Basel (バーゼル)にある、「Fondation Beyeler(バイエラー財団)」という美術館に行ってきたので、ご紹介したいと思います。
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「Fondation Beyeler(バイエラー財団)」は、タイトルにもありますように、スイスで最も入館者の多い美術館で、美術商エルンスト・バイエラーさんと妻のヒルディさんが設立した個人収集の美術館です。
こちらの美術館はとても素晴らしいと、知り合いのスイス人マダムからオススメされていたので、ずっと気になっていました。(このスイス人マダムが教えてくれる美術館はハズレがない!)
ところが、Genève (ジュネーヴ)からBasel (バーゼル)までは結構遠いので、なかなか来る機会がなくて、今回ようやく念願叶って来れたということなんです。
ただ、現在は観光客はいなくても、スイスでは人気のある美術館なので入場制限などが心配でした。なので、事前にオンラインでチケットを購入しておきました。
QRコードが載っている紙を持って、敷地内に入ったら、スタッフのマダムが、この赤いリボンと引き換えてくれました。これを手首に付けていれば、手続きなしに入場できるという仕組みです。ナイスアイディアですね♪
入場料は大人25フラン(約3,000円)、25歳以下は無料です。また、いつものSwiss Museum Passは使えませんのでご注意下さいね。
営業時間は毎日10時〜18時で、水曜日だけ20時まで開いています。
美術館の敷地内は緑が多く、イタリア人建築家のレンゾ・ピアノが手掛けた建物が美しく存在していました。レンゾ・ピアノの作品は日本にもあって、「関西国際空港ターミナルビル」や「メゾン・エルメス銀座」がそうです。
また、スイス内でしたら、「パウル・クレー・センター」の建築をしています。「パウル・クレー・センター」は以前行ったので、是非こちらからブログをお読み下さいね♪↓
🇨🇭Zentrum Paul Klee(パウル・クレー・センター)
入口に向かって行ったら、結構な行列が出来ていました。やっぱり事前にチケットを買っておいてよかった〜!コロナ禍でこれなんですから、もし通常化したら、どれだけ人が増えるんでしょうね><
中に入ると、まずお土産屋さんがありました。後でちょっと見てみよ〜っと!
そして、お土産屋さんの正面には、う・・・馬が壁に埋もれています・・・(笑)衝撃的なスタートでした。
こちらは、イタリア人アーティストのMaurizio Cattelan(マウリツィオ・カテラン)さんによる作品です。2007年の作品で無題ですが、なんて斬新なんでしょう・・・
Maurizio Cattelan(マウリツィオ・カテラン)さんといえば、記憶に新しい衝撃的な作品を思い出します・・・
この作品ご存知でしょうか・・・?これは、2019年にアメリカ最大級のアートフェア「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」で展示された「Comedian」という作品です。まさかの本物のバナナをテープで貼り付けただけという作品なんですが、2つの作品が12万ドル(約1330万円)で個人コレクターによって購入され、3つ目の作品は、15万ドル(約1670万円)で美術館が購入予約したそうです。
えっと、バナナですよ・・!?
しかも、フェアの最中に別のアーティストがこのバナナを食べちゃうという事件も起きたとか・・・とにかく話題でいっぱいの作品を数多く発表しているアーティストなんです。
で、これを知った後に、先程の馬が壁にのめり込んでいる作品を見ると、なんか妙な納得感が生まれてきちゃったわけですよ・・・(笑)何を伝えたいのかは、わかりませんが、馬の気持ちが何となく分かるような・・・?しかし、衝撃的なスタートです(笑)
先程の馬に衝撃を受けつつも、最初のお部屋に向かいます。もうちらっと見えていますが、このお部屋を見た瞬間、本当に驚きました!!
見て下さい!この部屋一面に掛けられた名画の数々!!!部屋に入った人をとにかく圧倒しています!そして、私も圧倒されました!
一つ一つ説明していたら、ブログが終わらないので、説明は割愛しますが、ピカソ、ゴッホ、モネ、パウル・クレー、セザンヌ、ルソーなどなど名だたる芸術家の作品が展示してありました。
どれも素晴らしかったのですが、ちょっと気になる作品を発見。この一番大きな作品は、フランス人画家のHenri Rousseau(アンリ・ルソー)の作品です。
私の好きなMS Bastian&Isabelle LがHenri Rousseau(アンリ・ルソー)の作品をオマージュしていていたので、作品のタッチを見た時に、ビビビっときました。
この作品と同じオマージュはありませんでしたが、以前、Henri Rousseau(アンリ・ルソー)の「戦争」という作品のオマージュを見たので、なんとなく印象に残っていました。
ご参考までに、
こちらが、Henri Rousseau(アンリ・ルソー)の「戦争」です。1894年に描かれた作品です。
こちらが、MS Bastian&Isabelle Lのオマージュ作品です。そっくり!
話は脱線してしまいましたが、先程の大きなHenri Rousseau(アンリ・ルソー)の作品を見て思い出しました。こうやって、絵画って繋がっていくんだなと思うと色々な美術館に行ってよかった〜!と思えるものですね。
さて、次の部屋に来ました。この部屋は水色のビーズで部屋を仕切っていて、とても綺麗でした。奥にある作品は撮影禁止だったので撮りませんでした。
なので、次の部屋へ行きました。この部屋はラトビア出身のユダヤ系アメリカ人画家、Mark Rothko(マーク・ロスコ)の作品だけを展示した部屋です。一見誰でも描けそうな感じの作品ですが(失礼)、物凄く価値のある作品です。この前の記事にも書きましたが、贋作が出て、何十億も被害が出たことがありましたが、それくらい有名で世界中の収集家が欲しがる作品なのです。
何層も色素の薄い絵の具を重ねて出来上がる彼の作品は、他の人には真似できない作品なだけに、見る人を魅了する力があると言われています。
また、このスタイルの絵を見て、「あ!マーク・ロスコだ!」と分かるくらいロスコだけの特別な手法というのも大切な要素だと思いました。
そんなマーク・ロスコの作品部屋の次の部屋は・・・
Claude Monet (クロード・モネ)の部屋です。明るい光が入る部屋にたくさんの睡蓮の絵が美しく映えています。
とても、大きな作品もありましたし、
「日本橋」というタイトルが付けられた作品を見ることもできました。
実は、2018年にClaude Monet (クロード・モネ)の邸宅を見に、フランスのノルマンディー地方にあるジベルニーに行ったことがあったのですが、邸宅のお庭を彷彿とさせる作品の数々に懐かしく感じました。ちょっと昔の記事にはなりますが、ジベルニーの邸宅について、いつか記事にしたいなぁと思っているので、是非書いたら読んで下さいね♪
それにしても、美しい美術館です。明るい日差しの入る部屋で、ゆっくりと座りながらモネの作品を見れるのは贅沢ですねぇ。
モネの作品で癒やされたら、次の部屋へ行きました。
次の部屋は、モダンアートでした。
フランス人アーティストのPhilippe Parrenoさんという方の作品です。このクリスマスツリーみたいなのがとてもキラキラしていて綺麗だったので、気になりました。でも、よく見てみると、影が出来ていて、あぁ、この作品は影も込みで一つの作品なんだぁと気が付きました。
さて、次の部屋に来ました。
こちらは、Henri Matisse(アンリ・マティス)さんの作品です。大きな作品の前に、木の椅子とテーブルが置いてあったのですがそのテーブルの上に色紙で作品と同じように配列してありました。息をかけたら飛んでいきそうな感じだったので、遠くから見ましたが、この展示も斬新だなぁと思いました。
次の部屋はスイス人彫刻家のAlberto Giacometti (アルベルト・ジャコメッティ)さんの部屋です。
一定間隔で作品が置いてあり、不思議な空間でした。
ジャコメッティの作品ってとにかく細くて長い!
こちらは、とても小さな作品だったのでショーケースに入っていました。う〜ん、繊細ですね・・・
そうそう、ジャコメッティは、1998年10月から発行されている、スイスの100フラン紙幣に、肖像画が使われていたそうですよ!スイス人にとっても、重要な人物だったということが証明されましたね。
ジャコメッティの作品を見たら、まだ次の部屋もあったのですが、下に行く階段もあったので、ちょっと降りてみました。
すると、1階には部屋が一つだけ。しかも、とても長い作品が一つだけ展示されていました。
この作品はPeter Doig(ピーター・ドイグ)さんという英国出身の現在も活躍されている方の作品です。彼の作品である「ホワイトカヌー」という作品は2007年にラグジュアリーオークション会社のサザビーズで1130万ドル(約12億5,000万)で落札され、ロンドンでも、「渓谷の建築家の家」という作品が1,200万ドル(約13億3,000万)で落札されています。そんな世界的に人気のあるアーティストの作品、しかもこんなに大きな作品を見れるなんて凄いラッキーです!
この作品は、2014年に描かれたもので「CAT OF NINE TAILS」というタイトルがついています。んん??「9つのしっぽの猫」?え???(笑)
ということで、とりあえず猫を探してみました。
あ!猫いた!(笑)
この作品が本当に大きくて、壁の後ろにまで続いていたのですが、その壁のところに猫がいました(笑)でも、この猫しっぽ1つだな・・・
まいっか、ということで、廊下に出たら、
Piet Mondrian (ピート・モンドリアン)さんの作品のポスターを使ったのかわかりませんが、筒状にしてウェットティッシュに巻きつけているものを発見しました!これいいですね!なんかオシャレです♪
ポスターかポストカードを買ったら同じの作れそうですね♪
さて、1階に戻ってきました。ここでは、不思議なアートが展示してありました。横からみると、作品に見えるのですが、正面から見ると、点々ばかりに目が行って、作品があまり見えないのです!不思議!
これも、同じ手法で描かれているのですが、写真に納めるとちゃんと絵になりましたね(笑)でも、実際に見た時は本当に驚きました!
ドイツ出身のSigmar Polkeさんの作品でした。
そして、最後の部屋です。こちらには、絵画ではなく写真の展示がメインとなっていました。
たくさんの写真の中から、とても美しい写真を見つけたので、写真に収めました。グラデーションの夜空は本当に美しいですね。
これで、美術館の中の展示は以上ですが、まだ見なければいけない場所があります。
冒頭でもお話しましたように、バイエラー財団はレンゾ・ピアノが建築した建物です。その外観を見ないで帰るわけにはいきません!
正面に来ると、その美しい外観を見ることができました!たくさんの人が、建物の前に座ってぼんやりしていたり、おしゃべりしていたりしました。それくらい素敵な外観です。
そして、この人工池の上が歩けるようになっていました。
実は、これもアートの一部だったのです!様々な葉っぱを浮かばせて作るアートは、動きそうでハラハラしながらも美しく密集していました。
なんでこの葉っぱが動かないのかなぁ?と思ってよ〜く見てみたら、下に植木があって、根から支えていたのです!ただ葉っぱを浮かばせるだけではないので驚きましたね。
そして、当然といえば当然ですが、誰もいたずらしません。誰も水に手を入れたりしません。大人ならそんなことしませんが、子供もいたずらしないのです。いやぁ、素晴らしいですね!!
こうやって、幼い頃から本物のアートに触れることによって、作品との距離感やマナーが自然と見についていくんですね。素晴らしい文化です。
そうそう、内部は結構広かったです。
そして、こちらはちょうど中心です。ここで写真を撮る人が多かったですよ♪
美しい外観を見たら、裏側へ行きました。
途中、広大な広さの芝生の横を通ったのですが、野生?なのか誰かがお世話しているのかわかりませんが、牛がいました。
そして、こちらが建物の裏側です。ここでは、ピクニックしている人が何人かいました!天候もいいし、ピクニックしたくもなりますよね♪
そうそう!向かい側には、うさぎおじさんみたいな銅像が口から水を出していました(笑)結構衝撃的な作品でした(笑)こちらは、ドイツ生まれのThomas Schütteさんの作品でした。
最後になりますが、敷地内にはレストランも併設されていました。
素敵な建物ですよね〜!お時間がある方は是非行かれて見て下さいね♪
以上、スイスで最も入館者の多い美術館「Fondation Beyeler(バイエラー財団)」でした。今まで行った美術館の中でも、トップ5に入る美術館になりました!ここの美術館はたくさんの発見があって、貴重な作品を間近に見ることができて、美しい建物とお庭があって・・・非常に価値のある時間を過ごせました。
Basel (バーゼル)に行くことがあったら、是非訪れることをオススメします♪
「Fondation Beyeler(バイエラー財団)」の場所はこちら↓
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