🇮🇹「Gallerie dell’Accademia(アカデミア美術館)」

2022年1月5日

今日は、ベネチアにある「Gallerie dell’Accademia(アカデミア美術館)」のお話をしたいと思います。

この美術館は、中世後期から18世紀のベネチア派絵画の変遷の歴史を辿れる美術館です。その規模は、イタリア有数の美術館の一つであると言われています。

さて、ベネチア派絵画とはどういったものでしょうか?早速ご紹介していきますね!

水上バス「Accademia」から徒歩3分の場所にある、この白い建物が「Gallerie dell’Accademia(アカデミア美術館)」です。

この建物は12世紀初頭〜19世紀の初めまで、修道会として、また、1750年以降は、絵画、風景画、彫刻を学ぶ美術学校として使われていたそうです。

そして、1819年には、損傷した絵画の修復を専門とするプロジェクトも追加され、ベネチアにとっても、イタリアにとっても重要な人材を育てる学校として利用されていました。現在では、世界で最も有名な美術学校の1つになったそうです。

そして、その長い歴史の中でいくつもの作品が作られ、またベネチア地方の修道院や教会が保有していた数多くの傑作を受け取っています。

1817年8月10日に、初めて一般公開され、設立から250年以上たった現在では、たくさんの方が訪れる美術館となりました。

この美術館の見どころは、ベネチアの三大画家とされるTiziano Vecelli(ティツィアーノ)、Tintoretto(ティントレット)、Paolo Veronese(パオロ・ヴェロネーゼ)や、Vittore Carpaccio(カルパッチョ)の「Legend of Saint Ursula(聖ウルスラの伝説)の作品です!

さて、どんな作品でしょう。

まずは、ワクチンパスポートを見せて、デジタル画面に顔を映して熱を測って、消毒をしたら中に入れます。

入場料は大人1人12€(約1,560円)、18歳〜25歳は2€(約260円)、18歳未満は無料です。

営業時間は、

月曜日は午前8時15分から午後2時まで

火曜日〜日曜日は午前8時15分から午後7時15分まででした。

実は事前に調べていて、知っていたのですが、この美術館には日本語のオーディオガイドがあるのです。

受付で、日本語のオーディオガイドをお願いしたところ、「久しぶりすぎて、日本語の設定番号忘れたから、英語でいい?」と言われてしまいました・・・いやでも、そこはどうしても日本語がよかったので、頑張ってもらうことに・・・

受付のお姉さんが、上司らしき人に電話をして、色々コンタクトを取ったら、日本語の設定ができました!なんだ、できるんじゃん!!(笑)

こういうケースは、諦めずにお願いすることが大事ですね・・・。ということで、無事日本語のオーディオガイドをゲットして見学スタートです♪

美術館内は、ほどよい大きさと作品数でした。絵画の他にも彫刻がいくつかあります。

こちらは、ベネチアの画家、Michele Marieschiが1740年頃に描いた作品で「ゴシック建築とオベリスクのカプリッチョ」というタイトルがついていました。

海沿いの感じとか、斜めの塔とか現在のベネチアらしさがほんのり感じられる作品ですね。

こちらもベネチア出身の画家Giovanni Antonio Canalの作品で、「ポルティコの透視図」というタイトルが付いています。バラバラな3枚の絵で1セットになっています。

こちらの、絵画のような彫刻は、ベネチア出身の彫刻家Luigi Borroの作品です。彼は、このアカデミア美術館の生徒だったんだとか!

写真中央にある壺は、金色のブロンズ装飾が施されたポーフィリー(火成岩)と大理石の壷だそうです。こちらもベネチア出身の作家さんの作品です。大理石の彫刻は、Antonio Canovaの作品です。

さて、ちょっと面白いお部屋に着きました。

天井を含める部屋一面が作品なんですが、よく見ると不思議な部分がありませんか?

作品としてちょっと考えられないと言うか・・・わかりました??

なんと!扉を作るために、作品を切っているのです!!!衝撃!!

でも、右の扉の部分は、最初から計算してこの形だったんですって!左は隣の部屋との接続のために、あとから切ったんだとか・・・!?補足ですが、後から切ったと行っても、1811年のお話です。そもそも15世紀の作品でしたから、どちらにせよ、歴史的な作品を切って扉をつけるとか衝撃的ですよね・・・!

全体的に宗教色の強い作品ではありましたが、その状態の良さに本当に驚きました!

さて、今回一番見たかった作品のお部屋に到着しましたよ♪

で・す・が・・・

大変残念なことに、このポスターの作品は修復中で見ることが出来ませんでした(泣)

なぜこの作品が見たかったかと言いますと、ベネチアの当時の風景だったからなのです!

この作品は、Vittore Carpaccioの作品で1460年頃のベネチアの様子を描いた作品だったのです。「リアルト橋の聖十字架の遺物の奇跡」というタイトルがついていますが、リアルト橋・・・現在もある橋なのです!

ということで、実際に行った日の写真をご覧下さい!

こちらです!作品と比較すると、橋の色は変わっていますが、形や角度は当時のままなんです!

今から約560年も前と同じ場所が現在も生活の一部として使われているって凄いことですよね・・・!

次はベネチア三大画家とされるPaolo Veronese(パオロ・ヴェロネーゼ)の作品です。

お写真から伝わるかわかりませんが、部屋の壁一面が絵画の巨大な作品で大迫力でした!サイズは、なんと、15.6メートル×13.09メートルで、16世紀の最大のキャンバスサイズだったそうです。

イエスが宴会に招待されて食事をしながら、イエスの弟子の一人が自分を裏切ることを予言した場面で、周囲の混乱を表現しているそうです。

この作品は、ティジョヴァンニエパオロ修道院の食堂用に依頼されて作った作品でしたが、作品内に描かれている人物や華やかなローマ建築が、宗教的な芸術作品に含めるには不適切であると見なされて法廷にかけられてしまいます。色々と尋問されて、よくわかりませんが最終的に3か月以内に絵の一部の変更とタイトルの変更をすることで作品として認められることになったんだとか!

なんだか、当時も色々と大変でしたね・・・こんなに大きくて凄い作品を依頼されて作ったのに法廷にかけられてしまうなんて・・・

次は、Gentile Belliniの作品で「Miracle of the Relic of the Holy Cross at the Bridge of San Lorenzo(サンロレンツォ橋の聖十字架の遺物の奇跡)」です。そして、この場所もなんと現在も実在します!

実際に行って来ましたので、お写真をお見せしますね!

さぁ、こちらです!!

橋の形は変わっているものの、周りの建物、特に、橋の後ろ左側にあるピンクの建物は作品と全く一緒でした!この作品は、1429年〜1507年のものなので、約600年前から変わらない景色ということになりますね・・・!凄い!

次は、Gentile Belliniの作品で、1429年〜1507年頃のベネチア「サンマルコ広場」を描いた作品でした。

せっかくなので、こちらも現在の「サンマルコ広場」と比べてみましょう・・・!

角度はちょっと違いますが、「サンマルコ寺院」が、当時と全く一緒ですね!こちらなんて約600年前から変わっていないんですよ・・・!昔の人は、本当に頑丈に?建てましたね!

最後にこの美術館に来たら外せないお部屋をご紹介したいと思います。

壁一面に大きな作品が展示してあるのですが、このお部屋の作品は、左から順を追って1つのストーリーになっています。すべてVittore Carpaccioの作品です。

そのストーリーをお話する前に、まずはこちらをご覧下さい。こちらは、このお部屋の当時のミニチュアです。天井の窓が今とはちょっと変わりましたが、絵の配置などは当時のままということがわかります。

では、お話をしていきますね!

まず序章です。この作品は1枚の絵ですが、よくみると、3つの場面に別れています。同じ時間、同じ空間にいながらそれぞれに違ったストーリーがあるのです。

一番左の場面では、Scuola di Sant’Orsolaという、演劇団体のメンバー達が待機しているシーンです。

時を同じくして、中央の場面では、イングランドの異教徒の息子アイテリウスが、聖ウルスラに結婚の申し出をしているシーンです。

そして、一番右側では、聖ウルスラはこれに同意し、結婚条件を考えているシーンだそうです。

さて、次のシーンでは、聖ウルスラの結婚条件を王子アイテリウスと使いの者に伝えているシーンです。

結婚の条件とは、①3年以内にキリスト教に改宗すること。②10人の同伴者と11000人の乙女の一団と一緒にローマ巡礼の旅に行くこと。です。

八角形のパビリオンの中央に座っているのが、聖ウルスラの父、つまり王ですが、使いの者が、聖ウルスラの結婚の条件を伝えているシーンです。

無事、結婚が許可され、条件のローマ巡礼への出発のため、聖ウルスラと王子アイテリウスがそれぞれの父に挨拶をしているシーンです。この作品の特徴は1枚の絵なのに、中心に旗を置くことで、違う場面のように見ることができるということです。左側では、お城と急な崖のイングランドの場面で、王子アイテリウスが父親に出発の挨拶をしています。

右側のシーンでは、聖ウルスラが王である父に出発の挨拶をしているシーンとなります。

ローマ巡礼出発前に聖ウルスラが寝ているシーンです。入口に立っている人はヤシの葉を持った天使だそうで、殉教をほのめかしているんだとか・・・?え?結婚前に何が起こるの??

この作品では、バラ窓から光が差し込んだ状態をうまく表現している巧みな技法によって描かれた作品だそうです。

王子アイテリウスと聖ウルスラのローマ巡礼が始まり、巡礼者である王子アイテリウスと聖ウルスラは教皇によって歓迎され、異教の王子アイテリウスは無事洗礼を受けました。

そして、2人は最終目的地であるケルンに到着しました。

しかし、街はベネチアの敵、フン族(遊牧民)に襲われていています。2人が到着したこと聞きつけたフン族・・・あぁ、どうなっちゃうのか・・・!?

残念なことに、聖ウルスラと王子アイテリウス、10人の同伴者と11000人の乙女の一団は、フン族に襲われてしまい、聖ウルスラは殉職してしまいました・・・

そして、最後のシーンですが、殉職した聖ウルスラと乙女達が天国に向かっているシーンです。聖ウルスラが乗っているものはヤシの葉なんですが、寝ているシーンでも出てきましたね。

壮大なストーリーの作品を見てみると、なかなか面白かったです。

アカデミア美術館へ行くことがありましたら、是非このストーリーを読みながら作品を見て見てくださいね!

「Gallerie dell’Accademia(アカデミア美術館)」の場所はこちら↓

最後までお読み頂きありがとうございました。ベネチアらしい作品が多い美術館だね、と思った方は、是非「ぽち」っとお願いします♪

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