みなさんは、スイスへ旅行に行ったらやりたいことは何ですか?
美味しいチーズフォンデュを食べる?美しいアルプスの山を見に行く?おもしろい電車に乗りに行く・・・?
どれも人気のコースですが、やっぱり世界遺産のルートを走る「ベルニナ・エクスプレス」に乗りたい!という方は多いのではないでしょうか?
※「ベルニナ・エクスプレス」は「ベルニナ急行」とも呼ばれていますが、ここでは「ベルニナ・エクスプレス」で統一しようと思います。
ただ実は「ベルニナ・エクスプレス」には秘密があります・・・
それは・・・
「ベルニナ・エクスプレス」の世界遺産ルートを走る普通車両がある!
ということです!
「そんなの知っているよ!」って方もいるとは思いますが、実際に乗ってきて感じたことやそれぞれの違いを発見しましたので、今日は「ベルニナ・エクスプレス」と「ベルニナ線普通車」の違いを紹介していきたいと思います♪
①スイス最大の私鉄会社「レーティッシュ鉄道」のベルニナ線・普通車
1910年に開通したベルニナ鉄道は一般的なレールを使った「粘着式鉄道」で走る登山鉄道です。最大勾配70パーミル(1000m走る間に70m)も登るのに、ラック式を使わずに走行させることに成功した登山鉄道界のアイドル的存在でもあります。
そのため、その技術が大きな話題となり、後につくられるさまざまな鉄道計画のモデルになったといわれています。日本では箱根登山鉄道がその例です。
走行区間はSt.Moritz (サン・モリッツ)〜イタリアのTirano (ティラーノ)の区間です。
Chur(クール)を出発する「ベルニナ・エクスプレス」より距離は短いものの全ルート世界遺産となっています。「ベルニナ・エクスプレス」がパノラマ車両なのに対して、ベルニナ線の普通車は普通の窓(と言ってもかなり大きい)の車両となります。しかも、座席によっては窓が開くので写真撮影をした際に窓に反射せず、美しい写真を撮ることができるのもポイントです。
また、乗車券のみ支払えばよく、座席指定料は要りません。
ちなみに、こちらが「レーティッシュ鉄道ベルニナ線・普通車」の車両です。↓
②「ベルニナ・エクスプレス」
「ベルニナ・エクスプレス」は「アルブラ線」と「ベルニナ線」を走るパノラマ列車です。
ルートは2つあります。1つはChur(クール)発着でイタリアのTirano (ティラーノ)まで、もう一つはSt.Moritz (サン・モリッツ)発着でTirano (ティラーノ)まで、となります。
Chur(クール)〜Thusis (トゥージス)間を抜け、Thusis (トゥージス)〜St.Moritz (サン・モリッツ)がアルブラ線区間となり、Thusis (トゥージス)からのルートはユネスコ世界遺産ルートとなっております。
また、アルブラ線の区間は氷河特急(グレッシャー・エクスプレス)と共通区間でもあります。
そのため、「ベルニナ・エクスプレス」にはSt.Moritz (サン・モリッツ)から乗る方が多いと思います。(Thusis (トゥージス)〜St.Moritz (サン・モリッツ)間は氷河特急に乗れば、同じ景色を楽しめるため)。
ただ、乗降場所は自分で選べるので、旅行日程に合わせて好きな駅から乗れます。
どの駅から乗っても座席指定料は一律26フランとなっており、また、一等車両・二等車両共に同じ料金です。
こちらは、「ベルニナ・エクスプレス」の車両です。↓
③結局、どこがポイントなの?
ということで、ポイントは大きく分けて4つあります。
①ルート
先程も書かせて頂きましたが、ルートに差があります。
「ベルニナ・エクスプレス」は、Chur(クール)から乗ることができますので、始発から終点まで乗り続けると4時間17分の電車の旅になり、氷河特急でのハイライトの一つである、ランドヴァッサー橋も通過します。ただ、氷河特急に乗る予定があればそこまで重要ではないような気もします。
また、Thusis (トゥージス)からが世界遺産ルートですので、世界遺産の全ルートを楽しむことができるのも特徴です。
それに比べて「レーティッシュ鉄道ベルニナ線・普通車」は、St.Moritz (サン・モリッツ)からのルートになるので、時間は約2時間半となります。世界遺産ルートもSt.Moritz (サン・モリッツ)〜の部分しか通過しませんが、正直言って、St.Moritz (サン・モリッツ)〜のルートの方が見どころ満載なので短い時間で濃い内容を楽しむことができると思います。
②料金
料金については乗車料金は全く一緒ですが、「ベルニナ・エクスプレス」は全席指定席のため、座席指定料が必要となります。距離、季節、クラスに関係なしに一律26フランとなります。
「ベルニナ線・普通車」は、乗車料金のみで乗ることができますが、座席の指定は出来ないため夏のベストシーズンなどは席を争奪戦になる可能性もあります。
乗車券については、旅行者用の「Swiss Travel Pass(スイストラベルパス)」やスイス在住者用の「GA Travelcard」の対象内となっており、各トラベルパスを持っていれば、座席指定料のみで乗ることが出来ます。
スイスの電車チケットについて詳しくはこちらをご覧下さいね↓
🇨🇭スイス旅行者にオススメ!「Swiss Travel Pass(スイストラベルパス)」を徹底解説
③窓
窓については、景色を楽しむだけだったらそんなに大きなポイントになりませんが、「ベルニナ・エクスプレス」は全車両パノラマとなっており、つなぎ目のない天井までくいこんだ窓で外の景色を楽しむことができます。
ただし、窓を開けることはできません(車両の連結部分に開く窓がありますが、争奪戦になります)。
対して、「ベルニナ線・普通車」は、普通車両なので窓を開けることができます。普通車両と行っても窓は結構大きいので、圧迫感などはありません。
素敵な写真を撮影したい場合は、窓に反射しないで撮影できるので、普通車両も人気があります。
④途中下車
「ベルニナ・エクスプレス」は座席指定のため、途中下車してしまうと、また降りた場所から座席指定を予約しなければいけないため、非効率です。なので、一度乗ってしまったら途中下車をしないことを前提に考える必要があります。
それに対して「ベルニナ線・普通車」は、自由席なので、自分の思うままに乗り降りできるのが魅力でもあります。
④どっちがオススメなの?
これらを踏まえて、どこからどこまで乗って、「ベルニナ・エクスプレス」と「ベルニナ線・普通車」どっちがいいの?ということですが、どちらも乗った結果・・・
「どちらもオススメ!」が答えです!
ただ、オススメの乗り方があります。
行きはSt.Moritz (サン・モリッツ)から「ベルニナ線・普通車」に乗り、窓を開けて美しい写真をたくさん撮って下さい♪
途中で好きな駅で下車して、散策したりランチをするのもいいかもしれません。モデルプランとして実際に乗り降りした記事がありますので、是非こちらを参考にしてみて下さいね♪↓
🇨🇭夏のベルニナ線でサンモリッツ〜イタリアのティラーノまで行く電車の旅 ※ベルニナ・エクスプレスじゃないよ!
また、冬にも一度同じルートで乗っていまして、その時の記事もありますので、是非こちらもご覧下さい♪↓
🇨🇭コロナ禍のスイス週末旅行2日目前半〜ユネスコ世界遺産の区間ベルニナ急行に乗って絶景を見る〜
そして、Tirano (ティラーノ)からは座席指定料を払って「ベルニナ・エクスプレス」に乗り、大パノラマを楽しむといいですよ♪
ベルニナ・エクスプレスの記事はこちらから↓
🇨🇭世界遺産ルートを走るパノラマ車両「ベルニナ・エクスプレス」の1等車に乗ってきたよ!
そうすれば、往復でいいとこ取りができるため、余すことなく世界遺産ルートを楽しむことができますよ!
スイスの電車はたくさんの種類があるため、よく調べる必要があり複雑ですが、上手く利用できれば満足度の高い旅行になりますので、是非参考にしてみてくださいね♪
⑤おまけ
「ベルニナ・エクスプレス」にはTirano(ティラーノ)からLugano(ルガーノ)までバスで駆け抜ける延長ルートもあります。これには乗ったことがありませんが、その後の旅程でイタリア方面に行く方は利用価値があるかもしれません。スイスの鉄道パスはこのバス区間の乗車券が含まれていますが、座席指定料(16フラン)は掛かりますので事前に予約が必要です。
ということで、以上「ベルニナ線普通列車」と「ベルニナ・エクスプレス」って何が違うの?どちらがオススメ??」でした。
明日は、これらを踏まえてスイスで人気のもう一つの列車「氷河特急(グレッシャー・エクスプレス)」と「ベルニナ・エクスプレス」を比較してご紹介していおうと思いますので、明日も是非お読み下さいね♪
最後までお読み頂きありがとうございました。どっちも魅力あるから、往復で違うのに乗るのってナイスアイディアだね!と思った方は、ぜひ「ぽち」っとお願いします♪
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