フランスやスイス、ベルギーにはたくさんの有名なチョコレート屋さんがありますよね。
私は、スイスに住むようになってからチョコレートの美味しさを知り、色んなチョコレートにトライしてきました。
その中でも、老舗のショコラティエが作っているものを除き、スーパーなどで気軽に買えるチョコレートで「これは!」というメーカーを見つけたのです!
スイスならリンツが一番ですが、フランスなら・・・!?ということで、今日ご紹介するのは、手頃に買えるチョコレートの中からフランスで一番美味しいと思っているメーカー「Valrhona」のご紹介と、そのチョコレート工場に行ってきたのでご紹介したいと思います♪
「Valrhona」との出会い
「Valrhona」は、日本にもスイスにも売っていないチョコレートです。おそらく、フランスパリのデパートや高級食材店などでしかお目にかかれないチョコレートかもしれませんね。
そんなチョコレートをどうやって知ったか?ちょっとお話したいと思います。
2020年のある日、日本に一時帰国をするため、Air France (エールフランス)に乗った時まで遡ります。
その時はビジネスクラスを利用したのですが、機内食の後にコーヒーを頼みました。すると、コーヒーと一緒に「Valrhona」のチョコレートが添えられてきたのです。「普通のチョコレートだな〜」くらいな気持ちでパクっと食べてみたところ・・・
私と主人は顔を見合わせていました・・・!
そうです!それくらい美味しくてびっくりしたのです!
この写真が当時のものですが、右側にある黒と赤の小さなパッケージのチョコです。
ここで初めてこのチョコに出会い、そこからフランスに行く度にスーパーなどでチェックしたり、スイスでも探しましたがどこにも売っていませんでした。
ところが、主人はフランス・リヨンから電車で1時間超のところに工場があるのは見つけたのです!
でも、中々行く機会がなく2023年になってしまいました。
そしてこの度!無事念願の「Valrhona」のチョコレート工場へ行くことができましたので、今日はその全容をお話したいと思います♪
ちなみに、Air France (エールフランス)のビジネスクラス搭乗記も是非お読み下さいね♪↓
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「Cite du Chocolat Valrhona」の行き方
まずは、電車で「Tain L'Hermitage - Tournon」駅まで行きます。リヨン中央駅(Lyon Perrache)からだと電車で1時間です。
この地域「L'Hermitage」は、ワインが有名な地域でもあり、駅裏は一面武道畑となっていました!夏は緑で綺麗だろうな♪
駅からチョコレート工場までは、街を見ながら歩いて向かいましたよ!歩いて約10分なのでちょうどいい距離ですよね♪
ルートはこんな感じです。
駅から真っ直ぐ行くと、川沿いにでました。景色が開けていてとても素敵な道でした♪
川沿いを歩いていると、「Cite du Chocolat Valrhona」の看板を発見です!この文字に心が踊ります・・・!早く行きたい♪
そして、歩くこと10分・・・
ついに、念願の「Cite du Chocolat Valrhona」が見えてきました〜!
これこれ!間違いないです!このチョコレートです!!
早く中に入りたい気持ちを抑えつつ、周りの様子も見てきました。
カフェや、自転車用の駐車場、チョコレート学校もあるようですね。
また、道路を挟んで反対側には古い建物がありました。「Cite du Chocolat Valrhona」と書いてありますが、もしかしてこっちが昔からあった建物なのかも!カッコいい〜!!
入場料など
今回は特に予約して行きませんでしたが、待つこと無く入れました。
入場料は、大人(14歳以上)は11.5€、子供(5歳〜13歳)は9.5€、5歳以下は無料です。
特別チケットで、2人の大人+2人の子供の計4人で38€、学生や障害のある方は10€です。
チョコレート工場見学の始まり〜!
チケット売り場のすぐ横から入っていきます。
ちょうど100周年だったようで、入口には「100」と書かれたチョコレートが流れる壁がありました。
そして、最初の部屋に入っていきます!この部屋では、いくつかのヘッドホン付きの機械が置いてありました。
内容を聞いてみると、チョコレートの食べ方について話していました。
チョコレートをすぐに口に入れないで・・・まずは目で見て、香りを確認して、折って音を聞いて、口にいれたらその感触や味を味わって・・・みたいな!
すぐ横にチョコレートマシンがあったので、入場券をかざすと、
2種類のチョコレートが出てきました♪
あ!そっか、このチョコレートを食べながらさっきの機械の説明を聞くといいんですね。
それにしても、美味しいチョコレートが一気に2個もゲットできて最高です♪
同じ部屋には、他に様々なトッピングの香りを嗅げるコーナーがあったり、
カカオの形をした椅子で記念撮影ができるようになっていました。
ダークチョコ・ミルクチョコ・ホワイトチョコ
次の部屋に行くと、板チョコのようなモニュメントが3つ並んでいました。
ここでは、ダークチョコ・ミルクチョコ・ホワイトチョコの特徴が説明されています。
こちらは、ダークチョコの配分表です。ダークチョコは、カカオが63%、砂糖が29%、カカオバターが8%の配分で作っているんだそうな!
ふむふむ・・・やっぱりカカオが多めですね。
次は、ミルクチョコの配分です。ミルクチョコはなんと一番多いのが砂糖で34%!そしてカカオバターが27%、ミルクパウダーが23%、カカオが14%でした。ミルクチョコってカカオが一番少ないんですね!びっくり!
そして「ホワイトチョコ」ですが、こちらは、砂糖が43%、カカオバターが35%、ミルクパウダーが22%とカカオ自体の配分量がなんと0でした!カカオが入ると、色が黒くなるんですね〜。
小さい頃からずっと、ホワイトチョコってカカオが入ってないのに、なんでチョコレートと呼ばれているんだろう?と不思議だったのが、これで謎が解けました!
フランスってスイスのチョコをどう見てるの?
各チョコレートの配分コーナーには、Q&Aコーナーがありました。
どの質問も面白かったのですが、その中でも特に気になったのをいくつかご紹介したいと思います。
まずはこちら!「最も美味しいチョコレートはスイスチョコレートです。真実 or 嘘?」
むむむ・・・みなさんも一緒に考えてください。ちなみに、大事なことなので、もう一度お話しておきますが、リンツはスイスのチョコレートですよ!
それから、スイスに住んで4年目のワタクシから言わせてもらえば、スイスのチョコレートは世界一美味しい・・・ただし、ここはフランスのチョコレート博物館・・・
フランスの名誉にかけて、ここはどう答えるのか・・・?
その真相がついに・・・!
!!!!!
False!ですって!(笑)つまり、世界でもっとも美味しいチョコレートはスイスのチョコレートではないと・・・
さて、解説を聞いてみましょうか。
「スイスはミルクチョコレート製造の先駆者でしたが、現在ではスイス以外にも多くの国が高品質のミルクチョコレートを提供しています。ただし特定のスイスのミルクチョコレートは依然として最高とみなされています」
これ、「False」じゃないじゃん(笑)もはや、解説で真実だと認めちゃっていますが、ここはフランスのチョコレート工場・・・スイスのチョコレートが最高だと認めてしまっては、自国のチョコレートが一番じゃないと認めることになってしまいますからね。逃げ道を作ってますね(笑)
さて、次はどんな質問でしょうか?
「チョコレートにはカカオ量が多いほど良いチョコレートとされています。真実 or 嘘?」
これは・・・さんざんダークチョコとミルクチョコレートとホワイトチョコのカカオ配分の話を話してきた後で聞いてくるなんて邪道ですよね?(笑)
さて、答えは・・・!?
「False」!そりゃそうですよね(笑)だって、ホワイトチョコのカカオ配分「0」ですからね。では、解説を見ていきましょう!
「ワインを例に挙げてみましょう。ワインの風味を決めるのはアルコールではテロワール(産地、気候、農場)です。同じことがチョコレートにも当てはまります。カカオの量ではなく、豆の品質、テロワール(産地、気候、農場)、そしてチョコレートメーカーのノウハウがその個性を作ります。」
なるほど・・・ワインに例えてくるあたり、フランスっぽいですよね。
動画で学ぼう!
次のブースに進むと、スクリーンに動画が映し出されていました。
ここでは、どの地域でカカオが育てられているのか、
どの国でカカオが生産されているのかなど、カカオに関する様々な説明を聞くことができました。
スクリーン周辺はこんな感じの雰囲気になっていて、小さな画面では更に細かく様々なカカオに関する国についての話を聞いたリできるようになっていましたよ!
カカオからチョコレートになるまで
次のブースでは、収穫したカカオがチョコレートになるまでの製造過程を学べるコーナーとなっていました。
順番に説明を聞きながら、
カカオがどんどんチョコレートになる過程を耳と目で学ぶことができました。これは、子供が学ぶのにも良さそうですね♪
それからここには100%のチョコレートがもらえる機械もありましたよ!100%・・・に・・・苦そう><
順番に説明を聞いて行くと、「最後にはこのようなチョコレートができました!」と美味しそうなチョコレートが並べられていました・・・!じゃなくて、これは見本です(笑)
もちろん、すぐ隣には違ったカカオ配分のチョコレートがもらえる機械があったので、ご安心を!
こんな感じで、1階ではチョコレートの種類やカカオの歴史、チョコレートができるまで等を音声と映像で学べるようになっていました。
さて!次は2階へ行きます!
2階
2階は、主に展示品が多めでした。
例えば、チョコレートで作られた人形・・・!
なんて細かいんでしょう!チョコレートを作る作業の様子をチョコレートで作ってますね!
それから、面白いゲームコーナーもありました。
4種類くらいのチョコレートを使ったお菓子の手順をまず学んでから、同じ手順でお菓子を作れるかを入力するゲームです。
使う材料が似ていて、結構覚えられなかったけど(笑)楽しかったです。
その横には、チョコレートを使ったケーキの説明が模型と一緒に書いてありました。
なんて美しくて美味しそうなんでしょうね・・・食べた〜い!
次のブースは、パンコーナーです。
チョコレートだけじゃなく、ケーキとパンの作る工程も学べるなんて一石三鳥くらいのチョコレート工場ですよね!
ところで、中央の「 Suisse 」って何・・・?
スイスのクロワッサンってこと?と思って調べたら、クロワッサンの断面を横に並べて焼いたパンなんですって。知らなかった・・・
調べてみたら、イギリスが発祥とかスイスが発祥とか定かじゃない情報がちらほら・・・どこが発祥なのかご存知の方がいらしたら、是非教えてください!!
横には、パンオショコラの焼き時間によっての膨らみ方を比較した模型もありました。面白いな〜!
ボンボンチョコレートができるまで・・・
次のコーナーでは4種類のボンボンチョコレートができるまでを動画で見ることができるようになっていました。
一瞬で食べちゃうチョコレートですが、ここでこの動画を見てから、一粒ができるまでどれだけ大変なのかを学び感動・・・
チョコレートが高い理由がわかりましたよ!一部始終を動画に撮りましたので、是非こちらからご覧下さいね。↓
「Valrhona」の歴史を学ぶ
いよいよ、最後のブースです。ここでは、「Valrhona」の歴史を学べる動画や展示物がありました。
1922年の創業から現在までの軌跡を知ることができるので、面白かったです。
出口にあるカフェ
これで全ての展示ブースは見終わったのですが、最後にカフェがありました。
カフェと言っても、サラダやちょっとしたランチが食べられるようでした。お値段もそんなに高くないし、最後に寄って休憩するのにいいかもしれませんね♪
私たちは、時間がギリギリだったのでここで食べることができませんでした。
1階に降りると、また最初の入口に戻りましたよ。
チョコレート販売所
さて!ここまで来たのですからチョコレートを買って帰らないと・・・!
お店は、一度外に出てすぐ隣の建物でした。
お店に入ると、スタッフさんが立っていて、3種類のチョコレートから一つ好きなものを選んで、その場でくれるサービスがありました!嬉しい〜♪しかも、とっても美味しかったです♪
お店は結構広くて、
量り売りの板チョコやボンボンチョコのコーナーや、
カカオ配分ごとに分けられ板チョコや、
チョコレート製品など様々なチョコレートが売っていました!
私たちは、冒頭でもご紹介しましたように、エールフランスで頂いたチョコと同じものが欲しかったので、写真を見せて売っているか店員さんに聞いてみたら、「このチョコレートは、企業用に特別に作っているから同じものはないけど、似たような味のチョコはあるよ!」と試食させてくれました。
そのチョコも、とっても美味しくてびっくり!
ずっと探し続けていたチョコに出会えて良かったです♪
まとめ
ということで、買ってきたチョコと工場内でもらったチョコを並べてみました!
カラフルなパッケージのチョコは工場見学中にチケットをかざすともらえるチョコの2人分です。結構な量ですよね!全部カカオ濃度が違うので、自分好みを見つけるのにいいなと思いました。
左のシュガースティックのようなパッケージのものは、なんとスティックチョコレートなんですよ!このチョコが私がずっと探していたエールフランスのチョコと似たような味のチョコでした。とっても美味しくて、大切に食べています。
ということで、フランスにある、チョコレート工場のご紹介でしたが、いかがでしたでしょうか?
スイスではたくさんのチョコレート工場見学に行きましたが、フランスのチョコレート工場もとても楽しかったです。
ちょっと遠いけど、行く価値ありの工場なので、是非みなさんも足を運んでみて下さいね♪
「Cite du Chocolat Valrhona」の場所
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