みなさんは、100年以上前の電気機関車が現在も使われているなんて考えられますか?
スイスには、たくさんの驚きの電車がありますが、今回私は奇跡的に伝説の電車に遭遇し、乗ることができました!
それは・・・「レーティシュ・クロコダイル」と呼ばれている電車です!
見てください!このレトロな姿を!!博物館レベルの電気機関車ですが、現在も現役で使われているんですから驚きです・・・!(毎年期間限定)
車体には製造された1929年の文字が刻まれています。
こちらの「レーティシュ・クロコダイル」は1921年6月30日に第一号が製造され、その後1929年までに全部で15台作られました。
そのうち8台は解体され、それぞれ1台ずつはルツェルンの交通博物館とミュンヘンのドイツ博物館に展示され、また他2台はスイス内の工場に記念碑として展示され、1台は廃車となり、最後の2台のみがこのように期間限定で動いています。
ちなみに、このクロコダイルは414と刻まれているので14台目のクロコダイルとなります。
ちなみに、型はGe6/6I形となり、6/6は車軸配置を表し、6軸中、6軸が動輪である事を表しているそうです。
私達が乗車した日は、なんと女性の車掌さんでした!カッコいい!!
そして、100周年を祝った記念プレートも貼ってありました!2021年で100周年ですから、今年は101年目となりますね。
さて、クロコダイルを十分に見たら、車両が気になるところですが、車両には1等車、2等車、オープン車と3種類の座席が用意されていました。
まずは、1等車ですが、こちらの緑色が可愛い車両です。早速中に入ってみると・・・
ん!?廊下???
な・・・なんと!!全個室となっていました!
しかも、すっごく可愛い!ノスタルジーです!!!
座席上には荷物置きがあるのですが、なんともこちらもノスタルジー・・・
帽子掛け?のようなフックもついています。
天井には豆電球があり、雰囲気を更に上げてくれているではありませんか・・・
壁にあった、これは何だろう・・・?でも昔の列車にありそうな感じです。
カーテンは窓と入口のどちらにも付いていて、窓側はこのようなロールカーテンでした。
こちらは座席の入口です。鍵もかかるようになっています。
入口側にはスイスマークのカーテンが付いていました。
ソファは、ふかふかで座り心地は抜群でしたよ!
本当に全てがノスタルジーで、まるで映画の世界に入ったような気持ちになりました。
廊下の窓は開くようになっていて、女性の車掌さんが見どころを教えてくれました!実はこちらの列車のルートのすぐ近くはアルブラ線なので、氷河特急やベルニナ・エクスプレスの世界遺産ルートで人気の「ランドヴァッサー橋」を見ることができました!
是非動画をご覧ください♪↓
あいにくの雨でしたが、その壮大な橋の佇まいを確認することができてテンションが上がる上がる・・・
外の景色に感激していたら、女性車掌さんが「トンネルとトンネルの間に一瞬だけ見どころがあるから、それも是非見てね!」と教えてくれました。そして、そのまま隣の車両へ・・・
隣の車両には、一度外に出る必要があったのですが、すんなりと隣へ移動する姿をみて、びっくりしました!
いくら考えても映画の世界・・・!
そして、そんなことを考えていたら・・・
大迫力の滝に、本当に一瞬だけ遭遇!!撮影にも成功しました♪やったー!何ていう名前の滝かは分かりませんでしたが、見れて良かったです。
次の駅で停車中に、先程車掌さんが通った車両の間の通路を確認しました。えー・・・凄い・・・!
そして、電車は進み続けます。先を進むクロコダイルさん、頑張っていますね!
クロコダイルが頑張って引っ張っている様子を動画に撮りましたので、是非こちらもご覧下さいね!↓
そして、約40分の素晴らしい電車の旅は一瞬で終わりました・・・Davosに着くのが早すぎる・・・!
本当に夢のような40分でした。
ちなみに、2等車はこんな感じの車両で、外観の色は一等車と同じですが、
座席はこんな感じでした!一等車のノスタルジー号とは全然違ったのでびっくり!木の感じも温もりが感じられていいですよね♪74人乗りだそうです。
また、オープン車はこちらです。この日は雨だったのでオープン車に乗っている人は誰もいませんでした。44人乗りです。
そして、貨物車も連結していましたよ。貨物車もいい感じにレトロですね♪
最後になりますが、この「レーティシュ・クロコダイル」は、公式HPによると今年は5月14日〜10月30日の午前11時6分と16時6分発の電車で乗れるそうです。
区間はFilisur〜Davosとなっています。また、その逆も走るそうです。
乗車券には指定席料などはなく、旅行者用の「Swiss Travel Pass(スイストラベルパス)」やスイス在住者用の「GA Travelcard」の対象内となっています。
スイスの電車チケットについて詳しくはこちらをご覧下さいね↓
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ただ、一等車のノスタルジー号は個室が4つで一部屋に6人しか乗れないため、争奪戦が予想されますので、乗る際はお早めに乗り場に行くことをオススメします。
是非、この機会に伝説の「レーティシュ・クロコダイル」に乗りに行かれてみてくださいね♪
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