas」の場所はこちら↓
午後は、お買い物に行きました。カウナスはリネン素材が世界的に有名らしいです。
こちらのお店は、日本人の間でもとても有名なんだとか。
お店の中に入ると、たくさんのリネングッズが可愛らしく飾ってありました。
オーナーさんがとても親切で、飲み物とお菓子でおもてなししてくれます。
こちらのお店のオーナーさんは大の日本好きだそうで、何回も行ったことがあると話しくれました。日本のガイドブックもたくさん置いてあります。
テーブルクロスやベッドカバー、ソファカバーやストール、、、色々ありました。
日本領事館のスタンプのマークが入ったグッズも売られていました。
可愛いキャラクター柄もありましたよ。
赤ちゃん用もあります。
このテーブルクロスがとても綺麗で、これを購入しました。
他にも、テレビマットやストールなどたくさん買いました。リネン素材のものは、洗濯もでき、丁寧に扱えば100年以上使えるそうで、価値のあるものなのです。
日本語の説明が入った紙ももらえました。
日本語で書かれていて助かります。
素材の説明の紙もくれました。
品質がとてもよく、日本で買うよりも安く手に入るので、カウナスに来たら是非こちらのお店へ足を運んでみてください。
「Salonas "Jaukūs namai"」の場所はこちら↓
そんなこんでお買い物をしていたら、オーナーさんと仲良くなり、近くの景色のいい場所に来るまで連れてってもらえることになりました!
本当に親切で可愛らしいオーナーさんなんですよ〜!
ガイドブックにも載っていない、地元の人だからこそ分かる教会です。
中の装飾が凄く綺麗です。
細かい装飾もされています。
実はこの教会は隣に「MONTE PACIS」というホテルがあるのです。
ホテルの中も綺麗でした。
あまりにも寒かったので、Uberが来るまでホテル内のカフェで休憩しました。
地図でも分かるように、このホテルと教会は湖の畔に建っているので、お天気だととても美しいのだそうです。私達が行った時は雨が降っていたので、美しい景色を見ることができませんでしたが、いつかまた来てみたいです。
「Pažaislis monastery and church」の場所はこちら↓
次に、Uberで向かった先はカウナスの市庁舎広場です。
この市庁舎は、16世紀に建てられました、白い外観から「白鳥」と言われているそうです。館内の一部は陶器博物館になっています。
「旧市庁舎」の場所はこちら↓
こちらは、フランシスコザビエル教会です。この教会は、イエズス会によって1666年にカウナスの旧市街の市庁舎広場に建てられたそうです。ピンクとクリーム色が美しい教会ですね。
「Jesuit Church of St. Francis Xavier(フランシスコ ザビエル教会)」の場所はこちら↓
次に来たのは、「ペルクーナスの家」です。赤煉瓦造りのゴシック様式の建物で、15世紀にハンザ同盟の商人により建造され、16世紀にイエズス会の手に渡ったそうです。元々は雷神ペルクーナスの神殿があった場所とされることから、「ペルクーナスの家」と名前がついています。今は図書館です。
「House of Perkūnas(ペルクーナスの家)」の場所はこちら↓
街並みも美しいです。
続いて、「カウナスの聖ペテロ&パウロ大聖堂」に来ました。
「カウナスの聖ペテロ&パウロ大聖堂」は、1996年にリトアニアの文化遺産登録簿に登録されています。
1895年に建てられたリトアニアで最大のゴシック様式の教会です。内装がとても美しいですね!
「Kauno Sv. Apastalu Petro ir Povilo arkikatedros parapija(聖ペテロパウロ大聖堂)」の場所はこちら↓
次は「カウナス城」に来ました。
14世紀半ばにゴシック様式で建てられたお城だそうです。
こんな感じのハッシュタグのオブジェがありました。晴れていたらキレイな写真が撮れそうです!
「Kauno pilis(カウナス城)」の場所はこちら↓
たくさん観光したので、お待ちかねのディナーへ!
たまたま入ったレストランが本当に美味しかったので別記事でレビューしました!是非こちらからお読み下さいね♪↓
🇱🇹【Lithuania (リトアニア)】カウナスの隠れた名レストラン「Uoksas」
以上、ポーランド&リトアニア5泊6日旅行記3日目〜リトアニアカウナスで「杉原千畝」を感じる(杉原記念館、リネンの買い物、カウナスの街散策)でした。4日目に続く・・・
最後までお読み頂きありがとうございました。杉原千畝さんは、本当に素晴らしい方でしたね。と思って頂けたら、ぜひ「ぽち」っとお願いします♪
押して下さるとブログを更新する活力になります♪
にほんブログ村
スイスランキング
ツイッター&インスタもやっています♪是非フォローしてね!
★私のプロフィールまとめも良かったら見てくださいね♪↓